◆表ゴールと裏ゴール◆



スーパーマリオワールドにはコースのゴールが全部で96あり、ゴールするたびにタイトル画面の数字が増えていきます。 かつてこれが「クリア率」だと思っており100にしようと奮闘したのもいい思い出です。

コースの色が黄色いとゴールは一つだけ。 赤いコースは通常ゴールと裏ゴールの二つが存在しており、裏ゴールを見つけると二つ目の新しい道が開けます。

「スイッチのきゅうでん」はゴールというかスイッチを押せばクリア、一度クリアするともうその「スイッチのきゅうでん」では遊べません。 お城や砦は1回クリアしたらもうスーファミ版では入れなくなります。 なのでそれらのもう入れなくなるコースはゴールは一つしかありません。

ここは最終ステージのマップですが、黄色から伸びる道は1本、赤から伸びる道は2本という法則にのっとったマップになっています。 例外として「オバケやしき」にはゴールが一つしかないものと裏ゴールもあるものも二通りがあり、見た目に違いはありません。

ですが裏ゴールがあればそこから「隠し通路」的な道ができ、 ゴールに入れば通常の順路の道が開けるのは通常面でも「オバケやしき」でも同じです。

例えば上の画像では「オバケやしき」の表ゴールに入ると左のコースへ、 裏ゴールに入ると左とその上の赤いコースを飛ばして上の城に入れるお得な道が開きます。 何が言いたいのかというと「表ゴール=ゲーム攻略の順路」であり、 「裏ゴール=行かなくてもOKだがお得な道」という法則があるということです。

「裏ゴール」というのは通常コースであれば「鍵」を「鍵穴」にさすというゴールのしかたをするものです。 鍵と鍵穴は大抵セットになって設置されていますが、遠くにある鍵を鍵穴まで持ってこなければいけないというコースもあります。

「オバケやしき」の裏ゴールはその限りではなく、隠れボスを倒したり普通のゴールとパッと見は同じような、 だけどちょっと違う何かのあるゴールバーだったりします。

さてここは「ドーナツへいやのオバケやしき」。 普通に遊んでいれば最初に入るであろう「オバケやしき」のコースです。 右に進めばワールド2のお城に繋がるため、「順路」は右に進む道だと推測できます。

この「オバケやしき」にゴールが一つしかなかった場合は、右に進む道ができるはずであり、 ゴールが二つあっても表ゴールは右に進む道のはずです。



まず大抵の人が見つけるであろうゴールはループに見える部屋のクルクルブロックを叩いてツタを出し、 それを上っていくと扉がありその先がゴールになっているというもの。



そしてこのコースには二つ目の「裏ゴール」があります。 最初の上からテレサが無限に降下してくる危険な部屋でテレサの猛攻をかいくぐって、 スタート地点より左の天井裏へマントで飛ばないといけないというなかなかの難易度です。

「EXIT」の看板のある扉の色がもう一つのゴールと違って緑色になっていて特別感が出ています。 明らかにこっちのゴールの方が見つけるのが難しく行くのも難しい「裏ゴール」といえるでしょう。

さらに極めつけは、この「裏ゴール」に入ると右への道ではなく「ドーナツへいやのうらみち」という、 ゴールはなく装備を整えるための、それ以上は先に進めないコースが出現するということ。

ところがゲームの中身的には「裏道」が出る方の「裏ゴール」と思える方が表ゴールの扱いになっているのです。 そしてゲーム的に「裏ゴール」として設定されている方が、ツタを出していくカンタンな方の「表ゴール」に見える方。

二つゴールがあるコースは多々あれど、 表と裏のゴールが逆転しているような場所はこの「ドーナツへいやのオバケやしき」だけでした。

なんでこんなの説明しづらいよく分からないものを見つけてしまったのかというと、 このゲームには「没になった裏ゴール」なんてものが存在しているんじゃないかと期待したためです。

黄色のコースも赤いコースも、全部文明の利器で裏ゴールに入ってみたら、 どこかでマップがバグったりマップ上のありえない場所に没になったコースが出現したりして!と思って、 「全部のコースの裏ゴール」に無理やり入ってみることにしました。

そしてこの「ドーナツへいやのオバケやしき」で裏ゴールに数値を変えて直接入ったとき、 右への道ではなくなぜか上への寄り道が出現して、ここだけなぜ?!と驚いたのでした。

で、当初の目的である「没になった裏ゴール」ですが、そんなものは存在しませんでした。 黄色の面や裏ゴールのない「オバケやしき」には、本当に裏ゴールなどなかったのです。

「スイッチのきゅうでん」などで無理やり裏ゴールに入ってみましたが、 マップがバグっておかしな方向に道が開けるなんてこともありませんでした。 なので、このゲームのゴール数は本当に96であり、それ以上になることはないことが判明したのでした。 100にはならないのです。

ガッカリというか、そりゃそうだよな・・・。 ただ、どうして「ドーナツへいやのオバケやしき」だけ表ゴールと裏ゴールが逆なのかはナゾです。
2018年4月30日


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