ポケモンルビー、とっても快適に時計が現在は動いているご様子。 でも別のソフトから引っこ抜いた電池だとすぐ切れるかも、という情報も何件か・・・。

・・・ま、まあ、電池が切れてもデータが消えるわけじゃないから、切れるまではこのままで! 切れたら本当に買ってこよう!

くるくるくるりん、無駄死に・・・。

・・・というのではあまりにも不憫なので、くるくるくるりんのレビューでもしよう。 これからくるくるくるりんをやろう、でも面白いのかしら、アタシ不安だわ・・・。 という方のためにも、このゲームがどーゆーものなのか紹介〜。

くるくるくるりんと、ぼくとの出会い。それは、ちょっと前の雨の日でした。 ポケモンルビーとか安いDSのソフトとかないかな、と中古ゲーム屋さんに行った日でした。 一緒にその店に行った子が上の階で服を選んでいて時間が余りに余ったので、仕方なくゲームを選ぶことに。

100円ぐらいだったと思う・・・その「くるくるくるりん」。 説明書も箱もない。フッ、それぐらいが丁度いい・・・(なぜ悪役口調)。

実は「くるくるくるりん」の「ヘリリン」だけはスマブラDXのフィギュアになっているので知っていました。 つまりは任天堂のゲーム、面白くないわけがない。 100円だし、お家に連れて帰ってあげてもいいよ〜と唆して帰宅。

さあつけてみると、前の人の記録で全部のセーブデータが埋まっていました。 とりあえず一番上のヤツを消し「ゲスト」というあまりにもつまらない名前を入れました。

ストーリーは・・・よく分からなかったが、公式HPによると。

「主人公のクルリンは、10のワールドに迷い込んだ弟妹たちを家に連れて帰るように、お母さんに言いつかりました。 長旅になるのでクルリンは、特殊ヘリコプター「ヘリリン」に乗り込んでぼうけんすることにしました。 はたしてクルリンは弟妹たちをお母さんの元に連れて帰ることができるでしょうか?」

というものだそうです。

まず「クルリン」が何なのか分からない。鳥っぽいが、飛べないのか? なぜ弟妹たちは10のワールドに迷い込んだのだろうか?

そしてこの「特殊ヘリコプター「ヘリリン」」こそが、プレイヤーが動かすものです。 ヘリリンは常にゆーっくり回転しており、プレイヤーが速く回転させたり意図的に逆回転させることは不可能。

いろんな国を進むが国ごとに操作性が違うとかそういうことは全くナシ。 氷の国だから滑る、とかそういうことも全くナシ。 1つのコースをスタートから進んでゴールして、クリアすれば次の面へという普通の形式です。 つまりは一方通行の一直線のゲームです。

壁にぶつかるとライフが減り、さらにペナルティタイムが加算、3回ぶつかるとミス。 1度も壁にぶつからないでゴールすると、コースの形が星マークになります。 全部星マークにすると「さいごの国」というのが出現しました。

何も知らずコースをクリアするとマップ画面でクルリンが「何か忘れてる気がするなあ」とか言っており、 つまりはコース内にいる弟か妹を忘れているわけですが、別に助けなくても進めるご様子。 でもそれではイヤなので、全部のコースを星マークにしながら進みました。

ヘリリンを拡張できるというか、スタイルチェンジができるらしく、 プロペラ部分がなみなみの形だったりギザギザだったり色んなのが途中で落ちています。

妹や弟も装備することができ、プレイ中にヘリリンの周りをうろちょろします。 邪魔です。

ってかヘリリンに乗らなくても移動できるなら乗らなくていいじゃん。 外が危なくないなら別に乗らなくていいじゃん。 ヘリリンに乗るから羽が壁にぶつかってミスになるんじゃん。 降りて探しに行けばいいじゃん!!

ちなみにその弟と妹たちですが、色んな子たちがいます。 頭がギザギザのカクリン、頭が稲妻型のピカリン、頭が尖っているチクリン、 頭がハート型のラブリン、頭にコブがあるポコリン・・・って頭に何かあるだけか!!

