◆ゲームの小話 アイギーナの予言とバルバルークの伝説◆






「アイギーナの予言」というファミコンゲームの話です。
おばあちゃんが中古ゲーム屋さんで買ってきて遊んでいて、後ろで見ていました。

月日は流れ、ある程度大きくなってから自分でもプレイしてみました。
おばあちゃんがやっていたのを見ていたからどうやって攻撃するのかは分かっていたが、
それ以外の操作がよく分からない。出てきたアイテムも拾えない。

こんなゲーム画面で、主人公はAでジャンプ。
でもBボタンを押しても攻撃ができません。

攻撃はマリオでいう「パンチ」をしたブロックから出てくる、
「シューター」に重なってジャンプをした時にやっと出ます。

その攻撃は左右に数ブロック分、しかも1回使ったら終了。
画面を切り替えない限り、パンチをしてもシューターは出なくなります。

で、ブロックによってはアイテムが出現することがあります。
昔はこのアイテム(主人公の頭上にあるヤツ)が、
ドクロマークのオソロしいモノだと勘違いしていました。

これは「シビレ薬」といういいアイテムらしくて、一定時間敵を動けなくさせます。
もう一つ「魔封じの玉」というアイテムもあり、それは一定時間無敵になり周囲の敵を倒し続けます。
アイテムは一種類しかストックしておけないので、魔封じの玉の方を持っているほうがいいと思う。

ま、それはいいとしてこの頭突きで出てきたアイテムなんですが、重なっても取れません。
Aでジャンプだから、重なってBボタンかな、と思っても取れません。

なんと、アイテムに重なってAボタン+下キーでアイテム入手なのです。
な、なんでやねん。

さらに、その入手したアイテム「シビレ薬」or「魔封じの玉」を、どうやって使うのか。
そうか、今度こそBボタンだよな。と思っても使えません。

なんと、AボタンとBボタン同時押しでアイテムを使います。
な・・・なんでやねん!!

このゲームにおけるBボタン、使うのはアイテム使用時のみです。
パスワード制なんだけど、入れた文字を消すのにすらBボタンは使いません。

そんなにBボタン使わないなら、アイテム使用はBボタン単品でいいじゃねえか!!

まあ、リアルタイムで遊ぶならば必ず説明書がついていただろうから困らなかったんだろうか・・・?
(一応追記、ほこらで人としゃべるときだけBボタンがキャンセル機能でした。)

さらにもう一つだけ、攻撃用アイテムがあります。
頭突きすると出てくるコレはスーパースターと同じ効果があり、
つまりは一定時間無敵になって体当たりで敵を倒せるようになります。

・・・が、遊んでいた当時はアイテムの取り方も使い方も分からなかったので、
顔がついたホウキだと思っていました。

なんとこれ「バルバの至宝」というスゲエアイテムなんだそうだ。
ホウキじゃなかった。

このゲームのストーリーは、すごく長いです。
でもぼくはゲームにおいて一番重要視するのがストーリーなので、そこはなかなか好感が持てます。

ただ惜しむらくはそのストーリー、説明書に長々と書いてあるだけなので最近まで知らなかったということです。

簡潔に書くと、今より一万二千年前、バルバ地方には高度文明がありそこの王様「アイギーナ」さんが、
「やべえそろそろ暗黒彗星が地球にぶつかるわ」と予知してそれを食い止めるためアイギーナさんの全ての力を
「オーラスター」という星型の石に込めて暗黒彗星の危機を回避。オーラスターは5つに割られてバルバ地方に隠された。

このときのことをまた暗黒彗星が出ちゃったときオーラスターを使えるように「バルバルーク伝説」として伝えられた。

ゲームをつけたらまず流れてくるのがこの「バルバルーク伝説」。

でも当時は難しい漢字は読めないので意味不明でした。
ってか主人公の名前がアイギーナだと思っていた。

ところで説明書に書いてあるバルバルーク伝説は文章が違います。

「大いなる天より凶星輝きし時、影の神この地に舞い降りる。
この地を治めし光の神これを迎え、その証として2つの杖にこれを印す
されど影の神 光の神をたばかり この地を隠す。
光の神 大いに怒りて雷の神を遣わす。
雷の神 聖なる理力より現れ影の神を戒めん。」

