◆◇ミュウの話と図鑑評価のミス◇◆





初代ポケモンの、最初の目的。それは「ポケモン図鑑の完成」である。
それを託したオーキド博士の言葉を借りれば「完璧な図鑑を作ること!」。

その後、ライバルが最強のトレーナーになるとか言い出し、ジムリーダーに勝たないと次の町に進めないという理由で(?)、
各地のジムリーダーに勝利し結局はポケモンリーグの頂点に立ってエンディングが流れる・・・のですが。

ポケモン図鑑を完成させたらエンディングになる、ということは起こりません。表彰されるだけです。

さて今回の話題は色んなことが混ざっているのでちょっと大変かも・・・。
まずは、以前にも詳しめに話した「ミュウの出生」の話です。
(以前の話は、ポケモン赤緑青バグ検証日記の「ミュウの出生の話2」 を一応参照)

ウィキペディアの「ミュウ」のページ」の一部分を要約するとこんな感じ。

・プログラマーの森本茂樹さんが、デバッグ用のプログラムを除いてできた300バイトの隙間にミュウのデータを入れた
・ミュウはゲーム中で入手できないとされてきたが、開発者側の予期しないキー操作(裏技(バグ))の発見によってゲットできるようになった
・ポケモンの人気が出た事によるソフトの増産によって、初期ロットとバグ技のほとんどが使用不可能になった後期ロットが混在する事となった
 これがミュウを目撃・捕獲する事が出来たプレイヤーと出来ないプレイヤーを生み出す事になり、幻のポケモンの噂が広まる一因ともなった
・当初、任天堂側はミュウをどうするか決めかねていたが、ミュウの発見という事態にポケモンの開発に携わった田尻智さんが
 「子どもたちにプレゼントしたい」と提案し、ミュウを151匹目のポケモンとして認定し、コロコロでのプレゼント企画が行われた。

ぼくが話したいのはこんなところで、ちゃんとミュウの話を知りたい人は上のウィキペを参照。
(ちなみに今みっけたがそのページで「スカイプリズム」が「スカイプリブム」になっている。あらら誤字だわ)

まず、一つ目。
「デバッグ後にデータの余裕が出来たのでそこにミュウを入れた」という話。

ポケモンの内部コード表のページを見ると分かりますが、ミュウはの内部コードは21です。

確かにこれを見ると、ミュウのいる21番目のデータよりも前には「けつばん」がありません。
最初に作られたポケモンがサイドンなので、サイドンが1番目にいるのは納得。
21番目の「けつばん」だった場所にミュウのデータを入れたためにミュウの番号が妙に最初の方なんだろうと思います。

さて2番目の「ミュウはゲーム中で入手できないはずだったがバグによって入手可能に」という話。

ぼくがポケモンをやったのはとっくにポケモンが有名になったあとだったので、リアルタイムでミュウを知ったわけではないのが残念。
ですが、姓名判断師のセレクトバグでミュウを作る裏技は、友人の妹に割と早めに教えてもらいました。

「ゲーム内で入手できないはず」というのは、確かにその通りです。
ミュウを出すにはバグを利用しないとダメで、ミュウが出現する場所、というものは存在しません。だからこれはOK。

3つ目、「ソフトの増産により初期版とバグ技のほとんどが不可になった後期版が混在し、ミュウの噂がさらに広まった」。

・・・確かに初期版と後期版だと、色々修正されてはいます。
が、結局一番致命的な「セレクトバグ」は赤緑の後期版が出た後の「青」でも可能。
つまり初期だろうと後期だろうと、バグによりミュウを出すことはできます。

このウィキペでいう「裏技」は「セレクトバグ」のことだと思うんだけど・・・これが一番発見しやすいし、お手軽にミュウが見られるし・・・。
ただ、初期版では戦闘中にセレクトバグの一連の行動が可能ですが、後期版では道具でセレクトを押すのは戦闘前にしないといけません。

戦闘中にセレクトを押してもミュウなんて出ないよ!
えっ、ぼくはできたよ!ミュウも持ってるもん!
そんな!どうしてぼくのはできないんだろう!太郎くんずるいよ!

・・・のような具合に、広まっていったのだろうか・・・?
戦闘中セレクトバグの修正によって、本当はバグるけど「バグらせられないソフト」という認識になったのか・・・?

