・・・ポケモン不思議のダンジョン青の救助隊プレイ日記。
ながーいことかかりましたが本日、最終回です。

ケミカ「・・・・・・なんか、苦しい・・・夢の中・・・なのかな・・・でも、なんでこんなに苦しいんだろう・・・」
ゲンガー「ケケッ!どうだ、ゆめくいされる気分は。苦しいだろう?しかしお前も昔人間だったとはな・・・驚いたぜ。
ま、どうせそんなヤツろくでなしに決まってるがな!ゆめくいでお前の心を見抜いてやるぜ!」
ケミカ「・・・あれ、ゲンガー?」
ゲンガー「アホ!会話すんな!!」
ケミカ「あ、ゴメン・・・じゃあ寝てる・・・」
ゲンガー「・・・・・・寝たか?さてと・・・むっ、何か来る!?なんだ、あの光は・・・こっちに来るぞ?」
ケミカ「・・・あ、苦しくなくなった・・・・・・あれ、サーナイト・・・?」
サーナイト「はい。」
ケミカ「サーナイト・・・聞かせてもらえるのかな・・・?ぼくが、何者なのか・・・」
サーナイト「はい、時は来ました。あなたがなぜこの世界に来たのか、その全てをお話します。
ケミカさん、あなたは・・・この世界を救うためにやってきたのです」
ケミカ「・・・ポケモンの世界を救うためにやってきた・・・?ぼくが?」
サーナイト「私たちはこの世界が危機に瀕していることを知り、救世主を捜し求めてきました。
しかしどこへ行ってもみつからず半ばあきらめかけていた時・・・一人の人間に出会いました。」
ケミカ「え、それが、まさか・・・」
サーナイト「はい。それが、ケミカさん。あなただったのです。」
ケミカ「ちょっ・・・ちょっと待ってよ!救世主なんて大袈裟な!ぼくはそんなすごいものじゃないよ!?」
サーナイト「初めてお会いした時も、そう仰っていました。自分はそんなに、強くないと。
でも、私たちが求めたのは見せ掛けの力ではなく・・・真の勇気なのです。」
ケミカ「し、真の勇気?・・・そんなの、もっと自信がないんだけど・・・」
サーナイト「それも、お会いした時にそう仰っていました。だからあなたはその後こう言ったのです。
「自分が救世主として相応しいかどうか見極めてほしい。相応しいと分かった時に初めて教えてほしい」と。」
ケミカ「え・・・ぼくが、そんなことを・・・?」
サーナイト「あなたは無心で挑むため人間の記憶を消し、仲間と共に戦うため自らポケモンとなり・・・この世界にやってきたのです。」
ケミカ「・・・そうだったんだ・・・」
サーナイト「あなたの勇気は証明されました。あなたは間違いなく世界を救う役目を負っています。
そして、その役目も・・・もうすぐ終わろうとしているのです。」
ケミカ「・・・星の衝突を止めて、この世界を救うことが・・・ぼくの、役目なんだ・・・」
サーナイト「はい。それが達成された時、あなたは人間の世界に戻れるのです。」
ケミカ「そっか・・・人間に戻れるんだ・・・えっ、でも、それは・・・」
サーナイト「・・・はい、スイソさんとも・・・お別れすることになります。」
ケミカ「スイソと・・・別れる・・・」
サーナイト「スイソさんはケミカさんを慕っています。ケミカさんがいなくなれば・・・悲しむでしょう。・・・でもこればかりは仕方がないです。
出会いがあるから別れもあるのです・・・私にもかけがえのない友達がいました。本当に大切な友達でしたが・・・
・・・どこかへ行ってしまいました。いなくなるのは、寂しいですが・・・・・・でも、いつかまた会える。私、そう信じているんです」
ゲンガー「・・・・・・!」
ケミカ「・・・・・あっ、い、今のは!」
サーナイト「・・・誰でしょう?誰かがケミカさんの夢の中を覗いていたようです。でも大丈夫、もう走り去りました。」
ケミカ「・・・・・・」
サーナイト「夢の中に悲しい気持ちだけが残っています。泣きながら走って行ったみたいですね・・・」

