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リツキ「・・・さてさて、前回はどこまで行ったやら?」
チオ「見ろ現実を!見渡せ周りを!!真っ暗だろうが!!」
リツキ「あー・・・真っ暗ってことは、ここはチャンピオンロードの真っ只中か!そんなとこまで来てたのか!」
チオ「・・・結局、ポケモンリーグに来るまでずっとこんな調子だとはね・・・」
リツキ「はははー、やっぱりルビーはリアルタイムでやりたかったソフトだったかもな。まあいいじゃん」
チオ「リアルタイムって、誰の話だい。」

周りのみんながルビサファで遊んでいた時、ぼくもものすごくやりたかったんだけどGBAは買ってもらえませんでした。
(と言うか、ねだってはいけなかった)

初代と金銀ばっかり遊んできた自分が、ハートゴールドでやっと技ごとに「物理」「特殊」が分かれているというのに慣れた頃に、
・・・ルビーでまた元に戻ってしまったりするのはちょっときつかった。

もちろん音楽は素晴らしいし、見たことのないポケモンがいっぱい出てきて嬉しいし、
長い間焦がれたゲームだから楽しいんだけど・・・。

このソフトはやっぱり、リアルタイムで遊ぶべきであった。
ルビーってまだリュックがいっぱいになるんだね・・・。

リツキ「ところで手持ちポケモンの「いわくだき」要員のジグザグマのエピドートを連れてるから実質5匹か」
チオ「このパーティで何とかここを切り抜けないといけないんだけどね・・・ところでリツキ」
リツキ「なあに?」
チオ「このハシゴ、さっきものぼったよ。と言うかこのフロアに来るのもう4回目だよ」
リツキ「そうだったかしら?」
チオ「やる気あるのかい?ないなら気合を注入してあげるけど?」
リツキ「ブレイズキックはご勘弁を。」

「フラッシュ」は使っていないので、視界が狭い!ドラクエ1の「たいまつ」を使ったときみたいだ!
それでも、片手を壁につけて一周しながらゴールを目指す。多分、そういうゲームではない。

リツキ「いきなりエリートトレーナーとの戦いになるとかかなりキツいな・・・」
チオ「やっぱりここに来るのが早すぎたんじゃないかい?もうちょっとレベルを上げてからに・・・」
リツキ「俺はレベル上げなどという言葉は知らない!レベルを上げるために歩き回るのイヤだし!」
チオ「じゃあ「レベル上げ」って言葉知ってるよね」

全員のレベルはまだ40ぐらい。ひ、低い・・・野生のポケモンよりも低いというのは初代ではあり得なかったことです。

ケミカ「でも初プレイのときに、フリーザーのレベル50というのに驚いてマスターボール投げちゃったけどね」
ホウソ「ああ、あるある・・・ってか何で俺たちここにいんの?まさかまだルビー終わってなかったのかよ!?」
ケミカ「もう終わってると思って来たんだけど・・・チャンピオンロードに来たみたいだね」
ホウソ「チャンピオンロードか・・・スイッチに岩を乗せるとかいうギミックとかはあるのかな」
ケミカ「岩を動かしたり岩を砕いたりはするけど、スイッチみたいなのはないみたい」
ホウソ「そっか。あっ、あっちにリツキがいるぞ」
ケミカ「ほんとだ〜、じゃあちょっとおどかしちゃおう」

リツキ「ぜ、全員のPPがもう残りわずか・・・!PPを回復させられるアイテムは、ない!どうしよう!?」
チオ「お、落ち着くんだ・・・素早いポケモンを先頭にして、野生のポケモンとの戦いは避けよう・・・!」
リツキ「なるほど、流石はチオ!ひんし状態なのにありがとう!」
チオ「ど、どうも・・・」
リツキ「ひんしついでに、この岩を「かいりき」でよろしく!!」
チオ「まさに外道・・・」

ケミカ「リツキ!頑張ってるみたいだね!」
リツキ「ほぎゃえあああああ!?な、な、ななななんだ!?心臓が、口から、出た・・・!!」
ケミカ「出た!?ゴメン、しまってしまって!!」
リツキ「け、ケミカさん!?なぜこんなところに!?」
ケミカ「あはは、リツキがちゃんとルビーをクリアしたかちょっとホウソと来てみたの。ここ真っ暗なんだね」
チオ「初代の主人公のケミカ!?またリツキのために来てくれたのか!割と暇なのかい!?」
リツキ「何てこと言うんだ毛をむしるぞ!」
チオ「それは困る!!」
ホウソ「いーからさ、あとどれぐらいでチャンピオンロードを抜けるんだよ?手持ちポケモンもボロボロじゃん」
ケミカ「げんきのかけらあげようか?げんきのかたまりもいっぱいあるから使っていいよ」
ホウソ「なんでいっぱいあるんだよ。バグはやめろ!!」
リツキ「いえ、結構ですケミカさん」
ケミカ「えっ・・・そ、そう?そうだよね、自力でクリアしたいよね。余計なこと言ってゴメン・・・」
ホウソ「そりゃそうだろうよ、バグの力を借りるなんてイヤだろ!」
ケミカ「うん・・・げんきのかけらもいらない?」
リツキ「ありがとうございますケミカさん。でも、いらないんです」
チオ「ど、どうしたんだリツキ・・・主人公らしいじゃないか、ちょっとかっこいいぞ・・・」
リツキ「みんなPPが切れているので、ひんしから回復しても大して変わらないんです」
ケミカ「・・・・・・あ、そっか・・・」
チオ「感動を返せ・・・」