4つ目、「ミュウが発見されてから田尻さんの提案によりミュウが子供達にプレゼントされ、後にミュウは151匹目のポケモンと認定された」。

こういう経緯を経て、ミュウは「データの空きに入れられただけの存在」だったのが「幻のポケモン」の地位を獲得したのだった・・・。
つーことなんですが、やっぱり「ミュウの出生の話2」でも言いましたが本当に謎です。

・・・ホントなのか??
やっぱり、ミュウは最初から「ポケモン」として作られていたんじゃないだろうかと思う・・・。

もしもセレクトバグがなかったとしたら。
ポケモン屋敷の日記で名前が出てくるだけの「ミュウツーを生んだポケモン」というポケモンというだけの存在だったはず。

もちろんセレクトバグは作った方々の想定外だろうけど(想定内だったらある意味すげえ!)
ミュウがレベルアップで覚える技、正面と後姿のグラフィック、なきごえ、ポケモン図鑑の説明文、全てがしっかりしている。
どうも「お遊びで入れたデータ」にしてはちゃんとしていると思います。

ゲームのバグや裏技を検証するのが好きなぼくですが。ゲーム内のデータを調べれば調べるほどそう思ってきています。
今日はポケモンずかんのデータを見て遊んでいたのですが、ポケモンずかんのデータの並びからして、
なんかすごく、なんというか、最初から、ミュウのことも想定してやらなきゃ面倒な感じなのです。つ、伝わりづらい・・・。

つまり「元々150匹のつもりだったはずならどうしてこうなるんだろう?」ということがある、ということです。
つまり「元々ポケモンは151匹のつもりで、ミュウは後からお披露目するつもりだったのでは?」ということです。

前からずっとまとめておこうと思っていたデータがあります。
それは「ポケモン図鑑のオーキド博士の評価の一覧」。

ポケモン図鑑をもらってから、オーキド博士に話しかけると図鑑の評価をしてくれます。
この文章を全てちゃんと見たことがなかったので、まとめておこうと思いました。

ここからようやくゲーム攻略としての内容です。

まず、捕まえた数が1〜9のとき。

「まだまだ・・・・・・ これからだ あちこちの くさむらに はいって ポケモンを つかまえるのじゃ!」

と、言われます。
まだコラッタやポッポ、ビードルやキャタピーぐらいしかいない頃でしょう。まだまだです。


次、10〜19のとき。

「どうにか ちょうしが でてきたな! じょしゅに フラッシュを もたせたぞ! もらって くれい!」

ひでんマシン05を持たせたから助手から受け取ってね!という攻略上の情報を言ってくれます。
まあ今となってはもういらないわけですが、この文章だけだとその助手がどこにいるのか分からん。


お次、20〜29のとき。

「ポケモンずかんに しては まだ ボリュームが たりん! いろいろな しゅるいの ポケモンを とるのじゃ!」

説明書でもポケモンの全部の数は明言されていないためどれぐらいでボリューム不足なのか分かりません。
しかし確かにまだ旅は始まったばかりです。
「ポケモンをとるのじゃ!」ってなんだか直球な言い回しで、今はもう使われなさそうです。


お次、30〜39のとき。

「ふむ・・・・・・ がんばってるな! じょしゅに ダウジングマシンを もたせたぞ! もらって くれい!」

オーキドはかせが褒めてくれます。
これでダウジングマシンをもらえるらしいですがどこに助手がいるかはまたノーヒントです。


お次、40〜49のとき。

「いい できばえ じゃないか! じょしゅに がくしゅうそうちを もたせたぞ! もらって くれい!」

さらに褒めてくれます。さらにがくしゅうそうちももらえるそうです。
しかし、なんとこれはミスです。オーキドはかせ、やってしまいました。


オーキド「41種類も捕まえたか!助手に学習装置をもたせたぞ!もらってくれい!」
ケミカ「学習装置ですか!ありがとうございます、博士」
ホウソ「・・・なあ、何で今ここでくれないんだろうな」
ケミカ「しーっ」


助手「どうも、オーキド博士の助手です」
ケミカ「あっ、お久しぶりです」
助手「ポケモン図鑑が50種類以上集まってるなら学習装置を渡すよう言われました」
ケミカ「・・・・・・あれ?あ、あの、まだ41種類なんです・・・」
助手「そうですか・・・50種類に足りないなら、学習装置はまた今度ですね」
ケミカ「えっ・・・?」