そして、朝になりました。

ケミカ「・・・もし、レックウザに頼んで星の衝突を止めることができて、この世界を救えたら・・・ぼくは、人間に戻れるんだ・・・。
ぼくがどんな世界で何をしていたのか分からないけど・・・記憶を取り戻したら、その時ぼくは・・・この世界での記憶を・・・」
スイソ「おっはーよー!おはおはよー!ケミカ!」
ケミカ「あ・・・・・・おはよ、スイソ」
スイソ「よく眠れた?元気ないんじゃない?」
ケミカ「えっ・・・ううん、そんなことないよ!頑張ろう!」
スイソ「そりゃ緊張するよね・・・オイラもドキドキしてるけど、やるしかないよ!行こうケミカ!天空へ!」
ハスブレロ「ああ、いよいよ出発か・・・頑張れよ!負けるなよー!」
コイル「ワレワレモ オウエンニ カケツケタゾ! ビビビ!」
ケミカ「アリガトウ! ガンバルヨ!」
スイソ「合わせなくていい!」
ゴローニャ「天空で何が待ってるのか想像もつかないけど、頑張ってくれ!」
カメックス「出発するんだな。頑張れよ!」
オクタン「ケミカさん、気をつけて」
ダーテング「気をつけて行ってくるんだぞ」
バンギラス「頑張れよ!気をつけてな!」
リザードン「お前達なら絶対やれる!大丈夫だ、自信を持って行けよ!」
マダツボミ「いやー、出発ですかー。気をつけて行って下さいね。」
ブルー「いよいよ行くんだね。頑張ってね!」
トランセル「ボクも硬くなってケミカさんたちの帰りを待ちます!」
キャタピー「いよいよ、出発ですね。ケミカさんとスイソさんならきっと大丈夫です。成功するです。ボク、信じて待ってます。」
バタフリー「お久し振りです、キャタピーの母です。私も応援してます。頑張って!そして気をつけて!」
ナマズン「そうか、いよいよ行くのか・・・厳しい旅になりそうじゃが、頑張るんじゃぞ。」
ケミカ「うん、みんなありがとう!」
スイソ「必ず星の衝突を止めて帰ってくるよ!いってきまーす!!」

で、テレポートの力を増幅させているフーディンとネイティオのいる精霊の丘へやって来ました。
テレポートの力って増幅させられるのか・・・と思ったが、金銀のセキエイにいるケーシィのテレポートもスゴいのでできるんだろう。

スイソ「フーディン!ネイティオ!」
フーディン「おお、よく来てくれた。」
ネイティオ「クワ―――――――ッ!!」
ケミカ「な、なにしてるの?ネイティオは・・・」
フーディン「もう少しで出来上がるのだ、テレポートの結晶が・・・」
スイソ「テレポートの結晶?」
ケミカ「結晶になるの・・・?」
ネイティオ「クワ―――――――ッ!!」
スイソ「わっ!」
ネイティオ「・・・・・・できた。これが・・・テレポートの結晶だ。これがあれば、天空まで飛ぶことができる。さあ受け取ってくれ!」
ケミカ「あ、ありがとう・・・」
ネイティオ「エスパーの力を集めて作った物だ。私とフーディンと・・・あれ?もう1匹ゴーストタイプのポケモンが協力してくれたのだが・・・」
スイソ「ゴーストタイプのポケモン?」
ネイティオ「・・・どっか行っちゃったみたいだな・・・」
スイソ「誰だろう?」
ケミカ「・・・・・・」
フーディン「ハハハッ、恥ずかしいんだろう、分かってやってくれ。ところで・・・お前達にもう一度聞きたい。」
スイソ「なに?」
フーディン「今回は、相当危険な冒険だ。それでも行ってくれるのか・・・?」
スイソ「うん、もちろん!レックウザに頼んで星を破壊してもらえばいいんでしょ?
それで平和になるんだったらオイラは命だって惜しくないよ。それがオイラの願いなんだ。」
ケミカ「(・・・そう、そしてその願いが叶った時・・・・・・ぼくは、人間に戻るんだ・・・・・・)」
スイソ「任せて。必ず、星の衝突を止めてみせるよ!」
ケミカ「(・・・人間の時の記憶を取り戻して、元の世界に戻る・・・・・これが、スイソとの最後の冒険になるんだね・・・・・・)」
スイソ「ケミカ!頑張ろうね!」
ケミカ「・・・あ、うん!」
スイソ「あっ、スルー?スルーしそうになった??」
ケミカ「喜ばないでって・・・。」
フーディン「頼んだぞ!スイソ!ケミカ!」

