2009年5月23日

「キャー!誰か助けてー!」

「はっ、これは事件だ!偏食怪人が現れたぞ!」
「みんな、変身だ!」
「おう!!」

「まて、偏食怪人!その人をはなせ!!」
「な、なんだ貴様らは!」

「我々は・・・」

「めでたい赤飯スイハンレッド!」
「カレーと一緒にスイハンイエロー!」
「おこげがおいしいスイハンブラウン!」
「パセリと炒めてスイハングリーン!」
「火加減失敗スイハンブラック!!」

「メシ炊き戦隊!スイハンジャー!!」

・・・いやいやいや。
急にどうしたんだ?

いや一昨日この言葉(スイハンジャー)を突然思いついてね・・・。
思いついたからって叫ぶなよ・・・。

火加減失敗とか炭化してるじゃん・・・。
シリーズ化しないことを心より祈ります。




2009年6月3日

あ、急に思い出しちゃった。
何を?
スイハンジャーを。(忘れていろ)

朝の5時半にご飯が炊けるようになっていて、後ろで炊飯ジャーがうるさいのですよ。

「キャー!誰か助けて!」
「むっ、偏食怪人が現れたぞ!」
「みんな、返信だ!!」

「どこにだ!!」

説明しよう!

それぞれ飲食店に勤める単なる知り合いのこの5人組は、
セイントテーブルウェアの力で、メシ炊き戦隊スイハンジャーへと変身することが出来るのだ!

「オキシライド博士、何やってるんですか!」
「あ、一度こういうの説明してみたくて・・・」

ピカーンキラリラリーン

「な、なんだ貴様らは!」

「我々ハ チキュウジンダ」
「ボケるなレッド!!ちゃんと名乗れ!」

「そうだった、めでたい赤飯スイハンレッド!」
「カレーとなかよしスイハンイエロー!」
「こげてもおいしいスイハンブラウン!」
「グリーンカレーもスイハングリーン!」
「すでに食えないスイハンブラック!」

「五人合わせて!」

「メシ炊き戦隊!スイハンジャー!!」

「な、なにっ!!スイハンジャーだと!」
「お嬢さん、私たちが来たからにはもう安心です」
「そういやお前ら」
「どうした?レッド」

「前回と自己紹介セリフ変わってないか?」

「「「「・・・・・・。」」」」

「いや、レッドもバリエーション増やせば?」
「偏食をこの世からなくすために戦っているのに、「すでに食えない」とかアウトじゃねえか!!」

「でも黒い米なんてなあ・・・」
「俺、グリーンカレー苦手なんだけど・・・」
「ああ、あの色がな〜」
「ってか俺実は赤飯がさ・・・」
「あのパサパサした小豆がヤだよな!」
「え、そうだったのか!実は俺も・・・」
「レッドもかよ!」

「情けねえな4人とも」
「ブラウン!?」
「お前達は、本当の赤飯ってもんを食ったことがねえんだよ」
「本当の赤飯・・・!?」
「今から俺が作ってやる。俺が働いている店に来い」
「そういや俺たちってお互いの家にすら行ったことないんだよな」
「よし、みんな行こうぜ!」

こうして、大学でたまたまお互いを見かける程度の仲だったスイハンジャーの5人は、少しだけ親交を深めたのだった。

偏食怪人「・・・・・・」




2009年6月7日

「キャー!誰か助けて!!」
「はっ、また出たな偏食怪人!」
「オキシライド博士を知らんのかたわけたまえ!!」

「「「・・・・・・誰?」」」

「前回は赤飯を食ったんだよな」
「どうだった?」
「・・・・・・。」
「なぜ黙るんだレッド」

「キャー!誰か助けて!!」
「はっ、今度こそ出たな偏食怪人!」
「こーひーきゃんでぃじゃないか!やめるんだ少年よ!!」
「ダメですよ先生、好き嫌いは!食べてください!」

「・・・な、なんだありゃ?」
「見たことのない白い生物が・・・」
「新手の偏食怪人だな!みんな、変身だ!」

「待て、レッド!」
「何だブラウン?」
「イエローとグリーンは今日どうしてもバイトが抜けられなくて、今日は俺とお前とブラックしかいない」
「それでも正義の味方か!!」

