迷宮組曲はぼくのソウルソフトの一つ。 ファミコンのアクションゲームです。もうめっちゃ楽しいです。

おばあちゃんがプレイしているのを見ていましたが、怖くて自分では操作できませんでした。 大きくなってから自分でクリアできてそれはそれは嬉しかったものです。

月日は流れてその続編の「ドレミファンタジー」というゲームも買ってもらいました。 スーパーファミコンのソフトで、主人公は迷宮組曲と同じ「ミロン」です。 音楽がモチーフになっている、攻撃手段がシャボン玉ということ以外は前作とほぼ別物です。

根性で全面クリアしましたが、またやりたいかと問われると微妙・・・。 やはり、前作が偉大だというのはなかなか大変なことのようです。

プレイステーションかNINTENDO64を飛び越えて、2006年に発売された更にその続編。 それが「ミロンのほしぞらしゃぼん パズル組曲」というゲームです。 元は携帯電話のアプリだったらしい。インターネット上でニュースを見たことがあります。

迷宮組曲の話をすると長くなりすぎるしアツすぎる語りになってしまうので気をつけなければ。 今回は「ほしぞらしゃぼん」の話なのだ・・・。

で、ドレミファンタジーがちょっと残念だったという過去はあるものの、 ミロンは大好きなキャラです。迷宮組曲はぼくのゲームの歴史で大きなウェイトを占めています。 やはり迷宮組曲の続編とあらば、期待しないわけにはいかない!!

というわけで、ドキドキしながらスイッチオンです。

「とある宇宙に、エプシロンというお星様がありました。いつも音楽が溢れるとても平和な星です。」

おお、背景には五線譜、上画面には音符に囲まれた惑星。 迷宮組曲のストーリーは「ミロンが住むエプシロン星の人々は意思伝達は互いにタッチすりゃOKだったので言葉が発達せず、 離れた場所にいる人とは音楽で意思を伝えた、ミロンだけなぜか言葉が伝わらず楽器も上手く使えない。 その頃、魔人マハリトが人々の楽器を奪い、エルシラ王女が住むガーランド城を占領してしまった。 城に隠された道具を使い、奪われた楽器とエルシラ王女を取り戻す為にミロンが立ち上がる・・・!」とゆーよなモノ。

・・・ちょっと迷宮組曲の話になってしまいましたが、「ほしぞらしゃぼん」のストーリーとここまでは似てます。

「その星に住むミロンは、お友達のルシエラやおじいちゃんとのんびり暮らしていました。」

・・・ミロンにおじいちゃんなどいたのか。ドレミファンタジーでは親も弟もいたし、迷宮組曲では語られていない部分だったんだろう。 ってか王女といつの間に同居を。 GB版の「ミロンの迷宮組曲」では、エンディング後にエルシラ王女と結婚しているミロンだが、もしやエルシラと夫婦?!

「ミロンには夢がありました。「ぼくもエプシロン音楽隊で楽器を弾くんだい!」」

ミロン、まだ楽器を演奏できないのか。あれから何年経ってると思ってるんだ。 するとそこで「ナゾのこえ」が聞こえてきます。「ハッ、お前じゃムリさ!オレさまみたいな天才じゃないからな!」

だ、誰だお前は!?

ババ〜ン!という音と共に現れたのは・・・。

マジで誰だお前は!?

何だこの見たこともないキャラは!?ハドソンの名物キャラか!?チンクルか!? するとミロンのセリフが入ります。

「なんだ、落合かよ・・・」

え、ミロン、コイツと顔見知り!?ってか口調がおかしくね?!なんと「落合」という名前のキャラだそうです。

ミロンは自分だけなぜ楽器が使えないのか、気持ちを伝えられないのか悩んでいましたが、 そして同じような境遇の人がいないか旅に出ましたが、もっと身近にこんなのがいたようです。悩むことなかったね!

