◆ゲームの没データ紹介 す〜ぱ〜ぷよぷよ◆



スーパーファミコン版の「す〜ぱ〜ぷよぷよ」の没データの話です。 今までスーファミは上手くできなかったんだけど、調べる術を会得したのでやっとできるようになった・・・!

このゲームには「おぷしょん」という項目があります。開くと全部英語なので遊んでいた当時は分からなかったものです。

これが通常のオプションの「CUSTOM」の画面。

サウンドテストは効果音、BGM、ボイスの3種類に分かれていて、Aで停止、スタートボタンで音が流れます。

なぜか効果音の最初がメニュー画面のBGMだったり(BGMの03と同じ曲が流れる)、 BGMの最初の曲がいきなりVSサタンの曲だったりと色々不思議です。

作られた順なんだろうか・・・?まあ、ゲームのサウンドテストモードではよくある話です。

他にもステレオ・モノラルの変更や、「SCORE SHADOW」という項目、背景の顔の位置を変えられたり、 ヤバいときに汗が出るかを変えられたりするのが、本来の「CUSTOM」の項目たちです。

そしてこれらが没データであるコンフィグたちです。

まずは「ZUSIN」という項目。オンオフの切り替えが可能っぽい。ズシンってことは、ぞう大魔王と戦う時のアレです。

通常はOFFですがONにすると「ふたりでぷよぷよ」と「とことんぷよぷよ」のときにだけ床が揺れました。 「ぞう大魔王」と戦うときの「ズシン」という音は鳴りませんでした。

なぜ「ZUSIN」を決められるオプションは没になったんだろう?ただ単に「いらないよね」ってことだろうか・・・。

さらにその下には「SPECIAL CUSTOM」という没項目もあります。

これが「SPECIAL CUSTOM」の画面。カーソルは緑ぷよです。

一番上は「FALL PUYO」という項目。デフォルトは「NORMAL」。 右を押すと「PLUS」、「PANIC」、「HURRY」の順番に入れ替わり、NORMALから左を押すと「MINUS」になります。

だが、これが何なのか全然分からない。落ちる速度なのかと思ったけど、違いが分からない・・・?

下から3番目の項目の「PRICE」とある程度連動しているようで、「NORMAL」だと「46 NORMAL」ですが、「PLUS」だと「32」。

「PANIC」だと「1E」、「HURRY」だと「00 ARCADE」、「MINUS」だと「A0」に切り替わりました。

「PRICE」という項目も自分で変えることができて、00からFFまで上げ下げできます。 が、やっぱり何なのか全然分からない。アーケードのディップスイッチと照らし合わせてみたが分からず。

「FALL PUYO」の下は「MODE」という項目で、「1 BATTLE」がデフォルト。 右を押すと「2 ENDLESS」、「3 MATCH」になり、「1 BATTLE」から左を押すと「0 VS COMP」になります。 が、これも全然違いが分からない。

名前的に、3ポイントマッチになるのかと思いきやどのモードでもそんなことは起こらないし、 「ふたりでぷよぷよ」でもVS COMで遊べるわけでもないし、本当に何なんだこれは・・・。

その下は「STAGE」という項目。「LESSON 01 SKELETON」がデフォルト。 「かんたん」に出てくる敵は「LESSON」、「ふつう」と「むずい」の敵が「NORMAL」という表示になり、右を押すにつれて強い敵の名前が表示されます。が。

「スキヤポデス」は長いせいか略されて「SUKIYAPO」、「さそりまん」は「SASORI」。「ぞう大魔王」は「ZOH MAO」、「ミノタウロス」は「MINOTAU」。

「スケルトン・T」が「SKELETON」、「ドラコケンタウロス」は「DRACO」と略されている。 「ナスグレイブ」は「NASU」。「すけとうだら」は「TARA」。もはや素材名である。

そして、この「STAGE」で決めたキャラから「ひとりでぷよぷよ」モードで始めることができます。 が、「ふつう」を選んだときに「NASU」を選んでいてもドラコから始まります。 「NASU」を選んでナスグレイブから始めたいならば「かんたん」を選ばないといけません。

その下は「CPU PLAYER」で、デフォルトはなぜか「ウィッチ」です。 全員「STAGE」と同じ英字表記の略称で表示されます。

一番左からスケルトン・T、すけとうだら、ゾンビ、ドラコ、ナスグレイブ、ウィッチ、さそりまん、 ハーピー、ぞう大魔王、シェゾ、ミノタウロス、ルルー、サタン、マミー、スキヤポデス、パノッティという順番。

この「CPU PLAYER」の項目は全然分からないし、さらにこの並び順も完全に謎。 なんで最後にパノッティなんだ?最後にゲームに出ることが決まったキャラなのか・・・?

