ホウソ | 「おーい、ちゃんとストーリー進めてんの?」 |
ケミカ | 「えっ・・・も、もちろん、ほらっ!」 |
ホウソ | 「金ばっか貯まってるぞ。依頼こなしてるだけかよ!」 |
ケミカ | 「で、でも、次のダンジョン行くのいつでもいいって言われたし・・・」 |
ホウソ | 「けど入らなきゃ話が進まんだろ。早く行けっての」 |
ケミカ | 「ともだちエリアを全部買うためにも、お金は必要だし!ね?」 |
ホウソ | 「いや、今売ってる分全部買えるぐらい金はあるだろ。何万貯める気だ」 |
ケミカ | 「あはは、手持ちのお金ばかり増えちゃってるね・・・じゃあ次の冒険の後で買おうっと」 |
ホウソ | 「はあ・・・それもいいけど、早くストーリーを・・・プレイ日記のたびに毎回言ってる気がする・・・」 |
ケミカ | 「・・・・・・あ?」 |
ホウソ | 「どうした?」 |
ケミカ | 「え、ああ、パートナーのポケモンが倒れ・・・あ、あれ?」 |
ホウソ | 「自分じゃなくてパートナーが倒れてもゲームオーバーなのか?」 |
ケミカ | 「そ、そうみたい・・・・・・・・・あ、持ち金がゼロに・・・」 |
ホウソ | 「今まで貯めてたの全部ムダかよ!!」 |
スイソ | 「この谷の奥に仲間のワタッコがいるんだね?」 |
ワタッコ | 「そうです・・・すみませんがお願いします。」 |
スイソ | 「大丈夫だって。じゃあ行こうかケミカ」 |
ワタッコ | 「・・・・・・あの!!」 |
スイソ | 「ん?なに?」 |
ワタッコ | 「実は言い忘れたことが・・・ここは「ちんもくのたに」という場所なんですが」 |
ケミカ | 「う、うん」 |
ワタッコ | 「ここにはものすごい怪物が眠っているってウワサがあるんです」 |
2人 | 「か・・・怪物!?」 |
ワタッコ | 「いえ!あくまでも言い伝えなんで。でもダーテングさんも戻ってこないし・・・一応お伝えしといた方がいいかなと思いまして」 |
スイソ | 「い、いたたた!急にお腹が・・・!!」 |
ワタッコ | 「えっ?」 |
ケミカ | 「ど、どうしたの?」 |
スイソ | 「突然お腹が痛くなってきて・・・!朝食べたものがワルかったみたい・・・ケミカもお腹痛いよね?」 |
ケミカ | 「え、あ、あの・・・ええと・・・」 |
スイソ | 「もう!仲間なんだからちゃんと合わせてよケミカ!!」 |
ケミカ | 「ご、ゴメン・・・でもさ、行かないわけにはいかないでしょ・・・?ねえワタッコ、怪物ってどんなヤツなの?」 |
ワタッコ | 「ワタシもよく知らないんです・・・なにせ言い伝えですし、いるかどうかも・・・」 |
スイソ | 「まあそうだよね・・・その怪物がいないことを祈りつつ、行ってくるよ」 |
ケミカ | 「・・・でもさ、スイソ」 |
スイソ | 「ん?」 |
ケミカ | 「こういうパターンってさ、絶対いるよね」 |
スイソ | 「あえて言わないでよ。オイラだっていると思ってるから。」 |
スイソ | 「確かここら辺だよね、ワタッコの仲間がいる場所って」 |
ケミカ | 「・・・・・・あ、そうだね、地下10階って言ってたもんね」 |
スイソ | 「ありがとう、すぐに気付いてくれて。あっ・・・あれは・・・?」 |
ワタッコ | 「・・・・・・。」 |
スイソ | 「助けに来たよ。大丈夫かい?」 |
ワタッコ | 「はい・・・ワタシは平気ですが・・・」 |
ケミカ | 「どうかしたの?」 |
スイソ | 「みんな心配してるよ、早く帰ろう」 |
ワタッコ | 「・・・奥にダーテングさんが・・・」 |
ケミカ | 「えっ、ダーテングが?・・・あ、あっちで倒れてる!?」 |
スイソ | 「ねえ!大丈夫?しっかりして!」 |
ケミカ | 「なにがあったの!?」 |
ダーテング | 「・・・・・・逃げろ・・・俺のことはいいから・・・早く逃げろ!」 |
ケミカ | 「にっ、逃げろって?!」 |
スイソ | 「わ!急に真っ暗になった・・・」 |
サンダー | 「どけ、貴様ら!コイツは我の眠りを妨げたのだ!邪魔する奴らは容赦しない!!」 |
ケミカ | 「な・・・なんだ!?あっ、ダーテングがいない・・・!」 |