「ハドソン 落合 スタッフ」などで検索してみましたが、うまくHITしませんでした。 当時のスタッフさんをモチーフにしているキャラなんじゃないかなと思ったんだが・・・。だってハドソンだし・・・。

落合は言います。「まあ、明日の「シャボン祭り」でオレさまに勝てば音楽隊に入れてやらんでもないがな」

コイツ、こんなナリでエプシロン音楽隊の一員のようです。ミロンやめとこう、こんなのがいる音楽隊なんてロクなもんじゃないぞ。 こんなのばっかりだったらどうするんだ。やめとこう。ミロンは反論します。「ム〜!落合のくせに!よーし、勝負しろ!オマイには負けないぞ!」

なんかこのミロンもちょっとおかしいです。まあこんなのに負けたくはないわな・・・。

ミロン「(なんかナマイキだな〜・・・)」ナマイキとかそういう次元じゃないよミロン。他に突っ込みどころがあるだろうが。

落合「(明日はルシエラちゃんのハートをゲッツだぜ・・・!)」とりあえずルシエラちゃん逃げてくれ。

というかミロン、その鼻水はどうしちゃったんだ。ハナを拭け!! ファミコンではほぼ出てこなかったエルシラですが、金髪の可愛い女の子です。 落合の右にいるのがミロンのおじいちゃん。耳の形が明らかに違うが血は繋がっているのか?

おじいちゃん「(ふぅ〜、落合のバカがうつるわい・・・)」おじいちゃんも落合のことは知っているようです。 バカがうつるとかそういう問題ではなく。

ルシエラ「(音楽隊ってそんなにカンタンに入れたかしら・・・)」

「やれやれ。これからどうなるのでしょう・・・。」これはプレイヤーの心の声でしょうか。 迷宮組曲のキャラが一応二人出てきたけど主人公が目立たなすぎます。

で、いざゲームをやってみると・・・。 てっきり、ぷよぷよのように一人ずつキャラクターと戦っていき、落合とも戦い、 そしてエンディングでエプシロン音楽隊に入ったぞ〜!となると思っていたのだが・・・。

モードがいくつかあります。 「ひとりでプレイ」「ふたりでプレイ」「ギャラリー」「お買いもの」「オプション」

普通なら「ひとりでプレイ」を選べば「ストーリー」や「おはなし」モードがあります。しかし、なんとストーリーモードがないのです。 「エンドレス」「タイムアタック」「パズル」の3種類のみ。「VS COM」的なモードがないのである・・・。

それだけでかなりビックリでやる気も半減したのですが、とりあえず「エンドレス」を遊びました。 だがエンドレスをやって落合とどう勝負をするのか・・・??

ゲーム画面はこんな感じ。綺麗なシャボン玉に、画面を埋める見苦しいキャラ。 最初から選べるキャラは「ミロン」と「ルシエラ」の二人で、移動速度や連射速度がそれぞれ設定されています。

青、赤、黄色の3種類のシャボン玉があり、上からドンドンスクロールして迫ってきます。

下からシャボン玉を飛ばして消していく、というマジカルドロップみたいな感じのパズルゲームです。 青は縦に3つ、赤は横に3つ、黄色は四角く4つに並ぶと消えます。

また、消えている最中でも動けるのでパネルでポンのアクティブ連鎖のようにコンボを繋げられます。 プレイしてみた感じの感想として一番近いゲームはファミコンの「クォース」だったんですが、 例えとして分かりづらいという・・・。

撃つシャボン玉の色の変更はA、B、Yボタン、もしくは画面右のボタンをタッチ、 さらにもしくは画面内のシャボン玉をタッチするとその色になり、スライドで撃ち出します。 その色のままでよかったらタッチするだけで撃ちます。

例えば黄色のシャボン玉が二つ並んでいたら、それぞれのシャボン玉から1回ずつ下にスライドするとラク。 タッチペン操作ならではの操作が慣れるととっても楽しいです。 頭の中で思い描いた順にタッチしまくり、コンボが繋がるのはなかなか爽快。

だが、ひとたびミスタッチが起こっていると全ての歯車が狂うのでたちまち大ピンチです。 もちろんシャボン玉が一番下まで来たらゲームオーバー。

エンドレスでもタイムアタックでも、消したシャボン玉の数がそのままお金扱いになって、 ギャラリーの画像や新しい使用キャラクター、サウンドテストで聴ける音楽が買えます。 店は落合が経営しています。お前、音楽隊にいるんじゃなかったのか。副業OKなのか。

使用キャラはミロン、ルシエラの他におじいちゃん、落合そして「FCミロン」というのがいます。 「FCミロン」というのはそのまんま、ファミコン版のミロンのことです。

説明画面はこんな感じでした。

「昔のミロンはシャボンで戦うヒーローだったらしいよ。」・・・・・・このゲームのミロンと、ファミコンのミロンは、 同一人物なの?それとも別の人という設定なの??