がくしゅうそうちがもらえるのはポケモン図鑑の完成度が50以上の時なのに、40以上でがくしゅうそうちをもらってくれと言われます。
でも調べたのは緑の後期版だったから、さすがにピカ版では修正されているだろう、と行ってみると。


ケミカ「どうかな、大丈夫かな・・・」
ホウソ「ほら、オーキド博士の助手がいるぞ」
助手「あ、ケミカくん!捕まえたポケモンは50種類より多いかな?」
二人「・・・・・・。」


ピカ版でも直っていませんでした。オーキド博士の痛恨のミスです。
・・・さて、気を取り直して、50〜59の時の図鑑評価いきましょう。

「ついに 50しゅるいを こえたか! ・・・・・・ この ちょうし じゃ!」

50種類の時には「がくしゅうそうちを もたせたぞ」とは言ってくれません。
これは恐らく、助手の方が間違っているのでしょう。助手がやってしまったようです。


お次、60〜69のとき。

「ほっほう! ・・・・・・ こりゃ いい ポケモンずかんに なって きとる!」

オーキド博士、ご満悦です。「ほっほう!」が出ました。
ケポラ・ゲボラを彷彿とさせます。


お次、70〜79のとき。

「ぜっこうちょう! うみで ポケモン つれば もっと あつまり そうじゃ!」

絶好調!かどうかはプレイヤーにもよりますが、オーキド博士大喜びです。
もう大抵のプレイヤーは釣りぐらいしていそうですが、暗に「つりざお」を使え、と教えてくれます。


お次、80〜89のとき。

「ワンダフル! もしかして きみは ものを あつめるの すきなのか・・・・・・?」

「もしかして君は物を集めるのが好きなのか・・・・・・?」と若干引き気味に言われます。
んなこと言ったって、あなたが図鑑完成を託したんでしょうが!


・・・お次、90〜99のとき。

「いやはや・・・・・・ こりゃ すごい! あつめるのは たいへん だったろ!」

段々、主人公ではなくプレイヤーに対してのメッセージになってきています。
色んなポケモンのレベルを上げたり、情報がない頃は進化の石もあれこれ試して頑張ったことでしょう・・・。


お次、100〜109のとき。

「とうとう 100しゅるい こえたか! ・・・・・・ しんじられない うでまえじゃ!」

またまた褒めてくれます。確かに、初プレイの時は100を超えるのは大変だった・・・と思う。
しかしまだ3分の2です。


お次、110〜119のとき。

「ポケモンの しんか けいたいも はいって きとる・・・・・・ すばらしい!」

「進化の形態も入ってきとる・・・・・・」って、もうとっくに入りまくりですが、感動してくれます。
ここまで来ると「伝説の鳥ポケモンを捕まえたか?」とか言われそうです。
でも博士は伝説のポケモンに関してはあまり語らないので、知らないのかな・・・?


お次、120〜129のとき。

「エクセレント! ともだちと こうかん すると もっと あつまる かもしれん」

この「エクセレント!」はアイテムをバグらせているとたまにアイテム名として登場します。
「友達と交換するともっと集まる」というのは、確かにその通り!
赤でしか、緑でしか出ないポケモンがいるのだから、交換しないと図鑑完成は難しい。ナイスアドバイスです。


お次、130〜139のとき。

「ここまで ずかんが できたら もはや プロフェッショナル じゃ!」

もはやプロフェッショナルというレベルまで到達してしまったようです。
BWじゃまだ3分の1以下です。
これぐらいだともうあとはサファリで見つからないか、このソフトでは出ないか、
レベルアップ進化のポケモンを育てきっていないか、つきのいしが足りないかのどれかでしょう。


お次、140〜149のとき。

「わしゃ もう いうことは ない! きみが ポケモンはかせ じゃ!」

なんとポケモン博士に認定されてしまいます。
まだ図鑑が完成したわけではないのに「言うことはない!」とまで言われてしまいます。
あと少し!あと少しで完成だ、頑張れ!!


