「Undertale」を、クリアしました。イエイ。

さーて・・・どうやってこのゲームの話をしたものか?このゲームは、絶対に絶対に、ネタバレしてはならぬゲームである。 プレイ前にこのゲームの情報を知ってはいけない、ぼくもそれをしっかり守ってプレイした。 だからこそすごく面白かったし驚愕したし感心したし感動した。

これからそのゲームをプレイする可能性がある人は・・・見ちゃいけない・・・。 ・・・けど、なんつーか、ここでしゃべったらみんな読んじゃうよなあ・・・。

なので、隠しページにするかとか色々考えたんだけど、 ここで話すのはネタバレをしないゲームレビューというかゲーム紹介です。 まだプレイしておらず、プレイしてみようかなと思う人向けの話。

実際にぼくがプレイしたときにどんな感じだったかはネタバレることもあるので、 すでにUndertaleをプレイした人、プレイするつもりのない人・・・と区切ろうかと思ったんだが、 ハナシの核心には迫らず、プレイしたことがある人にはわかるようなプレイ感想にします。

なので、このページは恐らく平和で安全なプレイ感想+ゲーム紹介です。 しかし細かなネタバレもしたくない方は、絶対に読まぬが吉です。気をつけましょう。 ぼくは、何の前情報もなく遊んだのでそれがさらに楽しさに繋がったからです。



さて・・・まずはこのゲームの第一印象。そもそもパソコンゲームをやるのが初である。 だがこのゲームをプレイするのはあまり葛藤もなくすぐ行動に出ました。 どうしたんだ?というぐらい、迷いがありませんでした。

ゲームスタートするとストーリーが紙芝居風に表示されます。

昔々、人間とモンスターの二つの種族の間で戦争があり、人間が勝利しました。 負けたモンスターは地底に魔法の力で閉じ込められました。 「入ると帰ってこられない」という言い伝えのある山に主人公は登り、 足を滑らせ転落。 というようなオープニングの様子が流れます。

主人公は性別が分からないが縞々の服を着た子供。 ゲームを始めると「落ちた人間に名前をつけてください」と出て名前入力画面へ。

ぼくは「ヘイハチ」と名づけました。女の子でも通用する名前だしね。 するとその4文字がガタガタ震えながらこっちに近づいてきた。こ、こええ・・・。

そして金色のお花がたくさん咲いている位置に落下している主人公が起きるところから操作開始。 すぐに「遺跡の管理人」だという「トリエル」という女の人がやってきてくれました。

トリエルさんは白いヤギのような姿のモンスターさんで、 優しい優しいママのような人です。あなたを守ってあげるからついておいでと言われます。

遺跡の中にいるカエルや虫のような生き物と戦闘画面になることもありました。 というかRPGなんだから敵とエンカウントして戦闘画面に切り替わるのは当然のことです。

戦闘画面では武器で敵を攻撃する「たたかう」、道具を使う「アイテム」、 敵キャラに攻撃以外のアクションを起こすのに使う「こうどう」、 戦闘から逃げたり敵の戦意がないときに戦闘を終わらせる「みのがす」の4つのコマンドがあります。

敵を倒せば「EXP」とお金である「ゴールド(G)」が手に入り、 EXPがたまれば「LV」が上がります。当然、LVが上がれば最大HPなどのステータスが上昇します。

トリエルさんが現れる前にバトルシーンの説明をしてくれるキャラは、 「LV」とは「LOVE」のことだよ、と教えてくれました。

「たたかう」を選ぶとティーダのオーバードライブのように真ん中でタイミングよく ボタンを押す画面になり、中央のときに押した方がダメージが高くなります。

「みのがす」には「にげる」と「にがす」の2種類があり、「にげる」は普通に逃走。 「にがす」は最初は選べず「こうどう」をしたり他の条件により使えるようになります。

「こうどう」は敵キャラに応じてホントいろんな種類があり、 例えば「からかう」とか「うたう」とか「ポーズをとる」とか「ナデナデする」とか・・・。

毎ターン敵キャラはめっちゃしゃべるんだが、バリエーション多すぎてすごすぎです。 戦意を失わせて「にがす」をするのもアリですが、その場合手に入るのはお金だけで、 EXPは手に入りません。つまりLVも上がらず。

