年末年始、おばあちゃんに「今やってるゲームなに?」と車の中で聞いてみたところ、「ファイナルファンタジー8をやっている」という返答が。 ふむ、FFはぼくは10しかやったこともクリアしたこともないから分からんな・・・。 一応名前を知っているキャラもいるから、話のタネに尋ねてみる。「主人公の名前は?」と。

「忘れちゃった。なんだっけ?」

忘れちゃったですと。主人公の名前を?! ぼくは焦り、知っている主人公の名前を言ってみる・・・が、マジで知らないから困ったもんだ。 確か天気の種類が主人公の名前になっていたような気がする・・・?ティーダは太陽とか晴れとか・・・?

「クラウドって名前じゃない?」(←昔持っていたハムスターの4コマ漫画に名前だけ出てきたので知っていた)
「くらうど・・・うーん・・・違うと思う」
「あ・・・スコール?スコールっていなかったっけ!」
「!!そうそう!スコールだスコール!!」

思い出せてよかったですな・・・。というわけで、FF8の主人公の名前はスコールというそうです。 だが姿かたちは見たことがないな・・・クラウドはオレンジ色の髪をしていた気がするんだが・・・。

「どの辺までいったの?」
「ラスボスまで行くんだけど倒せないのよね」
「え?」
「ディスクが4枚あるんだけど、4まではすぐ行くのよ。でもボスが強いの」
「4枚!?」
「それで、何か見落としてるのかなーと思って、もう3回やり直したんだけどね」
「3回やり直した?!」

・・・そう、おばあちゃんは非常に根性があるので、どんな作業でも延々できるのである・・・。 コンティニュー回数が3桁など普通なのだ・・・。

家に帰り、ちょっとFF8をつけて見せてもらう。 ついでにおばあちゃんは必ず攻略本を購入するのでそれも読ませていただく。 その間はおばあちゃんが操作。ん、セーブデータに主人公のレベルが表示された。

レベル100だ。うおお、仲間も全員レベル100だ。 あと召喚獣みたいな「G.F.」というヤツも全員レベル100だ。 え、これでラスボスに勝てないってどういうシステムなの。

デカい飛行機でマップを飛んでいるが、白く光っている町みたいなのがいくつか見える。 FF10ではスフィア盤をなかなかな発動のさせ具合だったので、 FF8のシステム知らないけどそういうなかなかなことになっている可能性もある。

町に入ってとりあえずアイテムとかをめいっぱい買ったり武器を強くしたりしたらいいのでは。

「どこかの町に入ってみてよ」
「それがねえ、入れないのよ」
「・・・入れない?」
「なんかこれ過去の世界とかで全部の町に入れなくなっちゃったの、それでやっとこの飛行機見つけてね、 2回目やったときは町に入れなくなっちゃってラスボスにも勝てないからやり直したのよね」
「(どういうシステムなんだ・・・!?)」

町に入れなくなるってのは、ストーリー上仕方ないこともあるか・・・? 大神も箱舟ヤマトに乗り込んだらもう他の町に行くことはできなくなった。 ということはこのFF8もボスと連戦後ラスボスを撃破によるED間近なのか・・・!?

攻略本を読んでみるが、なんか難しすぎる・・・でも最初から遊んでシステムを理解する暇はない。 去年おばあちゃんのデータから続きをプレイしてクリアしたFF10は、自分でもクリアしたことがあった。 しかしこの8はプレイ動画さえ見たことがないのだ・・・。

でもレベル100でラスボス直前ならその戦いさえ切り抜ければ何とかなるかも。 最初からプレイするより今のこのおばあちゃんがやっていた続きからやった方がクリアは早いはず! なんて意気込んでいるとおばあちゃんが地下っぽいところのマップでイベントを起こしていた。

「まだ持ってないG.F.がいて、これと戦ったらもらえるんだけどそれがいないから弱いのかもね」
「持ってないのがいるの?」

G.F.の一覧を見てみたら、4、5匹分の空きがある。一番強いのは攻略本によると「エデン」というらしい。 おばあちゃんが起こしたイベントによりその「エデン」をもらえるモンスターと戦闘に。「アルテマウェポン」というスゲエ怪物だ。

おばあちゃんがなんかコマンドを入力する。が、攻撃が始まる前に全滅した。ワッツ!?

レベル100のパーティが瞬殺されたぞ。ちなみにおばあちゃんが使っていたキャラは「スコール」と「キスティス」と・・・。 あと帽子かぶった銃を持った「アー」から始まる名前のキャラだった。アーヴァイン?アーヴェイン?