さいごに やすんだ ポケモンセンターへ とびます!
・・・ではなく、テレポートの結晶でものすごいテレポートを果たした2人。

ケミカ「い、いたたたた・・・ここはどこだろう・・・?」
スイソ「わっ!ケミカすごいよここ!雲の上だよ!」
ケミカ「ほ、本当だ!ラピュタは本当にあったんだ!!」
スイソ「バルス!!最終回なのにボケてはいけません!!」
ケミカ「ごっ・・・ゴメンなさい・・・自粛します・・・」
スイソ「ほらケミカ!あれ見てよ!大きな雲の塔だよ!」
ケミカ「りゅうの」
スイソ「巣じゃない!まあ、ある意味住んでるんだろうけど・・・この一番高いところにレックウザがいるんだ」
ケミカ「あははっ、ゴメンゴメン。じゃ、頑張って行こう!」
スイソ「おー!!」
ケミカ「・・・・・・・・・・・・うん」

「天空の塔」というダンジョンに突入。
神秘的なポケモンや、ひこうタイプのポケモンが結構出てきます。

かと思いきやフォレトスが出てきました。まあ、ある意味神秘的だが・・・。
あとここで初めてトロピウスがひこうタイプだと知りました。あいつあれで飛ぶ気か!?

でも逃亡生活に入る前に無駄に依頼を受けまくり、レベルを上げまくった二人の敵ではない・・・。
フライゴンやボーマンダ、メタグロスのタイプが分からなくて少々危ない目に遭いましたが、なんとか最上階に到達。

ケミカ「・・・ここが、最上階・・・?」
スイソ「そうみたいだね・・・レックウザはどこにいるんだろう・・・」
レックウザ「誰だ?!我が領空を侵すものは!?」
ケミカ「い、今の声は・・・!?」
スイソ「もしかして、レックウザ?」
レックウザ「・・・如何にも。ここは我が領域。即刻立ち去るがよい!」
スイソ「それが、そうも言ってられないんだよ。実はレックウザに頼みがあって・・・」
レックウザ「ならん!!」
二人「わっ!!」
レックウザ「我は天空に生き、そなたらは地上に生きる者!それぞれ定められた場所があるのだ!
我は何億年もの間一度も地上に降りていない。それは、また逆も然り!自然の掟を犯す者は容赦せぬ。覚悟しろ!!」

どうも、この世界の伝説系ポケモンはハナシを聞いてくれない傾向にあるようです。
いきなり「りゅうのまい」という技を連発してきて、すばやさの種を食った状態になってしまいました。
しかも攻撃力がUPしていき、これはやはりまずい。

ケミカの「でんげきは」で近づくまでにダメージを与えている間にスイソは「れいとうビーム」。
「あなをほる」は多分効かないと思うので、でんきショック+1で・・・なんてやっていたら、なんと倒せました。

レックウザ「ギャアアーッ!!」
スイソ「わわっ!地震!?・・・なワケないよね!だってここは雲の上だし・・・」
レックウザ「これは衝撃波だ!しかも、とてつもない強さの・・・」
スイソ「そうか!レックウザ、上を見て!!」
レックウザ「・・・?!なんだ、あれは!?」
ケミカ「あれは、この世界に接近している星なんだよ!」
スイソ「このまま地上に衝突したら、この世界が大変なことになる!だからオイラたち、レックウザに星を破壊するよう頼みに来たんだ!!」
レックウザ「・・・そうだったのか」

話を聞けばよかったのではないのか!