となっていて、ゲーム内と似ているけどチョコチョコ違う。
説明書の文章が先で、ゲームの方をあとに作ったのかも?
(説明書内の画像とかは開発中だったりすることがある)

で、ストーリーの続きとして、アイギーナさんが地球を救って5000年後にバルバ地方にまた文明誕生。
でもどういうわけかまた暗黒彗星も登場。こりゃあまたオーラスターを使うしかねえ!

・・・と、立ち上がったのが考古学者の「ジェイソン」という青年。
バルバ地方の各遺跡を回って、オーラスターの5つのかけらを集めて地球を救うぜ、という物語です。

当時はアクションが難しいし謎解きもできずにクリアはできなかったんですが、
月日は流れてクリアラッシュのときにうおおおおとプレイして一気にクリアしました。

さて、そろそろ本題に入りましょう。
今までのは全て前置きです。なんということでしょう。

このゲーム「アイギーナの予言」といいますが、あいうえお順にするとかなり最初の方に来ます。
が。

ご覧ください、これがこのゲームのラベルです。



もう、おわかりいただけただろうか・・・。と、恐ろしい声で言う必要はありません。
しかしこのソフトを見ると分かるのですが「アイギーナの予言」の上に、
「バルバルークの伝説より」という一文があるわけです。

だから本当は「は行」にこのソフトは記載するべきなのだろうか・・・?
だとすると「ヨッシーアイランド」は「スーパーマリオヨッシーアイランド」だし、
「役満天国」は「新4人打ちマージャン役満天国」だが・・・。

そういうのはいっぱいあるので、有名な呼称をサイトでは多分優先させています。

これはアイギーナの予言のタイトル画面。
ここにも「FROM "THE LEGEND OF BALUBALOUK"」の文字が。

ちゃんと「バルバルークの伝説より」とタイトル画面にも・・・。
ただ当時は英語なんて読めないので意味は分からなかったし、
ゲームタイトルより「ビック東海」の方が目立っている。

ともあれ、ぼくはずっと「バルバルークの伝説」っていう単語は
ゲーム内の設定なんだと思っていたのです。

OPにも「これすなわちバルバルークの伝説なり」とあるし、
ゲームの中のストーリーの話だと思っていました。

しかしこの「アイギーナの予言」は「バルバルークの伝説」というゲームの続編だったのです・・・。
バルバルークの伝説って、実在するゲームの名前だったのか!?

驚いてYoutubeで検索してみたところ。

ぎゃああ。本当だ・・・!!
本当に「バルバルークの伝説」というゲームがあったとは・・・!!

コレはアーケードゲームで、
ゲーム内容はアイギーナの予言にソックリです。

作ったのはあのテクモ(ぼくにとってはソロモンの鍵のとこ)、
発売したのはエイブルコーポレーション。

ビック東海はビの字も出てきません。

ただし、どういうわけかオトナの事情なのか、
続編のアイギーナの予言が有名になったからなのか、
バルバルークの伝説もビック東海が作ったと勘違いされているらしい。

なんでテクモさんがバルバルークの伝説をビック東海にあげたのかはナゾなんだそうだ。
生まれる前のことなんざ分からんが、とにかくこの「バルバルークの伝説」を作ったのはテクモだそうです。

バルバルークの伝説はこんなゲーム画面。

真ん中から敵が出てくるところ、シューターで左右を攻撃、
主人公が考古学者、敵の動きなど様々なところが
アイギーナの予言に受け継がれています。

ただ、面クリア型なので宝箱を全部取るのが目的。
宝箱を頭突きすると中身がどんどん変わるところが、
マイティボンジャック(これもテクモ)に似てます。

シューターは似てるんだけど、
頭突きでも発動が可能みたいです。
あとアーケードだからか敵の動きがはっやい。

うむ、クリアできなさそうだ・・・。

で、アイギーナの予言はある程度思い入れがあるし、ストーリーも凝っていておもろいなと思っていました。
そのアイギーナの予言のタイトルにも含まれている正当なる前作「バルバルークの伝説」。

これのストーリーはどうなっているのだろうか、アイギーナの予言とどのように繋がるのだろうか?