というわけで最後、150で図鑑完成時。

「ついに パーフェクトな ずかんの かんせいじゃ! ・・・・・・ おめでとう!」

ポケモンを150種類捕まえて、ポケモン図鑑が見事完成!
パーフェクトな図鑑が完成し、感無量です・・・。

・・・・・・しかし、ポケモンは150匹ではない。
そう、幻の、151番目のポケモンがいるのです!

151番目のポケモンが加わって、ポケモン図鑑の完成度が151になった時。
そのときの、オーキド博士の評価は・・・!!

「ついに パーフェクトな ずかんの かんせいじゃ! ・・・・・・ おめでとう!」

当然、150と同じです。

おい!同じじゃなんでわざわざここで言う!?
・・・そう、もう100行近く前に話していたことですが、ここでミュウの出生の話が戻ってきます。

図鑑の完成度が150と151の時だけ、この「おめでとう!」というメッセージと、見えないアイテムを拾ったときの曲が流れます。
・・・しかし、ポケモン図鑑の完成度は152以上にもできます。
データ領域がちゃんとあるので、バグらせれば152以降のポケモンも見られます。

その時の、オーキド博士の図鑑の評価はどうなるのでしょう?
150と151の時が同じで、今まで10刻みでメッセージが変わっていたなら150〜159の時は同じメッセージでしょうが。

と、思いきや。

152だと、フリーズします。

画面の下半分、つまりメッセージが入る場所が真っ白になって、そのあと勝手にゲームがリセットされます。
フリーズというか、強制リセットがかかります。

このことから、この「図鑑完成おめでとう!」のメッセージは150と、151の時にだけ出るようになっているということです。
同じ処理をコピペしていたらこうはならないはず。(まあ16進数⇒10進数の処理があるから微妙だが・・・)

ちゃんと150のときだけでなく、151の分もわざわざ設定されているわけです。
でも152はその設定をしていない。これはどういうことなのか?

お遊びで入れたポケモンのデータなら、図鑑完成した後の、151の時のメッセージも設定するでしょうか。
誰にもその存在を知られないままのつもりでいたなら、そんなことまでするか!?

なんてことを発見したので、また一つ、「最初からミュウは公開予定のポケモンだった」と思ってしまったのでした。

データの並びから言って、データの空きに後から入れたポケモンではあるだろうとは思います。
でも、後から何らかの形でミュウを151番目のポケモンとして公開する予定だったからこそ、
ポケモン屋敷にあんな日記を置いたんだろうし、ミュウツーの逆襲なんていう素敵な劇場版も生まれたんだろう、と・・・。

・・・・・・ここまでアツく語っておきながら、こう反論されたら。

プログラマさんがお遊びで入れたとはいえ、ポケモン1匹分のデータを入れるならばしっかりとやる。
それにはポケモンの名前、たかさ、おもさ、ぶんるい、説明文、覚えるわざ、なきごえ、タイプ、生息地のぶんぷ、
正面と後ろからのグラフィック、「ポケモン」で見たときのアイコンの設定、被捕獲率も全て含まれる。

データと言っても、何も名前と姿とパラメータと技だけではない。151匹を捕まえた時の図鑑評価も、それに含まれているのだ。
それを含めて「データの空きに遊びで入れたデータ」なのである。

なんて言われたら、一切反論できません。
そりゃあ、そのとおりだ。そこまでやるのがプロの仕事だ。あらゆる状況を想定してプログラムするものだ。

以上、大変失礼いたしました。
それでは、今回のまとめをさせて頂きたく存じます。

・ミュウはプログラマさんがデータの空きにこっそり入れたデータ
・図鑑完成度150と151の時は図鑑完成おめでとう、と言われるが152ではフリーズする
・図鑑完成度40〜49の時にオーキド博士が学習装置をくれると言ったが助手からはもらえないというゲーム内のミスがある
・子供達のためにミュウをプレゼントしてあげたいと言ってくれた田尻さんGJ

という具合です。

本当は「図鑑評価のセリフって全部ちゃんと見たことなかったけど、この中に誤字とかないかな」と調べ始めたのに、
全く違った方向に行ってしまいました。

でも一応初志貫徹、学習装置をもらえる図鑑完成度が間違っているということを発見したのでゲーム内のミスのページに置きました。

・・・これにて、終幕。
長っ。






◆後日追記◆
まだもうちっとだけ続く、ミュウに関する話の完結編はこちらです。
ついに話題に決着がつきました。






2012年3月19日








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