ケミカ「早く、あの星を破壊して!レックウザならできるんでしょ?!」
レックウザ「・・・その前に、決意を聞かせてくれ。」
スイソ「決意?」
レックウザ「星が、接近しすぎている。ここから我が破壊光線を放てば・・・そなた達も無事では済まぬぞ!」

とっとと話を聞けばよかったのではないのか!!

スイソ「そんなこと、初めから承知だよ!」
ケミカ「うん、覚悟はできてる!」
レックウザ「よくぞ言った。よい覚悟だ!ゆくぞっ!!」
二人「・・・・・・うわああああっ!!」

空に向かってはかいこうせんを放ったレックウザ!タイプ不一致だが大丈夫か!
はかいこうせんは隕石に直撃し、そして星は大爆発を起こす!

果たして、スイソとケミカは無事なのか!
あと同じ場所にいるレックウザも大丈夫なのか!

ケミカ「(・・・・・・これは?・・・いや、夢じゃない・・・そうだ、星の爆発に飲み込まれて・・・)」
ゲンガー「ケケッ!ケミカ!こんなんでくたばっちまったのかよ!ざまあないな!」
ケミカ「(・・・ゲンガー・・・?ダメだ、体が動かない・・・・・・)」
ゲンガー「ケケケッ!コイツをどうするかな?そうだ、ちょうどいい。このまま闇の世界へ引きずり込んでやるぜ。」
ケミカ「(・・・あ、ゲンガーに引きずられてる・・・闇の世界って、どんなところなんだろう・・・このまま知らない世界に、捨てられちゃうのかな・・・)」
ゲンガー「・・・・・・ありゃ?どうやら道を間違えちまったらしいな」
ケミカ「(・・・・・・え?)」
ゲンガー「どっちがどっちだか分からなくなっちまった・・・ケッ!しょうがない、ここに捨てていくか。じゃあな、アバヨ。」
ケミカ「(・・・・・・え、ゲンガー、どこに・・・?・・・・・・あれ、誰か・・・呼んでる・・・・・・?)」
フーディン「・・・・・・おい、大丈夫か?」
ケミカ「(この声は・・・・・・)」
フーディン「大丈夫か、しっかりしろ!」
ケミカ「(あっ・・・ここは・・・・・・)」
スイソ「・・・・・・ううっ・・・」
フーディン「意識が戻ったぞ!!」
全員「おお〜っ!!」
ケミカ「・・・ここは、精霊の丘・・・?・・・もしかして、ゲンガーが助けてくれた・・・?」
スイソ「・・・もしかして、ケミカもゲンガーに?」
ケミカ「・・・スイソも・・・?」
ハスブレロ「よかった生きてて〜!スゲー心配したぜ!」
オクタン「アナタたち、とてつもないですわ〜!!」
キャタピー「ううっ、無事でよかったです!ホントよかったです!!」
スイソ「みんな・・・ありがとう・・・あっ、それより!星は?!星はどうなったの?!」
ネイティオ「心配するな。星は破壊された。すぐに、とはいかないが・・・災害もじきにおさまるであろう」
スイソ「本当に!?やったよケミカ!うまくいったんだ!!」
ケミカ「うん。やったね!」
スイソ「これで、平和になるんだ・・・!」
ブルー「よかった!本当によかった!」
リザードン「今日はお祝いだな!」
カメックス「祝砲にハイドロポンプ撃ちたいぜ!」
ハスブレロ「おいおい、こっちはやめろよ。向こう向け、向こう!」
ダーテング「いや、撃て撃て!ハハハッ!!」
ハスブレロ「じょっ、ジョーダンじゃないよ!!」
オクタン「ワタシが逃げられないように押さえときますわん。」
リザードン「お、いいなそれ!」
ハスブレロ「みんな、マジかよ!?やめてくれ〜!」
全員「アハハハハハハッ!!」
サーナイト「・・・・・・ケミカさん」
ケミカ「・・・・・・サーナイト・・・」
サーナイト「全ては、ケミカさんたちのおかげです。世界の平和が守られたのです。本当にありがとうございました。」
ケミカ「・・・・・・うん」
サーナイト「そして・・・これでケミカさんの役目も終わりました。元の世界へ戻らなければなりません。・・・別れの時は来たのです。」
ケミカ「・・・・・・来ちゃったんだ・・・とうとうこの時が・・・」
サーナイト「ケミカさん、辛いでしょうが・・・皆さんに、最後のお別れを・・・」
キャタピー「あれ?ケミカさん?」
ダーテング「そんなとこにいないでこっち来いよ。・・・あれ?」
スイソ「・・・・・・?!ケミカ!・・・その体どうしちゃったの?・・・体から、光が・・・」
ケミカ「スイソ・・・・・・みんな・・・ゴメン。今日で、お別れなんだ」
ブルー「ええっ?!」
マダツボミ「な、なんですって?!」
ケミカ「みんな、今まで本当にありがとう・・・」
スイソ「・・・・・・え?お別れって・・・どういうこと?」
ケミカ「・・・ぼくの、ポケモンとしての役目が終わったんだ。もう人間に戻って・・・もとの世界に帰らなくちゃいけない」
フーディン「な、なんと!!」
バンギラス「人間の世界に・・・帰るだって?!」
スイソ「え?な、なんで?・・・どうして?よく分かんないよ!別れるなんて!!」
ケミカ「・・・ゴメンね・・・ぼくは、もうここにはいられないんだ」
スイソ「そんな!・・・せっかく・・・・・・友達になれたのに・・・・・・」
ケミカ「そうだよ、スイソとはいつまでも友達。ずっと忘れないよ。最初は、スルーばっかりして、本当にゴメンね」
スイソ「待ってよ、ケミカ・・・」
ケミカ「スイソと会えて本当によかった。」
スイソ「オイラ・・・ケミカがいなくなったら・・・・・・」
ケミカ「ごめんね。もう、行かなきゃ。」
ワタッコ「ケミカさん・・・」
ブルー「ケミカ・・・」
マダツボミ「ケミカさん・・・」
ハスブレロ「ケミカ・・・!」
キャタピー「ケミカさん・・・」
ケミカ「・・・さよなら・・・」
スイソ「ケミカ――――――っ!!」

