どう話したモンか悩んでいたんだが情報を頂いたので今だな!と思った没データの話。
初代ポケモンにおける「交換してもらうポケモンの没になったニックネーム」についてです。

ゲームのテキストデータが見られるようになったときに色々調べて、
めっけたはいいけどゲーム画面に出すことができず、まあいいかとお蔵入りになりました。

先日、没データを扱った動画でさらに興味深い現象を見つけたので再度報告します
8分ごろからです https://www.youtube.com/watch?v=LQe4tuAMuT0
 という有力な情報を頂きました。

うわあ。ゲーム内に出てきておる。すげえ。
いわゆる「任意コード実行」ということをしてイベントを起こしている動画さまです。

任意コード実行とは・・・うーむ、一応カルく一例を説明すると・・・。
みんなが「任意コード実行なんて、そんな言葉聞いたことない」というていで説明をします。
知っている人はこの文字色の部分は読まなくていいです。

このサイトではあんま紹介していないがアイテムのコード表のページで「バグってフリーズする」
としか書かれていないような一部のアイテムを使ってプログラミングみたいなことができます。

アイテムによっては「ボックスに入っているポケモン」や「アイテムの種類と個数」などを
「ゲーム内の処理(命令)」として読み込んで実行できます。それが「任意」の「コード」の「実行」です。

例えば あるRPGで、アイテムの種類は10種類しかなくアイテムを表す数値は1〜10までしか使われていないとします。
ゲーム内では11以降のアイテムは出現しませんが、何かしらのバグで11のアイテムを入手したとします。

アイテム名は1〜10までは設定されているが11以降はアイテム名ではなくモンスターの名前が入っている。
1匹目のモンスターの名前は「スライム」だったら、11のアイテム名は「スライム」と表示されます。

で、アイテムを使ったときの効果も1〜10までしか設定されていなくて11以降は別のデータの領域。
アイテムコード11の「スライム」を使うとその別のデータが入った領域を「アイテムの効果」として実行します。
偶然にも「スライム」を使ったときのその効果が「所持アイテムの位置のデータを命令として実行する」
・・・という意味だった場合。

アイテム欄の一番目が「やくそう×1」で、それを表す二つの数値が例えば「03」と「01」で、
それが「命令」として読み込まれて「03」と「01」に当たる命令が実行されてしまうことになります。

その「03」が「別の場所にワープする」という命令で、その「別の場所」はその次の数値で決まり、
「01」が表す数値が「最初の村」だったら・・・。

1番目のアイテムを「やくそう×1」にして、
バグアイテム「スライム」を使うと、最初の村にワープする


・・・ということが起こります。わ、分かりづらい・・・。

もし11番目のアイテムの効果が命令として読み込む場所が「1番目のアイテムの種類と個数」ではなく
「町の名前」や「人のセリフ」だったりしたら、プレイヤーは好きに変えられない部分なので、
いつも同じ効果になってしまいます。

でも「1番目のアイテム」ならばアイテムの入れ替えやアイテムの売買、捨てる動作などで自由に変更可能です。
例えば「やくそう」を1個ではなく2個にすると「2番目の訪れる村」にワープ、なんてことになります。
さらに「やくそう」を32個にしたらいきなり「ラスボスの城」にワープ、などというエラいことに。

そういった「任意」つまり「好きなように」、ゲームの処理をしてしまうというビックリなコトです。
任意コード実行のトリガーは「アイテムの使用」以外にもゲームによって色々いろいろあり、
実行するコードを調整しておく場所も色々いろいろあります。アクションゲームだったら「敵の位置」とか・・・。

で、ポケモンのバグアイテムには偶然にも「アイテム」などのプレイヤーにも変更できる部分を
命令として読み込むように仕向けられるものがあり、それを使って本来起こらない会話を起こしているようです。
前置きが長すぎる・・・。読み返す気が起こらないほど分かりにくい・・・。

その没データをゲームをプレイして実際に見るにはその動画さまと全く同じことをすればOK。
主人公の名前も、おじいさんが戦闘画面に突入するのも、全部同じにしましょう。

