スカサハ | 「セリス様、大変です!この隠れアジトが敵に知られてしまったようです」 |
ラクチェ | 「何を慌てているのよ、向こうから来てくれるなら手間が省けていいじゃない」 |
スカサハ | 「バカを言うな、シャナン王子もオイフェさんもいないのに俺たちだけでどうして戦えるというんだ」 |
ラクチェ | 「スカサハは怖いの?私は平気よ。それにチャンスじゃない。子供扱いされて実戦に加われなかったけどもう十分修行は積んだわ」 |
スカサハ | 「だけどラクチェ・・・ラクチェの強さじゃこの辺は壊滅・・・」 |
ラクチェ | 「私、もう逃げるのはいやなの!私のお友達もたくさん殺されたわ!」 |
スカサハ | 「お前が悔しいのは分かるさ・・・だけどな・・・」 |
セリス | 「スカサハは私のことを心配してるんだよ。シャナンからきつく言われたんだろう、そうでもなければ彼が一番先に飛び出してるはずだ」 |
ラクチェ | 「あ、それは・・・そうでした・・・確かにセリス様まで巻き込むわけには・・・」 |
セリス | 「あれ、ラクチェまでそんなことを?私だってもう子供じゃない、君たちと戦えるさ。
このティルナノグは大事な故郷だし、父上から受け継いだ銀の剣は必殺も出るし」 |
スカサハ | 「・・・?あれ?」 |
セリス | 「ラナ、町の人たちを頼むよ。私たちは西のくぼ地で敵を迎え撃つ」 |
ラナ | 「セリス様、私も参ります!」 |
セリス | 「だめだ、君はシスターだし戦いには向かない」 |
ラナ | 「シスターだってクラチェンすれば戦えます!杖を毎ターン振ればレベルも上がるし、私には私の戦い方があります!」 |
セリス | 「そうか・・・すまないラナ、君の言うとおりだ。一緒に行こう、結果は分からないけれど、私たちでできることを精一杯やってみよう」 |
セリス | 「これがガネーシャ・・・そんな名前の格ゲーキャラがいたな・・・」 |
レヴィン | 「セリスか、久しぶりだな」 |
セリス | 「え?・・・レヴィン!・・・いや、フォ・・・あ、シレジアのレヴィン王・・・」 |
レヴィン | 「今危なかったな。昔のようにレヴィンでいいさ。そんなことより、いよいよ始まったな。
反帝国の兵を挙げるのにイザークほど都合のいい国はない」 |
セリス | 「ええ、この国の人たちは勇気があるし・・・本当はシャナン王子がいてくれればもっと楽に戦えるのだけど」 |
レヴィン | 「シャナンはイードの神殿に行ったのか?」 |
セリス | 「ええ、神剣バルムンクがイード神殿にあるという情報があって・・・」 |
レヴィン | 「まあ彼のことだ心配はいらんさ。それよりもセリス、頼みがある」 |
セリス | 「なんでしょう、私にできることなら喜んでお受けしますが」 |
レヴィン | 「ユリア、来なさい」 |
ユリア | 「・・・・・・」 |
レヴィン | 「この子はバーハラの都で倒れていたのを私が助けシレジアで保護してきたのだが、そこも危なくなってきて
やむなく連れて来た。悪いがしばらく預かってくれないか。この子は助けた時には、何一つ記憶がなかった。今も、まだ・・・」 |
セリス | 「そんなことが・・・!分かりました、お任せ下さい。でもできるだけ早く迎えに来て下さいね、ユリアも心細いでしょうから」 |
レヴィン | 「ああ、分かっている。お前達がイザークを制圧する頃には戻るさ。じゃ、頑張れよセリス」 |
セリス | 「レヴィンも、気をつけて!」 |
フィー | 「ふー、ごめんねマーニャ、重たかったでしょ」 |
アーサー | 「ふーん、そのペガサスはマーニャっていうのか」 |
フィー | 「アーサーいい加減にしてよ、もう少しって、結局イザークまで来たじゃない!」 |
アーサー | 「無理を言って悪かったな、もう少しなんだけどまあいいや、歩いていくから」 |
フィー | 「一体どこに行くつもりなのよ」 |
アーサー | 「アルスター」 |
フィー | 「あ、アルスター!?あんたバカじゃない、ここから一体どれだけあると・・・」 |
アーサー | 「別に急ぐ旅でもないし、レッグリング持ってるし」 |
フィー | 「レッグ・・・?あ、アルスターに一体何があるのよ」 |
アーサー | 「幼い時に生別れた妹がいるらしい、今まで一人ぼっちだったから会いたくてさ」 |
フィー | 「ふーん分かるよその気持ち、あたしだってお兄ちゃんに会いたいもの」 |
アーサー | 「君も生き別れ?」 |
フィー | 「ううん、シレジアで一緒だったよ。でもお兄ちゃん旅に出た、お父さんを探すんだって言ってさ」 |
アーサー | 「父さんを?」 |
フィー | 「お父さんね、行方不明なの。お母さんずっと待ってたけど帰ってこなかった」 |
アーサー | 「それで、お母さんは?」 |
フィー | 「死んじゃった、病気で・・・」 |
アーサー | 「そうか・・・ごめん、変なこときいちゃったな」 |
フィー | 「いいの、あなた変な奴だと思ってたけど、そう悪い人でもないみたいね」 |
アーサー | 「ははは、これはどうも。見直してくれたってわけかい」 |
フィー | 「まあね、それでホントにこれからどうするの?あたしはイザークの解放軍に参加するの」 |
アーサー | 「へえー、面白そうだな。よし俺もしばらく手伝うよ」 |
フィー | 「オッケー、そうこなくっちゃ、このお母さんの細身の槍の切れ味を試したかったのよ」 |
アーサー | 「俺もこのフォルセティの威力を早く試したくってさ」 |