とりあえずその3人はアルテマウェポンの一撃必殺技みたいなのであっさり全滅。 ってかコマンド入力する前からめっちゃ殴られていたんだがどういうことなの・・・。

ここでぼくがコントローラを受け取り、各キャラのステータスを見てみた。レベル100のスコール、「力」が102しかない。 攻略本によると255が最大値らしいんだが、もうレベル上がらんのにどうすりゃいいんだ。

スコールの攻撃の個体値が0?努力値が入っていないのか?いや、武器が弱いんだろうか? 「装備」の項目を見て武器や防具を確認・・・しようとしたが、なんと「装備」がない。

「おばあちゃん、装備画面は!?」
「わかんない」
「わかんないッ・・・!!」

・・・詳しく調べている暇はどこにもないのでいろんなコマンドを試してみる。 というか一番上に「ジャンクション」というのを発見。 なんとこれで「G.F.」も装備ってかジャンクションし、それぞれのパラメータにも魔法を装備ってかジャンクションして数値を上げるっていうシステムらしい。 (ということを帰る前日にやっと理解した)

なんか「HP」のところに「アレイズ」を装備していることになっているっぽい。それが外れると最大HPが9999じゃなくなってしまう。

さらにジャンクションするG.F.によってパラメータに魔法が装備できるか決まるらしい。 あと「たたかう」以外の「アイテム」「まほう」などのコマンドも種類が変わるらしい。 な、なんて新しいんだ・・・。おばあちゃんにはそりゃ分からんわ・・・。

「さいきょう」という項目があり、G.F.のジャンクションは自分で決めないといけないが パラメータに装備する魔法は「さいきょう」を選ぶと自動的に装備してくれることが判明。 おお、こりゃ初心者にはありがたい・・・。

「これ便利ね」
「これで装備するんだね、なるほど」
「難しくてよくわかんないから使ったことなかったわぁ」
「使ってなかったの!?」

・・・そうか、おばあちゃんにはそりゃ難しいわな・・・。 FF10のオーバードライブ技も使い方分からなかったって言ってたしな・・・。

メニュー画面に「カード」ってのを発見。敵キャラがカードになった一覧が出ました。 星のカービィ64のようなコレクションアイテムなのかな?

「このカードってなに?」
「やったことないわねえ」
「・・・ですよねー」

オマケ要素か?攻略本に何ページにも及んで説明があるが今は見ている暇がない。 で、もうマジで時間がないのでラスボスがいるところまで行ってもらう。

あと少し触って分かったのは、装備した魔法の残り使用回数が多い方が強くなるということ。 敵から「ドロー」という行為で魔法を9個ぐらいずつ取ることができる。

G.F.を召喚すると仲良くなれるのでいっぱい召喚した方がいいっぽい。 おばあちゃんのプレイによりキスティスというお姉さんはバハムートとめっちゃ仲良しで、 呼んだら速攻で現れてメガフレアを撃ってくれました。

最初に遊んだ日はシステムを理解するのに必死で、それでも全部は理解できず。 どうして敵から連続で食らいこっちは攻撃が全然できないのかもなんとなく理解。

次の日にラスボスと戦ってみたが第三形態で殺されてしまった。ラストの日にちょっとぼくもフィールドを移動してみた。 飛行機の操作がもう分からない。まずどうやって着陸するんだ。Bボタンか、ああ違う、PS2だから×ボタンか。コレで降りられるかな。

高速でバックし始める飛行機。

ち、違う!!え、バック機能着いてんのこの飛行機!?

何もないところじゃないと着陸できないことを理解したが、前にも後ろにも動かない。 スティックを触ってみたら角度が変わりました。左のスティックで角度、右で進むらしい。

それでイエーイと気持ちよく何もいない世界を飛び回っていたら、 なんか現れては消えるサボテンダーを発見。これは調べてみるしかない。

島に着陸してサボテンダーを調べたら戦闘になりました。めちゃめちゃデカいサボテンダーが出現。 でけえ・・・根源破滅天使ゾグ第二形態ぐらいでけえ・・・。(そこまでデカくはないです)

必死に毎ターン攻撃するが、1時間近く戦っているのにまったく倒せない。 スコールが「そせい」というとても便利なコマンドが使えて、 いわゆるなくならない「げんきのかたまり」みたいなことができるので全滅はしない。

しかしこんなに戦っても倒せないとかどうなっているのか・・・?! と思っていたらなんと画面が激しくバグり出した。

おおお!?い、いらないぞそういうのは!!面白いことは今はしなくていい!! 隣を見てみる。おばあちゃんがポカーンとしている。ほら、今はそういうのいらないんだよ!!

