◆マリオストーリーの没データ紹介◆



前半戦のページに引き続き、マリオストーリーのデバッグマップの検証の後半です。

デバッグマップ6に到着。5とは繋がっていません。ここは中心に「ぜんかいふくハート」が入ったブロックが設置されているだけです。

赤、青、紫、黄色の三角形の矢印が四方に書かれています。この矢印に近づくと、矢印が手前に来るように勝手にカメラがぐるりと移動します。

画面上部に丁度葉っぱが来るようにカメラが動くようになっているようです。

ブロックの近くには、クルリン床が一つありました。中からちゃんと「星のかけら」も出てきます。 このマップは四方に出口があり、出ると反対側からまたこのマップに戻ってきます。

一度マップから出ればこの「星のかけら」は何度でも蘇るようです。

クルリン床の近くでクルリンジャンプなどをすると床はひっくり返らずにちょっと浮き上がります。

通常、浮いた床は浮き上がる前と同じ色ですが、このマップでは浮き上がる瞬間になぜか道と同じ模様になります。

浮き上がる時がよく見えるというだけで、ひっくり返っている時もこの床の色になっています。

このマップにはなんと壁がありません。なので、外に落ちることができます。

一度落ちたらあとはずっと自由落下し続けることになり、マリオが落ちる速度に画面が追いつかず、上から何度もマリオが落ちてきます。

・・・が、自由落下中は方向キーがなぜか効くため、自由落下中にフィールドの方にキーを入れれば、またこのマップに着地できます。

画面は上下でループしているようです。

さて次はデバッグマップ7。神殿のような綺麗なところです。手前と真ん中に柱が表示され、外が見えているのか奥は明るいです。

マリオが鏡になって表示され、動きもカンペキにコピーします。が、なぜか3人います。

画像の手前が本物、奥の二人がニセモノ。ニセモノには影がありません。 一番奥にいるニセモノは同じ仲間を引き連れていて本物が手前に来ると奥に行き、奥に行くと手前に来ます。

真ん中のニセモノは横移動だけをコピーします。 歩く、ジャンプは3つのマリオでシンクロした動きになります。

スピンダッシュをすると、ニセモノのマリオは消えてしまいました。ニセモノはスピンダッシュを真似できないようです。


ハンマーを振ると、画像がおかしくなり、どのマリオもハンマーは振るものの表示される画像が正しくありません。

左の画像は前を向いてハンマーを振った時。

本物のマリオは正しい画像ですが、ニセモノたちのハンマーが白黒マリオになっています。

右の画像は奥を向いてハンマーを振った時。どの画像もおかしくなりマリオ自体のグラフィックもバグバグです。 ウルトラハンマーのときも同様にマリオの顔や足の表示になったりします。 でも、クルリンジャンプやトルネードジャンプをした時は通常の表示です。

カメキを蹴ったり、ピンキーをバクハツさせたり、パレッタに運んでもらったりしましたが、 特に何も起こりませんでした。クリオの「ものしり」は無反応でエリアの説明もナシ。

しかし、レサレサの「すきとおり」を使うと 大変なことになります。マリオの近く一帯が四角くバグバグのバグです。

これは本物が奥にいる状態で使った時ですが、手前と真ん中のニセモノの周りの画像がおかしくなっているようです。

本物の周りはそこまで酷くなく、下の画像がおかしくなる程度です。

ニセモノたちの「すきとおり」の画像が何か別のところを読み込んでいるのかもしれません。

他の仲間では特に何も起こりませんでしたが、ニセポコピーだけは少し通常と表示が違います。

マリオの手足がポコピーより前に表示され、ポコピーの顔にも変な横線が入ります。

普段はポコピーに乗っているときのマリオの手は隠れて見えませんが、こういうポーズで乗っていたようです。 (画像の手前はニセモノ、奥にいるのが本物)

さらにこのマップの床には一箇所、マリオの模様が入っています。(画像の左下に写っています) 外への明るい窓は4つあり、上の画像は右から2番目の窓の前です。奥の床にはマリオ模様はありません。