サンダー | 「我が名はサンダー!いかずちのつかさ!ダーテングを助けたくば「ライメイのやま」に来い!」 |
スイソ | 「サンダー・・・!あれが、怪物だったのか・・・!」 |
ケミカ | 「ダーテングがさらわれちゃった、早く助けに行かないと・・・!」 |
スイソ | 「そうだな・・・とにかく、ワタッコを連れて帰ろう」 |
ワタッコ1 | 「わーい!助かったんだ!よかったあ!」 |
ワタッコ2 | 「でも、ワタシが助かった代わりにダーテングさんが・・・」 |
スイソ | 「ねえ、教えてよ。一体何があったの?」 |
ワタッコ2 | 「・・・はい。ダーテングさんは風を起こして、岩場にいたワタシを助けてくれたんです」 |
スイソ | 「うん・・・」 |
ワタッコ2 | 「しかし、その風が雷雲を二つに切り裂き・・・その時、あの怪物が姿を現したのです」 |
ケミカ | 「・・・力を加減すればよかったんじゃ・・・?」 |
スイソ | 「その風圧でよくワタッコは吹っ飛ばされなかったな・・・アイツ、サンダーとかいったよね・・・」 |
フーディン | 「サンダーだと!?」 |
ケミカ | 「えっ?」 |
スイソ | 「フーディン!」 |
フーディン | 「サンダー・・・伝説の鳥ポケモンの一つだ。ずっと眠っていたと聞いていたが・・・」 |
スイソ | 「ダーテングが起こしちゃったんだね?」 |
フーディン | 「いや、ダーテングの風はキッカケにすぎない。そもそもあそこに風が吹かないことがおかしいのだ。
全ては最近あちこちで起きている自然災害が原因だろう」 |
ケミカ | 「そ、そうなんだ・・・」 |
フーディン | 「ダーテングを助けなければ。」 |
バンギラス | 「サンダーは手ごわいぞ。ヤツの電撃は強力だ。」 |
フーディン | 「分かっている。慎重にいかなければ。」 |
スイソ | 「オイラたちも行くよ!ダーテングを助けに!」 |
ケミカ | 「うん!ぼくたちも行く!」 |
フーディン | 「なんと!それは危険だ。お前たちの実力ではムリだ。」 |
スイソ | 「なんだよ!オイラたちそんな弱くないぞ!それにサンダーだって怖くなんかないよ!ね、ケミカ!」 |
ケミカ | 「うん、大丈夫だよ」 |
リザードン | 「お前、電撃を食らったことはあるのか?ものすごくシビレるんだぞ!?」 |
スイソ | 「平気さ!ケミカのを何度も食らってる!!」 |
ケミカ | 「・・・あ、それはゴメンね・・・。」 |
バンギラス | 「サンダーはすごいぞ!お前たちのこと食べちゃうかもしれないんだぞ?それでもいいのか?!」 |
スイソ | 「怖くなんかない!ってかそれ単に怖がらせようとしてるだけでしょ!」 |
ケミカ | 「ぼくたち食べてもおいしくないよ・・・」 |
スイソ | 「オイラたちだって救助隊だ!ダーテングを助けてあげたいんだよ!」 |
フーディン | 「・・・分かった。お前たちの勇気、認めてやろう。」 |
スイソ | 「やった!」 |
フーディン | 「ライメイのやまへは2チーム別行動で行こう。準備が出来次第出発するぞ」 |
スイソ | 「よし、オイラたちも頑張ろうケミカ!」 |
ケミカ | 「・・・・・・あっ、うん!頑張ろう!!」 |
スイソ | 「・・・最後の最後で・・・。」 |
ケミカ | 「じゃ、前の冒険で拾ったアイテムは売っちゃおうか。」 |
スイソ | 「そうだな。うーん・・・グミは食べちゃって、あとは全部売ってもいいんじゃない?」 |
ケミカ | 「ゴローンのいしはなくて大丈夫かな・・・じゃあ、全部売ろうっと。」 |
スイソ | 「ケミカ、わざマシン見てみてよ」 |
ケミカ | 「売ってるわざマシンは・・・えーと「でんげきは」ってのがあるね」 |
スイソ | 「おっ、じゃあケミカ覚えちゃったら?遠くにいる敵にも攻撃できるんだよそれ」 |
ケミカ | 「ふーん・・・それじゃ覚えてみようかな・・・スイソはなにか覚えられそうなのある?」 |
スイソ | 「オイラは・・・あっ、「れいとうビーム」なら覚えられると思うよ」 |
ケミカ | 「よし、その二つのわざマシンを買おう。えーと、これとこれ下さい」 |
カクレオン | 「毎度ありがとうございます、15500ポケになります」 |
二人 | 「・・・・・・わお」 |