アイギーナの予言のストーリーの「暗黒彗星をアイギーナさんが命がけで破壊し地球を救った、
その時使ったのが「オーラスター」だよ5つに分かれているよまた彗星が来たら真の勇者が使ってね」
というのが「バルバルークの伝説」として伝わっている以上、このゲームのストーリーの内容は
そのときのハナシであるはず。しかし・・・。

このバルバルークの伝説の主人公ですが、
どうも世界を救おうとしているっぽくない。

ましてや、オーラスターのカケラなんて出てこないし
彗星が近づいているっぽくもない。

ただ、トラックみたいなのに乗ってきてどんどん左に進み、
地下に通じる井戸みたいなのに入っていき
敵がうじゃうじゃ出てくるところで宝箱を集めている。

コイツ、世界を救う気はあるのか?
敵たちは自分達の宝物を守ろうとしているんじゃないのか?

コイツ、私利私欲のために冒険しているんじゃないのか?

背景には普通の中世っぽい建物もあります。
これがバルバ地方?遺跡には見えないんだが・・・。

とにかくこの「バルバルークの伝説」のストーリーを知りたかったんだが、どっこにも情報がない。
そりゃそうだこれはアーケードゲームで、説明書なんてものは各家庭にはないのだ・・・。

あるとすればゲームセンターに設置される時に必要な操作方法の紙だが、
それにも操作説明、アイテム説明だけが書かれていてストーリーは見当たらない。

主人公の名前すら分からない。この人、ジェイソンじゃないのか?
もしかして若かりし頃のアイギーナさんか?このゲームの舞台はどこ?時代は何年前?

アイギーナさんが活躍したのが1万2千年前。
「アイギーナの予言」でジェイソンが頑張るのは5000年前ということになる。
(アイギーナさんが活躍してから7000年後の物語が「アイギーナの予言」)

・・・じゃ、この「バルバルークの伝説」ってのはどーなっているのか。どう繋がるのか。
検索してみたところ、一つだけ発見しました。

エイブルコーポレーションによる業務用の販売促進用チラシの文章。

「これは古代アトランティス文明の謎を解くためバルバルーク遺跡の地下深く眠る"バーグ"を求め、
キケンな冒険に敢然といどんだ1人の考古学者の物語である!」

古代アトランティス文明!?

ここに来て、初登場の単語です。
この「バルバルークの伝説」は、古代アトランティス文明の謎を解くゲームだったのです。

「バーグ」というモノが謎を解くためのカギらしいが、ゲーム内のどこに出てきているのか?
変身して雲に乗って自在に動けるアイテムが一番レアっぽい・・・え、それなのか?

もしそれが「バーグ」だとして、古代アトランティス文明の謎は解けるのか?
しかも「一人の考古学者」としか書かれていなくて「ジェイソン」という名前かは不明。
つまりアイギーナの予言の主人公と同じ人かは分からない。

・・・ってか、別の人だろう。



むしろ、「アトランチスの謎」の主人公じゃないか?