キャタピー「ううっ・・・ケミカさん・・・どうして・・・?ボク、よく分かんないです・・・」
リザードン「なんで・・・なんで、いなくなっちゃうんだよ・・・」
ダーテング「オレは、ケミカに命を助けてもらった・・・なのに、オレはまだ何のお礼もできていない・・・ありがとうも言えないまま、いなくなるなんて・・・」
ハスブレロ「ホントだよォ・・・こんな、急にいなくなっちゃうなんて・・・せっかく世界が救われて、これからってときなのによォ・・・ううっ・・・。」
ネイティオ「・・・いや。ケミカのお陰で世界が救われたのだ。今思えば・・・天空に行く時のケミカはまるで何かの定めを待っていたかのようだった」
スイソ「きっと・・・きっと、ケミカは・・・オイラたちを助けるためにポケモンになったんだ・・・そして、星を破壊して世界を救った時が・・・
別れの時だと知っていたんだ・・・」
キャタピー「スイソさん・・・」
スイソ「何で・・・何で、分かってたならもっと早く言ってくれなかったんだ・・・別れが来るって知ってたなら・・・なんで教えてくれなかったんだ・・・」
フーディン「言いたくても、言えなかったのだ。お前が悲しむのと同じぐらい・・・ケミカもまた別れるのが辛かったはずだ。分かってやれ、スイソ。」
スイソ「・・・オイラの願いが叶った時が、ケミカと別れなきゃいけない時だったなんて・・・そんな・・・・・・ケミカっ・・・・・・!!」