他にも頭から風船が出ているフワリン、ヒヨコなのか黄色いヒョコリン、K.Kみたいなゲキリン、 (K.Kってのはスーパーマリオワールドの敵です。分からんね・・・)みんなクルリンの派生みたいな風貌。

・・・ぼくがゲームにおいて重視するのはまず「ストーリー」。 次に「システム」と「音楽」が同じぐらい大事です。 次に「キャラクター」「グラフィック」「ゲームバランス」「操作性」が同じぐらいの位置に来ます。

で〜・・・まあ・・・このくるくるくるりんですが・・・。 ストーリーとキャラクターが、20点ぐらいです(100点満点中)。

この「クルリン」は何者なのか?何という国に住む何という生き物なのか? なぜ弟妹たちは10の世界に迷い込んでしまったのか? 特殊ヘリコプター「ヘリリン」をどういう経緯で入手したのか?自分で作ったのか?なぜクルリンが操作できるのか? なぜ「ヘリリン」で弟妹たちを探しに行かなければいけないのか? ヘリコプターの「ヘリリン」だが動力はプロペラなのか?それならば回転速度が遅すぎないか? その「ヘリリン」意味あるのか?それに乗るから壁にぶつかってミスになるんじゃん! 降りて探しに行けばいいじゃん!!

いやいちゃもんつけすぎですがこーゆーのがしっかりしていれば、やる気が起きるのです! ぼくにとって、面クリア型でさらに一方通行のゲーム、さらにやり込み要素がタイムを縮めること、 みたいなゲームは結構きついです。あんまやりません。

だから、プレイしていて、あと少しでゴール!1回もぶつかってないぞ!いえーい!! さあここをすり抜ければゴーあああああぶつかったあああああ!!

というようなことが起こると、一気にやる気がなくなります。 そうなると、ゴール目前でもゴールする意味がなくなるため無駄にあと2回ぶつかってミスにします。

ヘリリンが壁にぶつかってもライフが減らない場所でぶつかりまくるのはちょっと楽しかったです。 激しい音がするのでこれがまたおもろい。 スタート地点で壁にぶつかりまくり、ヘリリンの長さを変えまくっていたらコースの外に出てしまいました。

えええ。出るなよ。

なんか、プロペラの長さが長くなった瞬間、外にうにゅっと出てしまいました。 それを発見してからはちょっと楽しくなり、それを使ってショートカットして遊びました。 最後の方の面で、スタート地点から外に出てもコース内のちょっと進んだところに出るだけなので、 純粋にショートカットができる場所がありまして、ぶつかったペナルティもらっても早くなってしまいます。

何面だったか忘れちゃったけど・・・外に出るのは結構簡単にできるので、もしやったことない人はお試しあれ。 なにを勧めているのか。

このように、バグを発見すると楽しいのですが基本的にずーっと作業です。 ぶつからないように操作し、ゴール。 「何か忘れてる気がするなあ」というメッセージが出ていたらもう1度やり、とってない物を回収。 前の持ち主さんよりも早いタイムでゴールできたら次の面へ。

別に新しい国に行くためにボスが出てきて戦うわけでもないし、 助け出した弟妹から新しいアイテムがもらえるわけでもないし、 ラスボスがいるわけでもないし、ただ難易度が上がっていくだけだし・・・。

新しいアイテムがもらえて、敵を倒しながら進めるとか、回転速度を変更できるようになるとか、 ステージの中で1回だけBボタンで回転方向を変えられるとか、ライフを消費して壁に穴を開けられるとか、 Bボタン押し続けて止まるとチャージしてプロペラを縮ませられるとか、なんかさあ!!

なんか、そういうのがほしかったなあ!!
(個人の意見です。)

タイムアタック系が好きな人には、多分向いているゲームなのだと思います。 ぼくにとっては、壁にぶつからないように進むだけの作業ゲームと化してしまいました。 だからこそ電池を移植してしまったのです。

「常に回転し続ける物体をぶつからないよう操作して早くゴールさせる」という発想は素晴らしいと思います。 でもそれをとにかくゲームにしてしまっただけという感じで、もっと!もっと細かい設定を! 爽快感がある何かを!タイムアタック以外のやり込み要素を!それがほしかったです!

というわけで、王宮の秘宝テンションの時もやりましたが、勝手にストーリーを考えよう。





「ふう、今日もツッカベッカライカヤヌマのマンデルトルテは最高だなあ・・・」

ここは惑星ローテ。 その穏やかな国スピンに住む「クルリン」は、今日もバルコニーでアフターヌーンティーを楽しんでいた。

そこへ、青い顔をした母親が駆け込んできた。

「クルリンっ!大変よ!!」
「どうしたんだい、ママン」
「あなたの弟妹たちが、時空の歪に落ち込んでしまったのよ!!」
「な、なんだって!時空の歪に!!」

クルリンは、ティーカップを叩きつけるようにテーブルへ置き立ち上がった。

「時空の歪・・・あそこには、絶対に近づくなって言ってあったのに・・・!」
「どうしましょうクルリン、時空の歪には生身で入ったら絶対に出てこられないわ。 それに、ゼロ・エネルギーが充満した時空の歪に長くいたら、みんなは・・・」
「そうだねママン・・・こうなったら、ぼくが長年研究し完成させた「あれ」を使うしかないようだよ」
「あれ?どういうことなの、クルリン?」