「昔のミロンは」と言っているということは、「過去のミロンは」ということで、 迷宮組曲のミロンが成長して鼻タレくんになったの??

ま、まあいいか・・・。ファミコン版のミロンが登場するとは予想外でした。 周りのみんながDSの画像なのに、一人だけファミコンドットで動きます。 エンディングがあるのは「パズルモード」で、全部の面をクリアするとスタッフロールが流れます。

そして唐突に、迷宮組曲のボーナスゲームが始まります。・・・って、ぅええっ!?

こんなところでナゾのファンサービス!!3種類の音符が下から出てくるところも、上にいる音楽隊も、BGMも同じです。おおお!! ちょっと左右に動く時にブレーキが利きにくくてマリオ2のルイージ以上に滑ります。なぜ?

一度でもエンディングを見れば、いつでもメニュー画面からスタッフロール&ボーナスゲームで遊べます。

スタッフロールをジーッと見ていたら・・・。 「スペシャルサンクス」に「おちあいゆうじ」さんを発見。

まさか・・・?!

い、いや、単に同じ苗字の人が関わったというだけだろう・・・。 ・・・・・・いや、まさか・・・!?

それともう一つだけ、気になってしまったことが。

「デバック」
「はどそんでばっくちーむ」

・・・・・・あのう、「デバッ」では・・・・・・。ゲホゲホッ、いかん、こんな細かいところを・・・!失礼しました。流してください。

パズルモードをクリアすると、キャラクターごとにエンディングが流れます。 落合でクリアすると、落合がイバってミロンが悔しがっておしまい。 FCミロンでクリアすると、迷宮組曲のエンディング画像が出ます。ファミコンで幾度となく見ました。

ミロンでクリアすると、「やい落合!約束は守れよな!」と落合にミロンが言います。 どうもキャラが崩壊している気がします。

ルシエラが言います。「・・・あら?そういえば音楽隊って・・・」

おじいちゃんも思い出したように「12歳にならんと入れんかった気がするのぅ」と。 ミロンは「うそだい!うそだい!そんなのってないやい!・・・びぇ〜〜〜ん!!」と大ショック。

「あらあら・・・音楽隊に入るのは、もうちょっと大人になってからですね。頑張れ!ミロン!」

おしまい



以上。

なんやコレ!!これで主人公のストーリーは終了です。 「頑張れ!ミロン!」って、時間が経過するのを待つだけなのに頑張れ!と言われても・・・。

ギャラリーを全部埋めたら何かあるのかもしれないのでまだプレイしていますが、 簡単な方も難しい方もパズルモードは全ての面をクリアしたのであとはシャボンを貯めて買うだけです。

ぼくがゲームにおいて最も重視するストーリーが、今まで遊んだストーリーがあるゲームの中で 一、二を争うほど薄味なゲームでした。

シャボンの操作は楽しくて、大量に降ってこられた方がさらに燃えるため忙しさはなかなかいい感じです。 ただ、やっぱりあの終わらない感じ、クォース感があります。 BGMも基本的に「きらきらぼし」が流れているだけなので飽きます。

とーっても暇つぶしゲームという感じ。操作していて楽しくないことはないけど、ゲームとしてはあまり・・・という感じです。 迷宮組曲のミロンやボーナスゲームが出てきたりする割に、 落合というチンクルや鼻タレ小僧のミロンがメインキャラだったりと、どの層を狙っているのかちょっと不明。

12歳以上じゃないと音楽隊に入れない、つまりこのソフトのミロンは12歳未満。 でもFCミロンは「むかしのミロン」だと説明されているなら、迷宮組曲の頃のミロンは何歳だったんだろう・・・。

今あるギャラリーの絵で一番好きなのがコレ。 右から左になるまでに20年の月日が流れています。

帽子の形、武器がシャボン玉、楽器や音符というトレードマークはそのままなのは嬉しいところです。 ファンタジックでゲームにしやすいですね。だがとりあえずハナを拭こうか。

ところでファミコンのミロンをここまでドアップで見たことがあまりなかったんだが、 これって誰かに似てるなあ・・・と思ってしばらく考えたところ、思い当たりました。

「ミシシッピー殺人事件」のウィリアムさんだ。口の上がり具合とかが。

似とらんわ。

「ミロンのほしぞらしゃぼん パズル組曲」のプレイ感想&レビューらしきモノでした。 500円以下で売ってたら遊んでもいいか・・・?もしくはクォースで遊びましょう。
2015年1月12日


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