◆開発途中のソフト紹介 Dr.MARIOのプロトタイプ「Virus(1989年)」◆





「ファミコン版のドクターマリオには試作品があったそうです」という情報を頂きました。
というわけで、そのDr.マリオの製品版になる前のバージョン、いわゆる「プロトタイプ」についての紹介です。

ファミコン版のDr.マリオが発売されたのは1990年のこと。
このβ版さんは1989年に出来上がったもののようです。

ってかタイトル画面がエラく殺風景だ。

真っ暗の画面に「Virus」とただ一言。
文字も紫色で、なんか暗い。

さらにDr.マリオには出てこない注射器がブスっ。
タイトル画面ではAボタンもBボタンも効かず、
SELECTボタンも効きません。BGMもなんもありません。

・・・はてさて、この「Virus」とはどんな画面なのでしょうか・・・。

STARTボタンを押すと、MENUな画面になりました。BGMはやっぱりなし。
「FALL DOWN」、「PLAYER」、「VIRUS LEVEL」、「SET COUNT」、
「GAME LEVEL」という5つの項目がありカーソルが合わせられます。

が、なぜか「FALL DOWN」と「PLAYER」の間の空白の二行も、
カーソルが移動可能。何もないんですけどそこ・・・。

サンプルだからそういうものです。たぶん。

さてそれぞれの項目はAボタンとBボタンでのみ変更でき、
左右キーは効きません。

数字が増える項目はAボタンで数字が増加、Bボタンで減少です。

「FALL DOWN」は「ON」と「OFF」に切り替えるのみ。「PLAYER」は「01」と「02」の2種類だけ。
「VIRUS LEVEL」は「01」から「24」までで、01の時にBを押すと24になりループします。

「Dr.マリオ」ではゲーム開始時に選べるレベルは「0」から「20」までで、20をクリアしたら24までは増加します。
24まで、という数字は一番最初の頃からあったご様子。

「SET COUNT」は「01」から「05」まで選べます。2Pゲームのときの何ポイント先取で勝利かを選ぶものらしい。
「GAME LEVEL」は「NORM」と「EASY」の2種類のみ。「HI」はありません。

「Dr.マリオ」では「LOW」「MID」「HI」の3種類なのでちょっと呼び方が変わっているみたいです。

さてSTARTボタンを押すとゲーム開始。
ゲーム画面はそこまで違いが・・・ありまくる。

まず、左にいる謎の犬と後ろにいるナースらしき女性は誰だ!?
ドクターマリオだと「ピーチ看護婦」というのが設定上存在しているが、
これは・・・髪ははねているけど、ピーチ姫ではないんじゃないだろうか・・・。

そして、左にいる犬。
熱があるらしく、看護師さんが冷やしてくれています。

この犬「オバケのQ太郎ワンワンパニック」に出てくる、
ブルドッグに似てるなあと思って画像を探したが、
並べてみるとあまり似ていなかった。蛇足でした。


「Virus」のブルドッグさんは一定の周期でくしゃみをします。裸だから寒いんじゃないか?
このビンの中のウィルスとの関連性は不明ですが、この犬の病気を治すために滅菌しているようです。

右のカルテには「LEVEL 01」、「PIL 002」、「VIRUS 04」と書かれていて、
←この製品版「Dr.MARIO」とはちょこっとだけ違います。

右のカルテの「SPEED」が「PIL」となっていて、
使ったカプセルの数が表示されて投げるたびどんどん増えます。
(ただしなぜかゲーム開始時が「1」なので、2から開始)

ゲームロゴ、マリオの位置、カルテの位置、ビンの絵は同じようです。
最初から入っているハイスコアがVirusだと5000ですが、
Dr.MARIOだと10000だしスコアのケタも7桁⇒8桁になっています。

あとカプセルにVirusだと真ん中の線が入っていません。

そして、Dr.MARIOだとレベルが0でウィルスの数が4つでも必ず3色のウィルスが設置されましたが、
Virusでは2色だけというパターンもあるみたいです。上のように青2匹、赤2匹以外にも黄1匹、赤3匹というパターンも起こりました。

全部のウィルスを消すと「CLEAR! TRY NEXT STAGE」と表示。
なんか見づらい。黄色いな・・・。

さらにSTARTボタンを押さなくても勝手に始まります。
しかも犬はくしゃみをし続けています。

この犬の疾患をなんとかしていたんじゃなかったのか!?治してあげようよ!!