「そこの少年!」
「・・・え?な、何ですか?」
「我々が来たからにはもう安心だ、怪人め、覚悟しろ!」
「ブロバニアの王子たる私に怪人とは失礼な!何者だ!?」

「我々は・・・」

「赤飯苦手なスイハンレッド!」
「おでんと茶飯でスイハンブラウン!」
「闇夜にまぎれるスイハンブラック!」

「メシ炊き戦隊!スイハンジャー!!」

「・・・・・・?」
「・・・少年よ、何だコレは?」
「おいブラック、お前の紹介セリフ毎回おかしいと思ってたけど、今回は今までのに輪をかけておかしいぞ!?」
「何だよカッコいーだろ?」
「レッド、お前の赤飯苦手とかもアウトだと思うけど」
「ゑ゛」

「おいお前たち!」
「あ、ハイ」
「戦隊モノなのに3人しかいないのか?最初のセーラームーンか」
「いや普段は5人なんですけど、ちょっと都合がつかなくて・・・」
「話の流れから察するに偏食を嫌っているそうだな」
「あー・・・まあそんな感じかな?」
「レッドがリーダーなんだからしっかりしろよ」
「好き嫌いに関しては私も同感だ。なあ少年よ」
「でも先生こーひーきゃんでぃ嫌いじゃないですか」
「ゑ゛」
「それさっきあの人がやってたでしょ」

「先生のこーひーきゃんでぃ嫌いはぼくがとりあえず直すので、大丈夫です。お手数おかけしました」
「え・・・あ、そうか?」
「何のために変身したんだか・・・」
「少年!他のきゃんでぃにしてくれお願いだ!!」
「ダメです、ほら口をあけてください」
「うわーん!」

「・・・なあブラック」
「どうした?レッド」
「この世界を偏食怪人たちの手から守るために、俺たちは戦うんだよな・・・」
「急に何言ってるんだよ」
「・・・俺たち5人で、そんなことできるのか?」
「・・・・・・」
・・・今日なんて3人しか集まらなかったし」
「「・・・・・・・・・。」」

「落ち込むなよ、レッド」
「ブラウン・・・」
「偏食怪人を操るやつがいる。それは確かなんだ」
「・・・ああ」
「そいつに関する情報を集め、悪の根源を断つ。それが俺たちがすべきことだ」
「そうだ、落ち込んでいる場合じゃないぜ」
「・・・・・・」

「・・・そうだよな、ゴメンなブラック、ブラウン。カッコ悪いとこ見せちゃって・・・」
「気にするなよ、俺たち他人から知り合い、最近は友達にまでなっただろ?」
「普通の戦隊ってすでに友達のやつが集まって戦うけど・・・」
「そう言うな、前回でメアドも交換しただろ!」
「俺たちの力を合わせれば地球の平和だって守れる!頑張ろうぜ!」
「おう、ありがとうな・・・やってやるぜ!偏食怪人、そして悪の親玉を倒すまで!!」

こうしてスイハンジャーは、さらに結束を強めた。
偏食怪人を生み出す者は誰なのか、目的は何なのか・・・。
まだまだ未知の部分が多くとも、仲間がいればそれも乗り越えられる。
そう信じて、スイハンジャーのリーダー、レッドは決意を新たにするのであった。

「あ、メール来た」
「誰から?」
「イエローからだ・・・」
「何て?」

「・・・明日もバイトで来られないって」
「「・・・・・・。」」




2009年6月10日

スイハンジャーは今日も行く。

「・・・俺たちの、詳しい設定とかはないのか?」
「レッド、悪の秘密結社と戦うんだから詳細は明かさないものじゃないのか?」
「そっかな・・・」

赤「つーわけで、スイハンジャーで会議を開く!」
緑「なんでです?」
茶「グリーン、お前昨日来なかっただろ」
緑「あ・・・すんませんバイトどうしても抜けられなくて・・・」
赤「死語は慎め!うわああ最初の変換がこれって!」
茶「随分古いネタだなあそれ・・・」
緑「チョベリバですね」
赤「そういう意味で言ったんじゃないけど慎めよ!!」