だがこのページは任意コード実行の方法ではなく没データを紹介するという内容のページなので、
その没データについてお話します。

ゲーム内にはポケモンを交換してくれる人がいます。
例えばニドラン♂をあげるから♀をくれ、など。

交換してもらったポケモンにはニックネームがついていて、
画像のニドラン♂には「チャッピー」という名前がついています。

これらは赤緑で共通、青とピカ版それぞれで異なります。

画像の位置の人は青だと「ロモたん」というニョロモをくれるし、
ピカ版だと「リッキー」という名前のゴーリキーを交換してくれる人になっています。

それらの「交換するポケモン」のデータの中に、使われていないトレードがあります。

それが、「バタフリーとスピアー」のトレードです。
相手はバタフリーをほしがり、向こうはスピアーをくれる、というもの。

そのスピアーのニックネームは「ピピん」です。
文字コードで言うと「41 41 DE」。「ん」はひらがなです。

だがその「ピピん」という名前はゲーム内で表示されない没テキストです。

青版だとなぜか名前が変わっています。
バタフリーとスピアーの交換というのは変わりませんが、
青ではスピアーの名前は「チクチク」になっています。

使う予定で変更したのか、使われていないことを忘れてとりあえず変えたのか・・・?
ピカチュウバージョンでも「チクチク」でした。

トレードのデータの順番は、なぜかニドリーノをあげてニドリーナ(テリー)をもらうのが一番最初。
その次は赤緑ならケーシィ、青ならプリンをあげてバリヤード(バリバリorまさる)をもらうというヤツ。
その次が、没である「ピピん」および「チクチク」が入っていました。

ピピんの次は、ポニータをあげてパウワウ(パウーン)。順番は結構謎です。
おしょう、まさこ、バリバリが最初に入っているんだと思っていたが・・・。

もしピピんチクチクが使われたとしたらどの辺りにいる人だろうか・・・?
バタフリーが手に入るのはトキワの森でキャタピーを捕まえて育てればいいからニビ辺り。

←ここはニビの民家。
ニビシティでは交換を持ちかけてくる人がいないが、この辺だろうか・・・?

交換を持ちかけてくる人がおじいさんなのかお姉さんなのか、
女の子かお兄さんかというデータはありません。(たぶん)

あるのは「ニックネーム」ともらうポケモンあげるポケモンの「種類」のみ。

だがニックネームが「ピピん」「チクチク」とカワイイので、恐らく女の子でしょう。
だとするとトキワの森のゲートにいるコラッタの前歯の一撃は・・・と教えてくれる子だろうか?

そしてなぜ没になってしまったのか。
使い忘れでなければ没になる理由は・・・。

「攻略上必要のない交換だったから」という理由だったら?
いやほかにも「コンパンあげてモンジャラもらう」とか「パウワウあげてヤドンもらう」など、
「バタフリーあげてスピアーもらう」と大差ないような交換条件はあるぞ・・・。

もしかして、ニビジムではヒトカゲだと苦戦するが、バタフリーがいれば「ねんりき」などで何とかなる。
しかも緑と違って赤ではキャタピーがあまり出ない。

トキワの森を抜けてニビシティに到着だ!ヒトカゲ、ニビジムに挑戦だぜ!うわあ、イワークが強いぞ!
ここは、ノーマルやほのおタイプ以外の技を使えるポケモンを出すべきだな!
よし、エスパータイプの技を使える、キャタピーから苦労して育てたバタフリーを出すぜ!

あっ、バタフリーはさっきスピアーと交換しちゃったんだった。

・・・という悲劇を防ぐためだろうか?
で、トレード祭りのグレンで交換するにはスピアーは今更もらっても・・・というポケモンになっていて、
その他の町でも交換してもらうことはなかったということだろうか。哀れな・・・。

というわけで初代ポケモンには「バタフリーとスピアーをトレーナーと交換する」というデータがあるが
そのトレードを持ちかけてくる人はゲーム内にはいないのでそれは没データになってしまっている。

さらにスピアーのニックネームである「ピピん」と「チクチク」という没テキストもある、というお話でした。
・・・と、終わろうとするんですが微妙にもうちょっと残っています。

ピカチュウバージョンにはあと二つ、没になったトレードが存在しています。

それが「ピジョットとピジョットを交換する」というもの。意味不明です。

ゲーム内トレードはあげたポケモンと同じレベルのポケモンをもらいます。
つまりあげたピジョットが他人になるだけ、ということです。
わざマシンを使っていたら無駄になるし、名前は変えられなくなります。

意味不明です。

ぼくはこれを見つけたとき「別のデータをたまたまそう読み込んでいるだけなんじゃないのか」と思いました。
ピカ版でわざわざそんなデータを追加する必要はないだろう・・・。

・・・だが、その交換してもらうピジョットには「まつみや」という立派な名前がついています。
誰。

ほかのトレードで、苗字っぽい名前のポケモンはいません。ダミーデータ・・・?なんのために・・・??
さらに、もっと意味不明なのが・・・。

「ミュウをあげてミュウをもらう」という交換条件。
もうワケが分からん!なんだそれ!