敵の攻撃になると突然ゲームがアクションパートに突入し、 四角で区切られた範囲に敵が攻撃を飛ばしてくるので主人公の分身ともいえる 赤い「ハート」を動かしてその攻撃の弾を避ける避ける避ける。基本攻撃されているときは避けゲーです。

トリエルさんは遺跡の中を安全に案内してくれて、 さらに家の中に入れてくれて、可愛いお部屋まで与えてくれます。

そして「ここでずっと一緒に暮らしましょうね」と言ってくれるのです・・・おおお! 面倒は私がちゃんと見るし、お勉強も見てあげますからね、と・・・。

ありがとうございます!一緒に暮らしましょう、マイマザー!! ・・・と、主人公(というかプレイヤー)は大喜びで、 部屋の中にはパイが焼けるいい匂いがしてきてさらにテンションはUP。

ママー、早く食べたーい、と暖炉の前で本を読んでいるトリエルママに話しかけに行くと、 「パイが冷めるまで待ってね」と言われるので大人しく待ちます。

しかし、いつまで経ってもパイが冷めないのでぼくはお部屋に戻って少し寝てしまいました。 目を覚ますと、お部屋に一切れのパイが置かれていたのでGET。 「バタースコッチシナモンパイ」という味のパイらしい。分からん単語が入っている。

だがおいしそうです。後で食べよう。それよりもマイマザーはどこかな? と思ったら暖炉の前でまた本を読んでいらっしゃる。

「どうしたの?」と問われた。 選択肢は「なんでもない」と「遺跡から出たい」の二つ。

「遺跡から出たい」と言ってみると話をはぐらされ「カタツムリの豆知識」なんかを教えてくれました。 へえー・・・知らなかったよ・・・アゲハさんと話が合いそうですね・・・。

だがいくら「なんでもない」を選んでも、ストーリーが進まない。 「遺跡から出たい」と言わなければいけないようだ・・・。

しかしトリエルさんは遺跡の外に出したくないようです。外に出たら「アズゴア」に殺されるとのこと。 新出単語に驚きながらもトリエルさんについて地下に行くと、ついてきてはいけませんと言われる。

何度も部屋に戻っていなさいと言われるが、それでもついていく。 トリエルさんは、遺跡の出口に向かっているらしい。主人公の命を守るために出口を破壊するらしい。

このままでは主人公は「おうち」に帰れなくなる。元の世界に帰れなくなる。 トリエルさんを阻止しようとするが、遺跡の出口でトリエルさん・・・マイマザーは振り返り・・・。

・・・さて、どうする主人公。



ゲームの全体的な感想としては、実は最初は「・・・んー?」というような感じでプレイしていました。 システムをちゃんと分かっておらず、何となく分かってきてからも「・・・んー。」という感じだった。

途中ですんごい強いボスの攻撃に何度も倒れつつ、さらに色んなシステムを理解しつつ、 この超ポジティブなキャラめっちゃカワイイなと思いつつ、この兄ちゃんカッケエなと思いつつ、 ついにはザコにも倒されつつ、それでもなんとかなんとか進んでいきました。

終盤で感動する話を聞き、ラスボス直前の話に驚きつつも「おう・・・やっぱりか」と思い、 ラスボスつええええーッ!勝てねえーッ!と悟って少し戻って準備して挑んだり。

1周目をクリアしたと思ったら、まだ終わっていなかった・・・バグったのか・・・う、うわああ・・・。 お、おおう・・・分かったよ、よし、2周目じゃい!!

と思ったら2周目は1周目と同じ場所を攻略するのにちゃんと2周目になっている。 そして1周目で気づかなかったことにドンドン気づいていき、 「・・・んー?」と思っていた自分が情けない。全部すごいというのに!!