赤「ってか、今日は俺とグリーンとブラウンしかいねえのかな?」
緑「イエローはバイトだそうです」
茶「ブラックは音信不通。」
「正義の味方がそれはイカンだろう・・・」

茶「で、会議って何?」
緑「議題は何ですか?」
赤「戦隊モノといえば、何が思い浮かぶ?」
茶「えーと・・・カラフルで、各自武器を持っている?」
緑「合体するロボット?」
赤「そう、そこだ!合体ロボだ!!」
緑&茶「(うわあ面倒なとこ来た・・・)」

赤「面倒とは何だお前ら!!」
緑「今の心の中で言ったんですが・・・」
赤「合体ロボって必須じゃん?絶対にいるだろ」
茶「でも俺たちにそんなのないぞ」
赤「・・・ないって・・・正義の味方に合体ロボがないなんて・・・!」
緑「作れば良いんじゃないですか?」
赤「え・・・!」
緑「ヤクルトで」
赤&茶「ヤクルトロボかよ!」

赤「人が乗れないと意味がない。ガンダムみたいなやつ!ビームとか出るやつ!!」
茶「普通の戦隊もんってどうしてるんだろう・・・」
緑「何か正義の博士とかが専属で作るんじゃないですかね」
赤「博士・・・あっ!博士ならいる!!」

緑「そんな人いましたっけ・・・」
赤「グリーンは昨日来なかったから知らねえだろうけど、一瞬だけ出てきたんだよ」
茶「あ、あの「たわけたまえ!」とか言ってた人?」
赤「博士という称号を持つ人なら合体ロボの1つや2つ朝飯前で作ってくれるだろ」
緑「・・・・・・!」
茶「・・・・・・!!」

赤「・・・え、どした?」
緑「レッド、今なんて・・・」
赤「朝飯前で作ってくれる・・・」
茶「朝飯の前にロボットを作る?!食事と白米をこよなく愛するスイハンジャーにおいて、
  三度の食事以外のものを優先させるなんてあり得ないぞ!!」
赤「え?えっ?そういう集まりだったの?俺たちって?」
緑「スイハンジャーとして悪を倒すのならば、食事を大切にする気持ちは大前提ですよ!!」
赤「あ〜・・・ええと、そんなに怒らなくても・・・」
茶「これは・・・リーダーのレッドには、制裁が必要だな・・・」
赤「あの」
茶「行くぞグリーン!」
緑「OKですブラウン!」
赤「・・・あの」
茶「ブラウンライスパワーオン!」
緑「グリーンライスパワーオン!」
茶&緑「シャイニングブレックファスト!!」
赤「ぎゃあああああ!」

茶「・・・決まったな、二人以上のスイハンジャーで繰り出す合体技が」
緑「これで、偏食怪人が来ても安心です」
赤「何だよそれ・・・!ロボなくても強いんじゃん・・・!!」
茶「・・・レッド」
赤「な、なんでしょうか」
茶「俺たちは、ロボットの力で戦うのか?ご飯を大切に思う気持ちで悪と戦うんじゃないのか?」
赤「・・・・・・!」
緑「レッド、スイハンジャーは合体ロボなんてなくても、十分に戦えるんですよ」
赤「・・・ブラウン・・・グリーン・・・」
茶「大丈夫、俺たちはきっと世界を守れる。そう思っている間は、強くなれるぜ」
赤「・・・ごめん、俺・・・俺・・・!」

黒「ふー」
赤「・・・ブラック?」
黒「いやーゲーセン行ってきたんだけど。今日は結構勝てたぞー。ところで3人ともなにしてんの?」
茶「ブラック、お前今日はバイトじゃなかったのか?」
黒「新作が出るっていうから、朝から並んでたんだ」
緑「スイハンジャーとしての自覚が・・・!」
赤「世界を守る義務が・・・!」
黒「え?な、なに?この雰囲気??」
茶「行くぞ二人とも!」
赤&緑&茶「シャイニングブレックファスト!!」
黒「きゃー!!」




2010年2月までスイハンジャーのことをすっかり忘れていたので、特に続かないと思います。


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