ケミカ「PPを回復させられるアイテムは持ってないの?「ピーピーエイド」とか」
リツキ「ないんですよね・・・おいエピドート(ジグザグマ)、そういうの落ちてないのか拾ってこいよ」
ケミカ「ルビーサファイアではピーピー系のアイテムは拾ってこないみたいだね。どうしよっか・・・」
リツキ「もうPPがまともに残ってるのはチルタリスのベルトレーだけか・・・こりゃ困ったぞ」
ホウソ「おい、あれって出口じゃないのか?」
チオ「ほ、本当だ、あの光は出口だ!やったじゃないか!」
リツキ「やった・・・何日間も彷徨ったけど、やっと出口だ・・・!!」
ミツル「あっ!リツキさん!」
全員「!?」
リツキ「お、おおおおお前は・・・!!」
ミツル「ぼくがこんなところにいるなんて驚いたでしょ!ぼくがここまで来られたのはリツキさんのおかげだよ!」
リツキ「そ、そうか、よかったな。すっかり丈夫になったんだな、よかったよかった」
ミツル「あのとき、リツキさんに負けたからぼくは強くなれたんだ!」
リツキ「え、強く・・・?チャンピオンロードを突破できるぐらいに強く・・・!?」
ミツル「・・・だけど!ぼくはもう負けない、ぼくに勇気と元気をくれたポケモンの為にも勝つんだ!」
リツキ「いやいや、えええ?!このタイミングで!?俺のポケモンもう満身創痍で、PPがほとんどなくて・・・」
ミツル「それでは・・・いきますよ!!」
リツキ「キャー!!勝てるわけがない!!」

まさかのミツルくん登場。
こっちのポケモンはほとんどひんし、PPがあるのはフライゴンのアパタイトと、チルタリスのベルトレーだけ。

ケミカ「・・・ねえバシャーモ・・・の、チオだっけ?あれは誰なの?」
チオ「体が弱い少年だったんだけど、リツキが手伝ってラルトスを捕まえたんだよね。転地療養してゲンキになったみたいだ」
ケミカ「へえ・・・つまりルビサファのライバルなのかな?」
チオ「もう一人、リツキにはちゃんとしたライバルはいるんだけど・・・まあライバルじゃないかな」
ケミカ「もう一人?じゃあミナキみたいな感じかな」
チオ「そうかもしれないけどアレとは違う・・・」

1匹目のチルタリスは、フライゴンのアパタイトをぶつけてみました。

リツキ「いっけえアパタイト!頑張れ!!」
アパタイト「な、なんだよ?あれ、相手はベルトレー?」
ベルトレー「私はこっちにいるのですよ、あっちは敵のチルタリスです、お間違いなく」
リツキ「ずっと寝ていたお前が真の力を発揮する時だ!アパタイト、「りゅうのいぶき」だ!!」
アパタイト「はあ・・・分かったよ」
リツキ「ついでに相手を「まひ」させろ!いけいけ!!」
アパタイト「・・・おい、相手のチルタリスが「しんぴのまもり」使ってるけど」
リツキ「ノーッ!!」

ってかそもそもあいてのチルタリスのレベルが44って、高すぎる!
この時点でアパタイトのレベルが46、それがこっちのパーティの最高レベルです。

でも相手のチルタリスが「りゅうのまい」を連発している間にアパタイトの「りゅうのいぶき」でなんとか倒しました。

リツキ「次は「ロゼリア」か・・・!ってかミツルのポケモンなぜ全員元気なんだ・・・!?チャンピオンロードをどうやってここまで・・・」
チオ「トレーナーたちはミツルには戦いを挑んでいないんじゃないのか?」
リツキ「差別!?じゃあ野生のポケモンは?!おかしいだろ!」
チオ「野生のポケモンは空気を読んだんじゃない?」
リツキ「みんなミツルの方がいいのかよ!馬鹿!!」

こっちのポケモンがボロボロなのでタイヘンな状況ですが、何とかしなければ。
ロゼリアは確か「くさ・どく」だったはず(「どくのトゲ」というのを食らったことがある)。

リツキ「よし、いっけえベルトレー!!」
ベルトレー「はい!ハ」
リツキ「いらん!!あっちを向け!!」
ベルトレー「ハグして差し上げます、の「ハ」しか言ってませんのに・・・」