「なんか画面が変ねぇ」
「そ、そうだね・・・(勝ってもバグってフリーズしたらどうしよう・・・)」

でももういまさら消せない、おばあちゃんが見てるから画面を嬉々として撮影もできない。 ああ、写真に残しておきたかった・・・。

サボテンダーの親分(ジャボテンダーって名前だった気がする)が凍ったみたいな色になり、 背景が格子状に模様が入ってカーテンみたいになり、文字やバーの透過がなくなり、 メッセージやコマンドの文字もバグって「ドロー」が「ド ー」みたいになっていた。

あまりに倒せないのでポーズをかけて攻略本を見てみる。 どうなってんだこのサボテンダーの王様のHPは・・・。

そこで衝撃の事実を知る。「レベルアップ時に力が上がる」みたいなアビリティがあるが、おばあちゃんは当然つけてなかった。 で、全員のレベルは100なのでもうその手でパラメータを上昇させることはできない。

なのに、敵の強さはこちらのレベルに比例するらしい。 え、えええ!?あのう、こっちはレベル100でも激弱なのですよ!!

それなのにジムリーダーが「君のポケモンはレベル100なら、こちらはレベル100のカイリューだ!!」 となり、こっちはろくな技も覚えておらず個体値は低いし努力値もなぜか入ってない レベル100のコイキングで立ち向かわないといけない状況と同じです。

レベルが100でもクリアできないわけだ・・・。 むしろレベルが低い方が難易度低いんじゃないのか・・・。 レベルアップを抑えてパラメータ上昇することをしてラスボスに挑んだ方がいいのでは・・・。

でももうおばあちゃんがレベル100まで鍛えてしまっているのでそこはどうしようもない。 というわけで1ターンで多くても4000ぐらいしかダメージを与えられないのに、 HPが600000もある敵との死闘を再開。なんなんだこの・・・戦い・・・。

途中で「特殊技」の使い方がやっと分かり(リアルタイムで戦闘が進む気がして コマンドを選んでいる時間が長いと死にそうで怖くていろいろ試していられない)、 スコールの連続で切る技を何度も出していたらやっと、本当にやっと倒せました。

倒したら倒したでバグによるフリーズの恐怖に襲われる。 画面の暗転が長くて、おばあちゃんには言えなかったがマジで焦り、 あきらめそうになった瞬間フィールド画面に。よ、よかったああああ!!

即行でセーブしてとりあえず安心・・・かと思いきや、バトルが終わったのにバグったまま。 ステータス画面もバトルメッセージもグラフィックもおかしいままです。

まあ表示がおかしいだけなのでもういっそ放っておき、時間がないのでラスボスがいる場所へ。 デカいお城の中は攻略本を読みおばあちゃんが操作。 何度か戦闘から逃げていたが、「逃げる」コマンドがなかった・・・どのボタンだったんだろうか。

ラスボスの前の廊下みたいなところで「はい」とコントローラを渡された。 体力を回復し、セーブポイントでセーブもし、いよいよラスボス戦!! 待っていろラスボス!!ストーリーなにも分かんねえけど!!ここどこ!!

一歩踏み出したら、なんとエンカウント。おいおい、これからラスボス戦だってのに・・・。 と思ったらFF10のナギ平原によく出てきた「クァール」ちゃんでした。 おお、おヒゲ可愛いネコちゃんですね。ちょっとサイズがデカいけど大人しいいい子です。

でも魔法を「さいきょう」でジャンクションした主人公たちの敵ではない! (厳密に言うとあんまり強くなってない。ぼくがやったのはG.F.と仲良くなっただけ)

クァールちゃんの「レベル5デス」という攻撃が炸裂。主人公パーティ、全滅。

おおおおお?!おい!!弱っ!!ザラキで全滅したぞ!? どんな世界観なのか知らないが、これで世界を救えるのか・・・。 これからって時に幸先がいいですね・・・。

気を取り直してセーブポイントからラスボス戦へ。 ストーリーは分からないのでとにかく回復しまくりながらG.F.で攻撃。 スコールのHPがヤバくなったら出る特殊技でも攻撃。

結論から言うと第四形態まで行って帰宅時間となりました。ぬおおおお!!あとちょっと!!

第四形態が最後なのかはわからないけど、マリオRPGのクリスタラーみたいな背景になったので たぶんそれがラストだったんじゃないだろうか?戦いの流れ的にも・・・? 星のカービィのゼロの目玉戦みたいなのはあるかもしれないが・・・。

おばあちゃんに、ごめんね次来るときに絶対にクリアするからねと言い残して帰宅しました。 ラスボス戦では死んだらすぐに復活させないと天使が来て回収されてしまうので、 考えながら蘇生させないといけないんだけどタイミングが合わなくてキスティスさんが回収されました。

異空間みたいなところで取り残されてラスボス戦う漢二人。 ・・・つ、次にプレイするときは可愛い女の子をラスボス戦に参加させるぞ。 こうして、FF8の初プレイはあと少しでEDというところで幕を閉じたのでした。

おばあちゃんによると他のFFもRPGも、どれもこれもラスボス付近までしかプレイしてないらしい。 ・・・待っててくれ、絶対にED見せてあげるからな。
2016年1月4日


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