「予約・・・完了・・・し、しました・・・・・・よしっ!!」
「クロムさん?」
「どぅえッ!?う、うおああああ、驚いた・・・!」
「あっ!ついに「ファイアーエムブレム覚醒」を購入なさるんですね!」
「そ、そうだが・・・あれ?ルフレのようすが・・・?」
「なんですか?」
「・・・女性?ん?昨日までいた男性の方のルフレはどうした?」
「ええと・・・私ですけど・・・」
「???」
「マイユニットは一人ですから・・・ルフレという名の人間は一人です。
昨日までいたルフレも私ですし、今日ここにいるのも同じルフレという人間なんです」
「なっ・・・!ち、ちょっと状況が飲み込めないんだが・・・昨日しゃべったルフレと同じ人間?」
「そうです」
「俺がファイアーエムブレム覚醒の代わりに仕方なく購入したDSのソフトは?」
「スターフォックスコマンドです」
「・・・・・・!!それを知っている人間はルフレしかいない、本当にそうなのか・・・!」
「250円だからって余計なのを買っちゃダメですよ・・・」


「それにしても・・・女性のルフレも、いいな・・・!うーむ・・・」
「あ、あのう・・・」
「女性ならば堂々と求婚の会話もできるし、注意書きも必要がないんじゃないか・・・?
マイユニットとの結婚がこのゲームの推薦理由のひとつだったわけだし・・・」
「クロムさん・・・?」
「うう・・・昨日の男性のルフレも当然、非常に大切な存在、最高の友人になりうるわけだが・・・。
女性のルフレであれば一番に愛する人間にできる、さらに婚姻も可能・・・」
「その・・・まだゲームをプレイしていないわけですし、クロムさんに相応しい女性が
私以外に恐らくたくさん登場するでしょうし、私の性別はどちらでも問題ないと思いますよ」
「・・・見れば見るほど愛らしいな女性のルフレは・・・」
「き、聞いてますか・・・?」
「男性のルフレだったら今のセリフも許されないわけだ・・・しかしプレイ日記を書きやすいのはどちらだ?
最初からぐいぐいいけるかギャグに走るか・・・選べるというのがこんなに困ることだとは・・・」
「すごい悩んでる・・・」
「ルフレへの愛を笑いに持っていくならやはり男性・・・!?」
「愛を笑いに持っていく!?」


めちゃめちゃ悩んでいます。
男性でも女性でもどちらでもルフレは可愛い・・・どうしたらいいんだ。
(ちなみにルフレの姿はスマブラでしか見たことがありません)


「・・・・・・」
「黙っちゃった・・・」
「ぶ・・・」
「ぶ?」
「分裂してくれないか?」
「む、ムリですよ!!」


「そ、それよりも・・・ついにソフトを予約なさったんですね?心配してたんですよ」
「あ、ああ・・・やっと買えた。1680円だったが、購入するときは猛烈に緊張したな・・・心拍数がすごかったぞ」
「もう少し買い物に慣れた方が・・・」
「これであとは届くのを待つだけだ。それまでにルフレの性別をどちらにするか決めよう」
「そ、そうですね・・・」
「・・・しかし、結婚とはどういうシステムなんだろう?聖戦の系譜では結婚というか恋人システムはあったが、
つまりは俺たちの子供が登場しその子供のスキルに影響するということなんだろうか?」
「私にも分かりませんけど・・・ストーリーの変化か、子世代へのスキル継承以外に思いつきませんね」
「俺の子供・・・俺とルフレの子供・・・」
「そこは確定事項なんですね・・・嬉しいですけど・・・」
「暁の女神はプレイしていないから分からないが、もしそれに結婚のシステムがなかったとしたら
聖戦の系譜以来の子供へのスキル継承ということなんだな。俺のスキルとか全然わからないが」
「プレイしていないGBAでもなかったとしたらそうなんでしょうね。私はどんなスキルなのかな・・・」
「・・・ルフレ」
「な、なんでしょう?」
「女性のルフレに、なんの不満もない。ストーリーが分からないのに嫁になってほしいと思っているぐらいだ」
「それはどうかと・・・こ、光栄なんですけどね・・・」
「だが・・・これは非常に重大な決定になる・・・すまないが、男性のルフレとも会話をさせてくれないか」
「・・・わ、わかりました・・・じゃあちょっと待っててください」


「お待たせ、クロム」
「うぐわあああぁッ!!」
「持病かな?」
「男性のルフレも・・・くっ・・・イイんだよな・・・!!どうしたらいいんだ?!」
「悩みすぎだろう・・・口から血が出てるぞ・・・」
「もし男性のルフレだとしたら、俺と結婚はできない・・・よな?」
「確認しないでくれ。当たり前だろう」
「はっ・・・だが、俺の子供が男性でルフレの子供が女性だとしたらその二人が結婚という道もアリか!?
そうすれば俺とルフレは親戚になるのか・・・ルフレ、女の子を生むんだ!!」
「ぼくが生むんじゃないよ・・・?親戚になろうとなるまいと結婚しようとすまいと、
お互い『半身』と呼べるような存在なんだから、それでいいじゃないか。
恋人を相手に感じる愛情とはまた違う、かけがえのない半身との友情も美しいと思うよ」
「る、ルフレ・・・!」
「ぼくが女性だとしても友情で終わることもあるだろうし」
「悲しいことを言うな・・・!!」


「・・・やっぱり女性のルフレと男性のルフレ、どっちも登場するってのはナシか?」
「ナシ。というかぼくが二人になったらストーリー上困るんじゃないか?」
「そ、そういえば・・・ストーリーが何一つ分からず俺たちが何と戦うのか分からないから、
ルフレがストーリーにどういう絡みをするのか想像もつかないが・・・」
「ただクロムのそばにいるだけっていうワケじゃないだろうから、きっとストーリーに関わるんだろうけど、
男性でも女性でも問題なくストーリーが進行するってことなんだろうね。楽しみだな」
「楽しみではあるんだが・・・!すまないが・・・もう一度女性の方になってくれないか・・・」
「はあ・・・分かったよ、ちょっと待ってて」


「お待たせしました、クロムさ・・・」
「うぐぐうううぅッ!!」
「持病ですか?」
「向こう側にもう一人ルフレがいるんだろう!?それで交代でこっちに来ただけなんだろう!?」
「いいえ・・・さっきまでお話していたルフレと私は同じ人間です・・・」
「俺がさっき悩みすぎて血を流していた部位は?」
「く、口・・・」
「合ってる・・・本当に同じ人間なのか・・・・・・ん?」
「どうしました?」
「・・・・・・」
「クロムさん・・・?」
「・・・うん・・・そうだな。プレイ前からルフレを愛することはもう決まっているから、
男性だろうと女性だろうとルフレという人間を愛することに変わりはないんだ」
「急に悟りを開いちゃった・・・」
「ルフレが俺の妻になろうとも、俺に他の妻がいてルフレが友人であろうとも、
どっちの場合でもルフレを愛したらいいよな」
「そ・・・そう・・・なのかな?私が奥さんをもらった場合でも、ちゃんと祝福してくださいね・・・?」
「なっ・・・!!・・・・・・・・・ど・・・努力する、安心しろ!」
「不安しかない・・・」








2017年5月31日








◆前のページ◆  ◆目次に戻る◆  ◆次のページ◆





inserted by FC2 system