ベルトレーは「そらをとぶ」を覚えているのでそれで何とかなりました。
1回だけこっちも「りゅうのまい」を使って、攻撃と素早さもUP。

リツキ「次は「エネコロロ」か!じゃあ「りゅうのまい」をしまくれ!」
ベルトレー「相手が「ねこのて」っていう技をしてきましたよ」
リツキ「ねこのて?なにそれ?」
ベルトレー「相手のエネコロロが「めいそう」をしました、味方の技を使うみたいですねえ」
リツキ「な、なにそれずるい・・・でももう「りゅうのいぶき」のPPがないだろ、「りゅうのまい」を使いまくれ」
ベルトレー「あっ、相手のエネコロロも「ねこのて」で「りゅうのまい」をしてますよ」
リツキ「ネコの癖に?!」
ベルトレー「私もトリですけどね」

「りゅうのまい」を使えるときに使いまくり「とっしん」で一気に倒しました。
次に出してきた「レアコイル」に有効な技が一つもないのですが相手の「10まんボルト」を何度か食らいながらも「そらをとぶ」で撃破。
「りゅうのまい」って今まであまりポケモンのゲームやってきて使ったことなかったけど、結構強い。

リツキ「最後は、やっぱりサーナイトか。ミツルがサーナイトを使わなければ俺の手持ちに入れる予定だったんだけど・・・」
チオ「何の話?」
リツキ「いや、こっちのハナシだ。まさかチルタリスもカブるとは思わなかったし別にいいんだけど、とにかく力で押せ押せ!」
ベルトレー「サーナイトには何をしますか?」
リツキ「そらをとぶ!攻撃力は十分に上がってるし、素早さも上がってるからいける!!」
ベルトレー「はい!・・・あっ、PPがないです」
リツキ「空を飛ぶぐらいお前ならいつでもできるだろ!?」

というわけで「とっしん」で何とか倒しました。
も、もう戦えない・・・本当にPPが完全に尽きた。

ミツル「うわぁ!やっぱりリツキさんは強いよ!・・・今回は勝てなかったけど、いつかきっと追いついて見せるからね!」
リツキ「あ、ああ・・・完全に追いつかれてたけど、頑張れよ・・・」
ケミカ「やったね!これでチャンピオンロードを抜けられるね、おめでとう!」
リツキ「は、はい・・・じゃあ、次はポケモンリーグに挑戦か・・・」
チオ「このレベルで勝てるのかい・・・?」
ケミカ「そうだね、じゃあポケモンリーグに挑戦するリツキにアドバイスをしてあげようか」
リツキ「え・・・!はいっ、お願いします!!」
ホウソ「ルビサファにセレクトバグはないぞ?」
ケミカ「バグじゃないってば。レベルが低くても、ポケモンリーグで勝利する方法を伝授してあげるよ」
チオ「そんな方法が・・・?」
ケミカ「ぼくは金銀やハートゴールドソウルシルバーでは「シロガネやま」ってところでトレーナーが来るのを待ってるんだけど、 前にマリカがぼくに戦いを挑んできたことがあったんだ。そのときにマリカが使った戦法なんだけどね」
リツキ「はい。・・・え、マリカが使ったという時点で不安が・・・」

毎ターン「すごいキズぐすり」「げんきのかけら」などで回復しまくり、
こちらから攻撃を仕掛けるのは相手のPPが尽きたり、相手の攻撃が外れた時だけ。

苦手なタイプの技のPPが尽きるまでひたすらアイテムで回復をし、
一撃で倒されてしまう場合は毎ターン「げんきのかけら」で誰かを回復させれば負けることはない。

ケミカ「・・・ってワケなんだ。この戦法でマリカは40分ほどぼくと戦い続けて、ついに勝っちゃたんだよ」
リツキ「よんじっぷん・・・」
チオ「1回のポケモンバトルで40分って、長すぎるだろう・・・」
ケミカ「まああの時は「あられ」が降ってたから、それでこっちのポケモンにダメージが蓄積するっていうのもあったんだけど。 でも、マリカはそれでぼくのポケモンとレベルが30以上の差があったけど勝ったんだよ。すごいでしょ」
リツキ「そ、それはすごいですけど・・・」
ケミカ「そんなわけで、何にしても回復アイテムを買っておくのは間違いないと思うよ。頑張ってね!」
ホウソ「頑張れよー」
リツキ「は、はい・・・ありがとうございました・・・」
チオ「・・・どうやってカントーに帰るんだろうね。まあそれはいいとして、どうするんだい?その戦法でいくの?」
リツキ「ええと、ええと・・・・・・レベル上げ、しようか?」
チオ「やっぱ「レベル上げ」って言葉知ってるじゃないか」

さあ、次でいよいよポケモンリーグに挑戦。
ルビサファはジムリーダーも一人も名前を知っている人がいませんでした。
四天王も誰も知りません。どんなポケモンを出してくる人がいるのだろうか・・・!

2013年9月16日


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