◆幻の「PCココロン」とは◆
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1991年に発売されたファミコンソフトである「ココロン」だが、 なんと「PCエンジン」用に1994年に「PCココロン」という続編が発売される予定だったらしい。

そこで「PCココロン」で画像検索してみた ところ、出てくるわ出てくるわ画面の写真が・・・。どうやらゲーム自体はほぼ出来上がっていて、発売日まで決まっていたのに発売中止になったらしい。

海外サイト様なので読めないんだけど、貴重な当時の発売前の情報が書かれている印刷物の 画像を置いてくださっているところを発見し、目を皿のようにして読ませてもらいました。 (それはこちらのページです。 そこからさらにこちらのページにも貴重な画像を発見・・・)

そちらにはタイトル画面の画像はないけど、画像検索したところ他の画像も発見。 タイトル画面はファミコン版の「いえ」を背景に「PC COCORON」と書かれているようです。 (この画像はこちらのサイト様より)

ファミコン版ココロンのエンディング後、ココロンによりタマゴに閉じ込められたテイパーが復活して再び悪巧みを・・・というストーリーではなく、 「PCエンジン版のココロン」、つまりは「リメイク」だったようです。

グラフィックはファミコンより大分向上しており、色合いも鮮やかでキャラがデカい。

キャラクターメイクもあるようだけど、ファミコン版だと「ヒーロー」から3種類の顔から選べたのが 「ヒーロー」なら1種類、と決まっているようです。

ファイターは「ナイト」、モンスターは「バード」、エイリアンは「マリン」、 サイボーグは「サイバー」、?は「スライム」という種類名に置き換わっています。 ちょっとギリギリだったデザインのものは、完全になかったことになっているようです。

ボディーはやはり外見は1種類ずつになってしまっているようですが特殊能力が新しくなっていて、 ただ重くてライフゲージが多かっただけのアーマーは「盾を出して敵の弾をはじける」という能力が備わってたようです。

「坂道で滑らない」のはファミコン版では「タンク」だったのが「スライム」というボディーとなり、 氷や坂でも滑らなくなる効果だという表記も別のところであったことから 「氷の床」というファミコン版にはなかったギミックがあったようです。

「ロボット」はファミコン版では特殊能力がなかったのが「トゲのダメージを受けない」という効果つきに。

ファミコン版では「ボート」が「水に落ちない」という効果だったけどその代わりに「マリン」というボディーが登場し、 「水中で自由に泳げる」という特殊能力があったようです。

ファミコン版では水中ではみんな普通に動けていたけど、 地面のように動くのではなくマリオ1の水中面のようにAボタンを押せば空中で上昇できる、 みたいな感じのことを「自由に泳げる」と表現したんだろうか?

他にもファミコン版になかった「スパイク」というボディーがあり、「敵を踏んでダメージを与えられる」という 特殊能力つきです。思えば確かにファミコン版ココロンでは敵を踏むという概念はありませんでした。 敵を踏めばただこちらがダメージです。

ボディーの種類は「アーマー」、「ウイング」、「スパイク」、「スライム」、「ジェット」、「マリン」、「ロボット」、 そして特に特殊能力のない「ナイト」の8種類だったようです。というか「ボディー」の表記が「ボディ」になっており、 「アームズ」は「ウェポン」になっているっぽい。

武器はファミコン版ココロンとほぼ同じだけど、フラワーとメロディーがリストラされており 代わりに「セッケン」と「カミヒコーキ」というやはり武器とは思えないブツが武器になっています。

「セッケン」は「下に落ち、障害物に当たるとそこからまっすぐ飛ぶ」という説明がついています。 他の雑誌によると地面を突っ走るともあるので、地面に落ちたら そのまま地面の傾斜に沿って滑っていく動きをしたんだと思います。

一方「カミヒコーキ」は「波を描くようにゆらゆらと飛んでいく」というものらしい。 つまり「メロディー」とほぼ同じです。なぜ紙飛行機に変更したのか・・・?? こちらも他の雑誌によるとカミヒコーキは最初は使えないんだけど…。とあり、 パワーアップアイテムを取れば格段に使いやすくなった可能性も…?

他の武器はほとんどファミコン版と違いがなく、唯一違うっぽかったのが「ボール」。 ファミコン版だと「壁に当たると落ちる」だったのが、「壁に当たると跳ね返る」という効果になっていたようです。 「シュリケン」も「上下左右に攻撃できる」らしく、ファミコン版の3方向に加えて下にも攻撃できるようになっていたということかも。

マップ画面はまあまあファミコン版と似ているが「ほしふるおか」がなくなっています。 「妖精の森」、「ミルクの海」はファミコン版から続投しているけど、 見た目はフツーの海でアクション画面でも割りと普通の海です(牛乳パックは健在だが…)。

「かきごおりのやま」は「氷の山」、「トランプのしろ」は「トランプの迷宮」になっています。

「ほしふるおか」の位置にあるのは「火の山」というステージになっていて、 ボスは下半身が炎のレッドアリーマーみたいなヤツです。 つまりハーベストムーンはリストラされたようです。

「ミルクの海」のボスはファミコン版の「海賊フリント」の海賊船とデザインが全く同じ。 「トランプの迷宮」のボスもジョーカーっぽく見えるしティタニアやシルバードラゴンの画像も発見。 つまりハーベストムーンだけがリストラされたようです。

5つのステージをクリアするとマップ画面に「魔王ステージ」が出現。ソロモンの鍵2の「ドルイドル城」みたいな感じです。 そこで「魔法使いのおばあさん」(原文のまま)を倒し、ルーア姫を救出。 ルーア姫はスーパーマリオRPGのピーチ姫みたいに天井から吊るされてつかまっています。

「魔法使いのおばあさん」を倒すとルーア姫を救出でき、この世界の魔王の事実を告げられるらしい。 そして、ゲームタイトルにもなっているココロンは魔王ステージの途中で会えるらしい。

テイパーと戦っているシーンもある。 最終ボスはテイパーなの?とまで言ってしまっているが、 もしファミコン版と同じならこう書くだろうか?もしかしてラスボスはテイパーではなかったのでは?

このへんの「PCココロン」のお話は、実際にプレイして見てからじっくりと楽しんでみてね。とあるが、 発売はまだかな〜…。早くプレイして確かめたいな〜…。

発売間近のソフトの情報が載っている雑誌と思しきページに書かれている発売日は「9月24日発売」 とあるんだけど、そのすぐ下に「ついにゲームのほうも完成して、発売日も8月27日と決まったぞ!」 と書かれている。どっちなんだ。そんな同じページの数センチの位置で違いがあっていいのか。

見つけたもので発売日を比べてみると、それぞれが全然違う日付です。 まず「発売日未定」から始まり、「5月発売予定」、「8月27日発売予定!!」、 「9月24日発売」、「11月発売予定」と、なかなか発売されていません。 延期に次ぐ延期というのは、発売中止のフラグということもあるが・・・。

一番早い時期の発売予定日の記述は94年2月発売予定というのも発見。だがそこからどんどん発売は遅れていき、 そして完成したゲームソフトも存在しているというのに、ついに発売はされなかったようだ・・・。

ココロンをお作りになった「株式会社タケル(シュールド・ウェーブ)」は1994年に倒産なさったようで、 企業の難しいことは分からないけど「PCココロン」の開発時期と見事に重なっている・・・。

という、ゲーム自体は完成していたのに様々な事情から発売はされなかった「PCココロン」の話でした。 フェイスをスライム、ボディーもスライム、アームズはセッケンとかで遊んでみたかったですね。

2018年7月12日(2019年11月26日改定)


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