しかもそのもらうミュウの名前も「まつみや」です。誰だお前は!

ミュウを持っていることはまずないんだから、
「ミュウを持ってる?ミュウと交換しない?」ということはなかろう。

このおかしさから使うために入れたデータではなさそうです。
でも「違うデータを読み込んだら偶然そういう交換条件になった」というわけでもなさそう・・・。

というのも、この交換条件のデータの入っている順番が、1つ目はベロリンガとダグトリオ(ぐりお)の交換。
2つ目はピッピとバリヤード(マイム)、3つ目はバタフリーあげてスピアー(チクチク)もらう没データ。

4つ目はガルーラとベトベトン(ベタぼう)、5つ目がミュウ同士の交換。6つ目がピジョット同士の交換です。
二人の「まつみや」は連続している上に、ミュウが先なのです。なんで。

7つ目はゴルダックとサイドン(ごんすけ)。そう、没データが途中にあるのである・・・。
・・・これは明らかに「わざわざ入れたデータ」であり、「入っているが使われていないデータ」だ・・・。

謎すぎてサッパリ分かりません。なぜピカチュウバージョンでこの二つの、
このままではゲーム内では使えなさそうな交換条件を追加したのか。

そして結局使われなかったそのデータだが、なぜ「まつみや」なのか。
ミュウやピジョットが選ばれたのもなぜなのか・・・イベントでも作る予定だったのか・・・??



・・・以上、ゲーム内に残っているけど使われていない「交換条件」と「ポケモンのニックネーム」でした。
バタフリーとスピアーのトレードとそれを持ちかけるはずだった人。
没テキストとなった「ピピん」、「チクチク」、そして「まつみや」。

それらは「おしょう」や「まさこ」、「バリバリ」のようにメジャーになれなかったお名前です。
まあ「まつみや」のまま使われることはなかっただろうが・・・。苗字だし・・・。
どうしてそんなデータがピカ版で追加されたのか、真相は闇の中です。
(動画を紹介してくださった方、どうもありがとうございました!!)



◆追記⇒ 「まつみや」は金銀からシナリオとして参加してる松宮稔展さんのことではないでしょうか。
という情報を匿名希望さんから頂きました。

ピカ版の没テキストだから年代的にも合致する・・・!もしかしたらそうかもしれません。
隠しデフォルト名の「いしはら」みたいにスタッフさんの名前を何かしらに使う風習があるのか・・・?
情報どうもありがとうございました!!



◆2016年5月21日追記◆

そういや海外版のことを完全に言い忘れていたけど、海外版にも「ピピん」と「チクチク」に当たるデータはあります。
海外版の赤青の交換してもらうスピアーの名前は「CHIKUCHIKU」です。そのまんま、チクチク。

だが国内版ではピカ版も「チクチク」のままだったのに、海外のピカ版では「CHIKUCHIKU」ではなく
「STINGER」に変更されています。スティンガー。か、かっけえ!

・・・ってか、変更したってことは使われないことは分からずとりあえず訳したのか使う予定で変えたのか、
ホントどっちなのだろうか・・・?

そして2匹の「まつみや」であるピジョットとミュウですが、なんと「MATSUMIYA」ではありません。
ピジョットは「MARTY」、ミュウは「BART」になっています。確かに人名だが・・・。

でもやっぱそのままのデータ(=同種のポケモンを交換)では使われなかっただろうし、適当に入れたっぽい・・・?
海外版ではその「CHIKUCHIKU」、「STINGER」、「MARTY」、「BART」は没テキストのようです。



◆2016年9月22日追記◆

「まつみや」のデータが入っている順番の話をしていますがなんか誤りがありました。
さらに、新しく分かったことなども出てきたので後半戦のページで新しい説明をご覧下さい。








2016年5月19日








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