でも1周目の序盤は前情報がないとこんな感じなんじゃないだろうか・・・? 2周目の終盤ではさらにストーリーが・・・ラスボス戦やエンディングでは涙で前が見えず。

エピローグ突入前に少し頑張ると、さらに・・・ストーリーが。あったような。 なんとなく、なんとなくだが、さらにもう一つ何かあるような。

改めてこのゲームの全体的な感想は「とにかく丁寧。作り込みがスゴイ」。 ゲームの要素といえばストーリー、グラフィック、サウンドかなあとぼくは思うんだが、 ストーリーは・・・見せ方がすんごい。怖いところの演出もすんごい。

グラフィックはMOTHER風味なので色数がわざと少なめなドット絵、 だからこそそうじゃない場面が引き立つ。建物の角度や影はすごくMOTHER1でした。

だがどう見てもMOTHER2の部屋だなあと思ったり、村の雰囲気がMOTHER3に似ていたりという場面も。 「どせいさん」的な位置づけと思われるキャラが、手ミーさんだ!ほぃ!きゃわわわわ!!

いかん、感染力が高いな・・・。

そしてサウンド+ミュージック。すんごい。素晴らしい。 二人目のボス戦の曲を流したくて戦闘画面にしたままホットケーキを焼いた。 それぐらいいつまでも聞いていたい。ちょっと切なかったりお茶目だったりと、とにかくBGM最高。

2周目で行った場所でMOTHER2の「過去の最底国」と同じ音を使った曲が流れたり、 (テンポは違えどメロディが似ている部分もあったからオマージュ的なのかもしれない) どう聞いてもマリオペイントの音が連続で聞こえたりする。これは間違いないだろう・・・。

一番すごいと思ったのが、作り込み。あらゆる場面、プレイヤーの行動を想定したテキストがある。 自力で全部見ることはまずムリだ。死んでリトライしたときに敵のセリフが違うのなど当たり前で、 ものすごく昔の行動が後になってセリフに違いを生んだり、その分岐が数え切れなかったり・・・。

台詞回しもすごく好き。 でも元のゲームは英語で作られているはずだから全部翻訳された言葉ということで、 それを違和感のない言い回しにしているのがこれまたスゴイ。翻訳した人、ホントスゴイ。

もちろん元のテキストを書いた人がスゴイんだけれども・・・。

Undertaleをプレイしてみて、すんごい創作意欲が湧きました。 もしもぼくがいつかゲームを作るなんてことになったら・・・うーん・・・。

こんなにスゴイストーリーを作るのは、ぼくにはムリだ。 でも、このゲームの「丁寧さ」と「作り込み」は、見習いたいと思いました。

細かいところも、もしも5人プレイして一人も気づかず、10人プレイしても一人も気づかず、 それでも100人プレイして1人が気づいてくれるかもしれない、そんな隠し要素でも、 惜しまず作り込みたいなと思います。

そういった、プレイしたくなるような、プレイして楽しい、そんなポイントを作ることを、 面倒に思わず、見る人がプレイヤーの1%であっても何でも仕込んでいこうと思いました。

・・・って、前に作った「ブロブクエスト」は終盤に実はとんでもねえバグがあってな・・・。 それをネタとして漫画にしようかと思っているところだったりする・・・。 ストーリー的に、おい?というような・・・それは、バグです。ハッハッハ・・・。

一人のプレイヤーとしてゲームをプレイしてもとても感動して楽しかったし、 何かを作りたい人間としてプレイしてとても勉強になるゲームでした。

序盤の展開とゲームのザックリレビューはこんな感じです。おそまつさまでした。 ぼくのレベルは1だけど、別にそれでいいかな。






・・・そして、数ヵ月後まさか実況プレイをすることになるとは夢にも思っていなかったのだった。 ゲーム内容の細かいところを程よく忘れた頃に遊んだ実況プレイはこちらからどうぞ。
2017年9月26日


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