デバッグマップ8にやってきました。広くて壁のないマップにノコノコがずらり。 そんなところで一体何をしているのか・・・?ノコノコが10匹、一列にキッチリ並んでいます。

全員話しかけられるマークが出ますが、クリオの「ものしり」はやっぱりフリーズです。

話しかけてみると・・・。

今度は仲間たちがずらり。

話しかけるとメッセージも出ずにパッとキャラが変わります。全員に話しかけてみたら全部変身しました。

どうしてこの並び順なのか・・・?ポコピーだけ量産されているが・・・。

そしてこのマップで最も特筆すべき点は謎の波が起きているということ。

マリオがマップのどこにいてもマリオを中心に波が発生し、外側に広がり波が消え、 その消えた場所から波が戻ってきてマリオの足元までやってくるという繰り返し。

地面が盛り上がっていく波の往復は綺麗で結構面白いですが、 ゲーム内でこの動きをするものはありません。どう使う予定の動作だったんだろう・・・。

マップの中央部分にはクルリン床がありますが、 ゲーム内に登場する星のかけらが入っているクルリン床とちょっと違います。

通常のクルリン床は最高到達点で少し停止しますがこのクルリン床は上昇と落下のスピードが一定です。

さらにクルリン床のようにカラカラ音がせず、近くで床を揺らしても床は浮き上がりません。

ちょっと遠くてもひっくり返ってしまいます。

中からは「かいふくハート」が一つずつ出てきます。時間が経つとハートは消えます。 ハートを出すキャンディバーがゲームには登場しますが、そういう回復ポイントみたいです。

デバッグマップ9は何だか神秘的な雰囲気。無人で、土管が大量に設置されているだけです。

左右には横向き土管、真ん中には上向き土管二つ。奥には曲がった上へ続く土管が置いてあります。

土管の上には乗れて、歩いて渡ることもできます。

この床は綺麗ですがゲームでは未使用の模様です。宇宙というかお星様っぽくて素敵なのに残念。

 

右の土管二つは何だか切れ方が尖っています。中に入れる土管は一つもありませんでした。 このマップはまっ平らで壁はありませんが、壁の判定はあり外に落ちられなくなっています。

  

デバッグマップ10。最後のデバッグマップです。とてつもなく広いです。 最大限に手前から見ても全部マップが見えないぐらい広いです。間違いなくゲーム内のどこよりも広いマップです。

左から順に、青い横向きの円柱物体、緑、黄緑、黄色のプリン型物体、右に赤い横向きの円柱物体が設置されています。 (左の画像の右の物体と、真ん中の画像の左の物体は同じ物ですが、光の加減で違う色に見えています) どれもこれも超でかいので、乗ることはできず、透明ではなく壁の判定があるので中にも入れません。

マップの奥にはさらにでかい物体が置かれています。丸くて中に入れる紫色の円柱です。 床は下から入り込めますが、ちゃんとジャンプすれば乗れます。

丸い物体なので床にはどんどん角度がついていきますが、この角度まではギリギリ歩いて登れます。 これ以上角度がつくと壁扱いになって登れません。

坂が急になるに連れて歩く速度も落ちていき、降りる時も飛び降りるように降りていくことになります。

普通に歩くだけだと止まってしまったり戻されたりしますが、 ジャンプとクルリンジャンプを繰り返して登っていくと、なんとかここまで上れました。

ゲーム内にこの角度の地形が使われているマップがあればほぼ壁のように見えても上れるということか・・・。



以上、マリオストーリーの没データ、デバッグルームの冒険記でした。 他にもこのゲームは特殊な行動をすることが多いのにそのチェックのマップは見つけられませんでした。

ピンキーで壊すひび割れた壁とか、カメキで押すスイッチとか、パレッタじゃないと届かない足場とか、 おプクさんで進む水のエリアもないし、ぶら下がるツタとかワープできる土管とか、押して転がすブロックとか・・・。

そういうマップもあったけど、消されてしまったか上書されてしまったのか・・・? 名作にはたくさんのチェックが必要なんだなあと実感したのであった・・・。

デバッグマップはこれでおしまいですが、マリオストーリーの没データは没になった敵の紹介にも続いています。

2013年7月27日
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