(アトランチスの謎⇒サンソフトによるファミコンゲーム。師匠を探しにウィンという人が冒険する)

というわけで、ここに来て残念な事実を見つめなければいけなくなりました。
ぼくは「アイギーナの予言」の「バルバルークの伝説より」という文章が、
実在した「バルバルークの伝説」というゲームの続きという意味だと分かり嬉しかったのですが。

「バルバルークの伝説」のストーリーはアイギーナの予言とあんま関係ない。
一応「バルバ地方」や「バルバ遺跡」って言葉が出てきているし、
遺跡の地下にはシューターや似たような敵はいる。

・・・しかし「アイギーナの予言」に「古代アトランティス文明」という単語は一切出てこないし、
「バーグ」なるモノも全く分からん、アトランティス文明の謎を解きたいわけでもない。

なので、結論。

「アイギーナの予言」は「バルバルークの伝説より」とゲームタイトルにあるが、
ストーリーに直接的な関連はなく、時系列的にも交わる部分はない。

だが敵の動き、攻撃方法、主人公の職業などは同じで、遺跡を探検するなどの共通点はある。
だから「アイギーナの予言 このゲームはバルバルークの伝説よりゲームシステムを多々引き継いでいます」
という意味なのである。

これを略して、
「アイギーナの予言 このゲームはバルバルークの伝説よりゲームシステムを多々引き継いでいます
というソフト名になっているというわけですね。

アーケードゲームは、直接コンシューマゲーム機に移植されていないと
現在話題に上ることも少ない(≒リアルタイムで遊んだ人しか知らない)から、
情報も少ないし忘れ去られていっているみたいです。エンディングもないみたいだし・・・。

例えば外に出て「バルバルークの伝説っていうアーケードゲームのストーリーをご存知ですか」
と尋ねて回ったら、一万人が「知らない」と答えるであろう。

さて、最後に。

バルバルークの伝説を元に、ビック東海が「アイギーナの予言」を作ったということはわかりましたが、
アーケード時代に敵の名前はあったんだろうか、と考えていました。

しかし主人公の名前すらなさそうなのにアーケード版の敵にあるわけないよな・・・。
と、思っていたのです。



一番右のクチバシがあるタコみたいなのが「ウランオード」。
真ん中の丸っこいのが「ダッカイ」。一番左のが「ジュンルイ」。

なんとこれらの敵の名前、静岡弁なんだそうです。

「うらんおーど」は「家の庭」って意味で、「だっかい」は「たくさん」という意味。
他にも「オートマシー」とか「ズッコイ」とかいうのもいるが、
静岡弁で「恐ろしい」「ずるい」をもじったっぽい。

敵キャラの名前をじーっと見ていて、聞いたこともない単語だったから「考えるの面倒だったのか?」
と思っていたんだが意味があったとは。しかも静岡弁。

さて、ここで気になるのがなぜ、静岡弁なのか。
なんと「ビック東海」(2014年4月現在「TOKAIコミュニケーションズ」)の本社が、
静岡にあるんですね・・・・・・。

なので、当時の開発者さんたちが静岡弁をもじった名前を敵たちにつけたみたいです。
ナイスネーミングです。
逆に言うと、バルバルークの伝説の頃には敵に名前はなかったんだろうなということです。

「古代アトランティス文明の謎を解き明かすべく謎めいた遺跡に「バーグ」という
よう分からん物体を探しに考古学者が挑む」というだけの設定のゲームを、
12000年前に暗黒彗星が〜とか、アイギーナ王が命を捧げて地球を〜とか、5つに割ったオーラスターを〜とか、
しっかり設定を考えて作ったというのが「アイギーナの予言 バルバルークの伝説より」の実態だったわけです。

今回「バルバルークの伝説」はプレイ動画を拝見し、
話題にさせていただいたわけですが、
参考にしたのはこちらの動画です。

16面で一周ということでやっぱりエンディングはない。
古代アトランティス文明の謎はどうした。

しっかし難しそうなゲームです。即死しそうです。

・・・で、衝撃のシーンがこちら。
主人公が敵に当たってミスをすると・・・・・・。



主人公が、血反吐を吐いてブッ倒れる。

敵に何をされたんでしょうか。大量の血です。グロすぎます。
持病でもあったんでしょうか。

確かにコレは「キケンな冒険に敢然といどんだ1人の考古学者の物語」かもしれない・・・。





2014年4月12日




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