「TIME DISP」はデフォルトは「OFF」のようですが、 「ON」にすると画面がものすごくチラつきます。

画面の上半分が真っ暗に覆われたり、とにかくチラつきます。 何か数値が表示されるわけでもないし、何なのだろうか・・・。

さっきから分からない項目が多すぎるな・・・。

画面が黒く覆われる範囲は、効果音があるときほど面積が増える気がします。 ・・・が、本当によく分かりません。なんなのだろう。

「TIME DISP」の次の項目は「LINK VOLM」で、デフォルトは「04」。数字は「01」が最小で「FF」が最大値。

これはなんと「ぷよぷよがいくつ繋がると消滅するか」の数値です。昔、児童館で「ぷよぷよSUN」で遊んだときにそれを変更して遊んだ記憶があります。

なんとスーファミのぷよぷよの頃からあったらしい。

1にするとぷよぷよは落下した瞬間に消滅し、連鎖は絶対に組めません。(左の画像)

1連鎖でもおじゃまぷよは降りますが、まともに戦えば永遠に勝負はつかない。なんか怖いです。

「LINK VOLM」を「05」以上にすると、4つ繋がってもぷよぷよが消えなくなります。 でもCOMは4つで消えると思い込んでいるらしく、勝手に自滅していきます。

3とか、5〜7ぐらいに設定するなら楽しいかもしれないが・・・。A(10)以上にしたら1連鎖するのもやっとこさです。

1連鎖とはいえ消えた個数分に応じたおじゃまぷよが降るため、大量に同時消ししたのと同じ攻撃力になるようです。

次の項目は「HARD」。デフォルトは「NORMAL」で、それを「SPECIAL」に切り替えてみたところ・・・。

なんか気持ち悪いおじゃまぷよが降ってきました。

2回消さないと消えない、いわゆる「かたぷよ」で、1回消しただけでは消えずに、おじゃまぷよになるだけです。 「かたぷよ」を「割る」という行為はできませんでした。

ってか、青くて非常に見づらい。硬そうだけど、青のぷよぷよと同じ色で分かりづらい!

ゲームには出てこないので、この「かたぷよ(仮)」の画像は没グラフィックです。

さて次の項目は「SOUSAI」です。・・・って、相殺!?デフォルトは「OFF」ですが、「ON」にすると・・・。

 ⇒ 

本当に相殺されます。なぜ実装しなかった!?システムとして完成しているじゃないか!!

「All ABOUT ぷよぷよ通」という本によると、この「相殺システム」や「繋がると消える数の変更」などはこの時点でとっくに出来上がっていて、 特に相殺は入れたら楽しいのでスタッフ様たちの間で「絶対に入れよう」ということになっていたんだそうです。

・・・が、当時の社長さんが「それは続編に入れよう」と仰った為、泣く泣く封印されたんだそうです。 それを全部つけたのが「ぷよぷよ通」として発売されたらしい。

ゲーム業界の難しい話は分からないが、「すーぱーぷよぷよ」は「ぷよぷよ通」が出ることを前提として作られていたってことなんだろう・・・。

「相殺」が起こったときは特にエフェクトもなく、降る予定のおじゃまぷよが消えるだけです。

「SOUSAI」の次の「PRICE」は「FALL PUYO」のときに言いましたが、00からFFまで数値を変えられるだけで何なのか分からなかった項目。

その下は「OJAMA SCORE」で、これも00からFFまで数値を変更でき、デフォルトは00です。

←00 ←64(100)

おじゃまぷよを消した時のスコアを決めるだけのようで、数字が増えるとおじゃまぷよを消した時の1個辺りのスコアが増えるようです。

上の画像だと、64(10進数で100)にしたときは丁度100増えているのが分かります。だが、ここをプレイヤーが設定できても、特に嬉しくないかもしれない・・・。

その下の「HI SPEED」は、デフォルトが「ON」で「OFF」にもできる項目。一応いじってみたが、落下スピードが変わっているようには感じませんでした。 別の何かが変わっているのか・・・?

さて話は少し戻りますが「LINK VOLM」(いくつ繋がったらぷよぷよが消滅するか)の項目。 ここを変えてもCOMの挙動は変わらないと先ほど言いましたが、なんとゲーム全体に影響を及ぼします。

タイトル画面で放置しているとデモが始まりますが、なんとここでもその設定が引き継がれてしまうのです。

連鎖の組み方を教えてくれて何度も連鎖を組んで見せてくれますが、4つでは消えなかったために説明がずれていきます。 そして、ついには詰まってゲームオーバーになります。

「もう1回やるよ。」と言ってくれているのですが、先生、死んでますよ・・・。

「ばばーん!」って、めっちゃバグってます。(本当は組んだ連鎖を披露した瞬間のセリフ)

青いかたぷよ(仮)が出現したり、動かしているぷよぷよが消えてしまったりとおかしなことが起こりまくり。

右下に表示されているボタンの表示もバグりますが、表示がおかしいだけでフリーズはしないようです。何度もゲームオーバーになりつつも説明を続けてくれます。

ついでに「HARD」を「SPECIAL」にして「青いかたぷよ(仮)」にしてみると、おじゃまぷよが落ちてくるシーンではかたぷよが落下します。

青が消えて赤が消えて・・・というシーンのはずが、かたぷよがおじゃまぷよに変化するだけで消えません。

以上、スーファミ版「す〜ぱ〜ぷよぷよ」の没データのお話でした。 長年「相殺してくれたらよかったのにな」と思っていたゲームで、相殺が一応入っていたことにビックリでした。

没になったキャラクターなどはいないようです。よかったよかった。





◆2014年1月18日追記⇒このページの情報が全てではありません、次のページでさらに詳しく説明しています。

2014年1月17日
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