母の問いには答えず、踵を返したクルリン。 戸棚の後ろのボタンを押すと、バルコニー全体が動き始めた。 屋根の上部が開き、そこから丸いカプセルのような乗り物が姿を見せたのだった。

「クルリン・・・これは?」
「これはぼくが作り出した特殊ヘリコプター「ヘリリン」さ。これに乗っていれば、時空の力の影響は受けない」
「なんですって!」
「ただし、エネルギーを全く生み出さない時空の歪の中でヘリリンを動かすためには、 自分でエネルギーを作り出すため常に回転をかけていなければならないんだ・・・。 遠心力を強めるため、プロペラもできるだけ長くしてある。」
「そうなの・・・すごいわ、クルリン。お爺様の血を誰よりも色濃く受け継いだ貴方にしかできないことだわ」
「お爺様・・・」

クルリンは、ヘリリンに片手をかけて空を見上げた。

「亡きお爺様のためにも、ぼくはこのヘリリンで弟妹たちを時空の歪から助け出してくるよ」
「でもクルリン、もしもみんなが時空の歪に落ちたのが奴らの仕業だとしたら・・・」
「・・・・・・」

ゴーグルをかけ、下ろした手をクルリンはきつく握り締めた。 その手は、心なしか震えているようでもあった。

「悪の秘密組織、クロノディス・・・」
「そうよ・・・お爺様が行方不明になったのも、時空の歪がこのスピンの国の各地に突如出現したのも、 絶対に奴らの仕業だわ。奴らを根絶するための「鍵」を持っていたお爺様の孫である貴方、クルリン・・・ もしかしたらこれは、罠かもしれないのよ。武器も持たずに、危険だわクルリン!!」
「大丈夫さ、ママン」

表情をゴーグルで隠し、クルリンはヘリリンに乗り込んだ。

「ヘリリンには、攻撃装置も実は作ってあったんだ。装置自体は・・・実は盗まれてしまったんだけれどね。 クロノディスの連中が盗んで行ったとしても、奴らには使い方は分からないはず。 大方、時空の歪のどこかに捨ててあるだろう。大丈夫だよママン・・・ぼくを、信じてほしい」
「クルリン・・・」

クルリンはヘリリンを起動させた。 それはふわりと浮き上がり、そして大きなプロペラを伸ばした。

「必ず帰ってくる。みんなを助けて、またここに帰ってくるよ」
「クルリン!!」

母の声が、空に響いた。 クルリンはヘリリンを操り、一つ目の時空の歪に向かってゆくのだった・・・。





果たして、クルリンは弟妹たちを無事に時空の歪から助け出すことはできるのでしょうか。 クルリンの冒険は今、始まったのです。




◆ゲームのワンポイント◆

・時空の歪の中に長くいると、どんどん弱っていってしまいます。早くヘリリンで救出してあげましょう。
・ヘリリンが時空の歪の壁に何度もぶつかると壊れてしまいます。なるべく壁に当たらないように進みましょう。
・もしかしたら、ステージのどこかにヘリリンの新しい装備が落ちているかもしれません。 それらを手に入れたら装備画面で「そうび」をして、ヘリリンをパワーアップさせましょう。

・クルリンのおじいさんが残したメモが、ストーリーの鍵を握っているかも・・・?
・時空の歪の壁にダメージを与えずに全てのステージをクリアすると、謎が解けるかも・・・?



以上。
どんどん止まらなくなってしまいました。 もはや「くるくるくるりん」の原形をとどめていません。何だこの壮大なストーリーは。

こうすれば、どうしてヘリリンに乗るのか、ヘリリンがずっと回転しているのか、 弟妹たちがどうしていなくなったのかなどの説明がつきます。

さらに、ただ弟妹たちを助けるだけのエンディングと、 時空の歪を消し去って惑星ローテに平和を取り戻す真のエンディングの2種類が見られます。

悪の秘密組織クロノディスがしようとしていることは何なのか?クルリンのおじいさんはなぜいなくなったのか? 全ては、ノーミスクリアを達成し、最後のステージをクリアすることにより明かされるのです!!

時空の歪ってなんだ。もはや、くるくるくるりんのレビューではなくなっていますが、これにて閉幕。

注意:本当のくるくるくるりんでは、クルリンにおじいさんはいません。 「惑星ローテ」「スピン国」「時空の歪み」「悪の組織クロノディス」も登場しません。
2012年7月25日


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