レベルが1上がり、「PIL」は1に戻ってゲーム開始。
ゲーム中にSTARTボタンを押すと「PAUSE」と表示されるところはDr.MARIOと同じ。

でも「PAUSE」の文字が真っ白ではなくちょっと肌色気味です。
さらに画面が切り替わった時の音がDr.MARIOと似ているんですが、
Virusの方が音の連打が早いです。しょーもない違いだが・・・。

Dr.MARIOはウィルスを消滅させないとスコアが増えないのですが、
Virusはカプセルを消すだけでもどんどんスコアが加算されていきます。

というわけでスコアをカンストさせてみました。
999999が最大値のようです。

レベルを01でEASYでにして、PILもカンストさせようと試みました。
しっかしEASYでも落下スピードが恐ろしく早くなるので
めっちゃ大変だった・・・でもご覧下さい、999になっております。

いやー、無事にスコアもPILもカンストか・・・。

と思ったらGって何ですか。

999の次は「G00」でした。
なんか星のカービィ夢の泉の物語を思い出します。

カービィでもGという数字にビビりましたが、あれはFの次の話です。

だがこれは9の次にAにもならずいきなりG。
なんじゃそりゃ・・・。

まさか999までPILが増えると思っていなかったのか、
サンプルだから仕方ないのか。そうか。たぶん。

何でも調べたくなってしまうもので、
G00からさらに100個のカプセルを使ってみましたが、
予想通り「H00」になりました。

もうかなりスピードが上がりすぎて難しいのだが、
どう考えても次は「I00」だろう・・・。

で、多分「Z99」でカンストなんじゃないだろうか・・・。
「G00」まででもかなり頑張ってしまって燃料切れしたので、
今回はスコア検証はここまでにしておきます。

さて、Dr.MARIOでは20が最初に選べるレベルですが、Virusでは24まで選べます。
24はどうなっているのかな?クリアすると何かご褒美映像はあるのかな?なさそうとか決め付けずにやってみよう!!

待てよ。

これはクリアできないだろ!?

いやいや、難しいとかじゃなくて、そうじゃなくて、
よく見てくれ物理的にこれはクリア不可じゃないか!?

レベル24にすると、ビンの上から1マスまでウィルスが来るパターンも余裕であり、
こんなクリア不可能なパターンも余裕でやってきます。

おいおい、GB版より難しいじゃないか。

・・・ああ、Dr.MARIOの画面を見ると落ち着く・・・。
Dr.MARIOが異常に簡単なゲームに見えてくる不思議です。

ところでマリオの絵もまあ一目瞭然ですが違っています。
ポーズは同じですが、マリオの靴の色がVirusだと白いです。
ポケットの色も肌色になっています。

あとDr.MARIOだと聴診器をしています。

それとウィルスたちの顔も大分違います。
Virusだと黄色のウィルスに至っては一つ目です。

本当にエイリアンみたいだったのか・・・。

ちなみにVirusにはレベル0がないため、Dr.MARIOと違ってレベル20はウィルスの数が80になります。
逆にDr.MARIOはレベル24までいってもウィルスの数は84のままなので、96って多すぎる。

さて、EASYだと落下スピードが遅いのはそりゃそうなんですが、
何度か試しているともう一つのことに気づきました。

なんか、EASYだとNORMのときと違ってウィルスの配置が優しい。
よーく見ると、同じ色が3つ連続になっている場所がいくつかあります。
NORMでは絶対に2個までしか連続にならないので、確かにこれは優しいです。

が、やっぱりこんな配置だとクリア不可です。
なんだこの難易度は!

1回だけ起こった現象ですが、4つ連続になっている場所があったらしく1つカプセルを置いた瞬間に下の方で勝手に消えたことがあります。

Dr.MARIOでもバグって4つ連なっているとカプセルを置いた瞬間にウィルスだけで消えることがあるし、
操作感もDr.MARIOとほとんど変わらないのでウィルスとカプセルの挙動はほぼ同じみたいです。

ちなみにレベルを5刻みでクリアしてもご褒美は特にナシ。死ぬ思いで24をクリアしても何もナシ。
何事もなかったかのようにレベル24がまた始まりました。

さて、プレイヤーの人数を2にしてみるとDr.MARIOの2Pモードのような画面に。
何のことはなく、普通に2Pモードのゲームが始まりました。

セット数が常に表示されていて「3SET GAME」と真ん中に書かれています。
勝つと王冠が表示されるところも同じです。ちょっとプチサイズな王冠です。

Dr.MARIOと違うのは1Pと2Pの難易度が変えられないというところ。
MENU画面で選んだレベルと難易度、二人とも同条件で遊ぶことになります。

連鎖すると何も音は鳴りませんが、ちゃんと攻撃ができます。
でも何連鎖しても2つしか落ちていきません。

 

左の画像のDr.MARIOではこんな場面になったら、次のを投げた瞬間にもうどうあがいてもゲームオーバーですが、
Virusだと横に動かしてすり抜けて生き残ることが可能です。この仕様は嬉しいかもしれない・・・。

Dr.MARIOだと立てて画面の上部に突き抜けたカプセルは消滅扱いになりますが、
Virusだと下のカプセルが消えたら画面外に出ていたカプセルは半分ちゃんと落ちてきます。

動かしていて気づいた違いはそんなモンだろうか・・・。
あと、右の画像のような左上に1匹だけのはぐれウィルスが設置されることがたまにあります。
意図的なのか、ミスなのか・・・?何にしてもこれ消すの大変じゃないだろうか・・・。



1989年版のサンプルDr.MARIO「Virus」の紹介はとりあえずここまで。





2013年12月7日




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