ホウソ「・・・・・・おい!・・・おいっ!」
ケミカ「・・・・・・ん?あれ?」
ホウソ「ケミカ!おいってば!!」
ケミカ「・・・・・・あ?ほ、ホウソ?どうしたの?」
ホウソ「どーしたもこーしたもねーよ!いきなりいなくなりやがって!みんなで心配してたんだぞ!!」
ケミカ「い、いなくなった?ぼく・・・どうしてたの?」
ホウソ「こっちが聞きてーよ!どこ行って何してたんだ?!そのくせいきなり部屋の床で倒れてるし・・・」
ポロニウム「ご主人様〜!心配しました!」
フランシ「マスター!どこへ行っていたのですか!」
クルス「みんなで必死に探したんですよ。ぼくはずっと川の中を・・・」
ホウソ「川で見つかったら一大事だろうが。あのさケミカ、なんも覚えてないわけ?」
ケミカ「う、うん・・・なにが・・・あったんだろう・・・」
ホウソ「ほれ、マリカやエレメも心配して探してくれてんだから、ケミカが帰ってきたってみんなに言いにいくぞ!」
ケミカ「そうだったんだ・・・心配かけてゴメン・・・」
ホウソ「・・・あれ?おいケミカ、なんだそのスカーフ?」
ケミカ「え?あ、なんでこんなのつけてるんだろ・・・・・・ホウソの方が似合うんじゃないかな、ちょっとつけてみて」
ホウソ「あのな・・・ほれ、似合ってるか?」
ケミカ「・・・・・・あ!・・・・・・っ」
ホウソ「・・・え?あれ?!ど、どうしたんだ?もしかして泣いてんのか・・・?」
ケミカ「・・・わかんない・・・なんか、悲しい気がしたんだ・・・・・・ゴメン、大丈夫だから行こうか・・・」
ホウソ「・・・・・・お、おう・・・」








ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊

END











◆目次に戻る◆


















スイソ「・・・・・・。」
キャタピー「スイソさん・・・」
ハスブレロ「・・・この救助隊基地も・・・せっかく完成したのにな・・・」
スイソ「・・・ケミカ・・・」
キャタピー「・・・何て励ましていいのか分からないです・・・ボクも、すごく悲しいです・・・」
全員「・・・・・・。」
ケミカ「・・・・・・あっ・・・?!」
バンギラス「え?!」
リザードン「?!」
ワタッコ「わあ!」
ダーテング「おおっ?!」
フーディン「!!」
ハスブレロ「お、おい、スイソスイソ!!あ、あれを・・・!!」
スイソ「・・・なに、どうしたの・・・?あっ?!」
ケミカ「あはは、みんなただいま!」
スイソ「ケミカ!!」
キャタピー「ケミカさん!!」
フーディン「ケミカ!」
スイソ「え、どうして・・・?!」
バンギラス「突然、光の中から現れたが・・・」
ケミカ「・・・なんでかな。・・・でも分かったんだ、スイソがすごく悲しんでいるのが・・・ぼくも、スイソと別れるのは嫌だった・・・。
もっと一緒にいたいって、強く願った。・・・気付いたら、ここに来てたんだ」
リザードン「じゃ、じゃあ、人間の時のことは?!思い出したのか!」
ケミカ「ううん。ぼくはピカチュウのケミカだよ。スイソと救助隊「みらくるズ」として、ポケモン救助をしていくんだ。
今までも、これからも。これからずっと、ぼくはここでピカチュウとして生きていく。いいよね、スイソ?」
スイソ「・・・ダメなわけっ・・・ないよ・・・」
ケミカ「あはは・・・もう泣かないでよ、スイソ。ただいま」
スイソ「・・・お帰りなさい、ケミカっ!!」

2012年5月23日
◆目次に戻る◆






inserted by FC2 system