「えっ、レックが今、ルプランドルを持ってるの!?」
「う、うん…なに、やっぱりこの剣ってスゴイわけ?」
「スゴイというか、今まさに必要な剣なんだ…レック、お二人の命が助かったのならそこから抜け出せない? 無理だったらぼくがそっちに行くけど…」
「ねえねえフィルくん、どうやってしゃべってるの?私の声は聞こえてたりする?」
「え、あ、いや…ぼくが心の中で考えてることが通じるんだけど…でもぼくが口に出してる言葉もレックには聞こえるのか。 じゃあアリア、ぼくの指を触りながらしゃべってみて。レック、聞こえる?」
「レックくーん、お久しぶり。聞こえてる?」
「わわっ、アリア…王女?フィルと一緒にいるのか…あ、うん、聞こえてるよ。聞こえるモンなんだな。 それだったらレンもベルも俺に触ってたらしゃべれるのかな。おーい、レン。ベルも。俺の友達のフィルとちょっとしゃべってみる?」
「…ぼくはいいよ」
「そう言うなよ…ベルも来いよ、アリア王女と知り合いなんだろ?」
「ん…いや、遠慮しとく」
「なんで。二人とも恥ずかしがりだな〜…あ、それでなんだっけ、ルプランドルを持ってどこへ来いって?」
「セレナードにある、アドラメンテの森っていうところの真ん中にあるレッジ湖にランフォルセが封印されてるんだけど… 多分、それを見つけるのは無理だろうからどこかで合流した方がいいかもね。あそこだったら…どこの町が近いだろう」
「西トランのカデンツァの町かな。レックくんとフィルくんはいつでも連絡取れるんでしょ?近くまで来たらまた教えてくれたらいいんじゃない?」
「そっか…レック、それでいい?」
「おっけー!じゃ、そのカデンツァの町で待ち合わせってことで。…海を越えないといけないから…ベル、運んでくれる?」
「…ま、そうなるよな。いいよ」
「わーい」



アリアとセレスがランフォルセを持ち出す方法を求めてやってきたり、ニヒトが急に帰宅したり、ララシャルがどこからともなく現れたり、 フィルの元へカイが自前の不思議な装置で突然現れたりと賑やかになったソルディーネ家の屋敷だったが、 ニヒトの話の後にセレスは急にいなくなってしまい、フィルはアリアと二人でランフォルセが封印されている セレナードのレッジ湖へ向かったためすっかり静かになってしまっていた。

フィルを送り出したときのことを思い出しながら、シェリオは読書をしているエバの後ろで窓の外を眺めている。 よく晴れており、大きく開いた窓から心地よい風が吹き込んでいた。

「そういやエバ…いや、フォルテに直接聞いた方がいいのかな」
「なんだ?」
「えと…フォルテの妹…メヌエット王妃さんには、フォルテとエバが体を共有してるって、知らせてるの?」

聖墓キュラアルティからエバだけが出てきたと世間では報じられている。 フォルテを凍らせた犯人の証言のためにエバはソルディーネ家へ戻ってきたがメヌエットの王宮へは行っておらず、 つまりそれはフォルテも妹のピアがいる王宮へ行っていないということだった。 アッシュに凍らされたフォルテの体だけは聖墓キュラアルティから運び出されて、王宮の一室に安置されている。

「んー…じゃ、交替するか。……ううん、ピアには会ってないよ」

エバが目を閉じ、しばらくすると表にフォルテが出てきたようで見た目は変わっていないのに何もかもが別人の雰囲気になる。 目の前にあるのはエバの顔なのに、中身が違うとここまで変わるか、とシェリオは感心すらした。

「フォルテがエバの中にいるってことも、伝えてないの?」
「そうだね…凍ってしまったぼくの体が溶けて元に戻れたら嬉しいしそうするための努力はしようと思っているけど、 そうできなかった場合、周囲の人たちを落胆させてしまうのは怖いから…」
「でも妹さん、フォルテに会いたいんじゃないのかな。ましてや殺されたっていう報告しかされてないわけだろ?」
「う、うーん…戻れると確証を得てからにした方がいいかなって…」
「気持ちは分かるけどさあ」

ぬか喜びさせてしまっては可哀相だ、ということは理解できるが、凍ったフォルテの体だけが帰ってきたとなると どれだけショックだっただろう。しかし最善策は見当たらず、シェリオは うーん、と唸りながら頭を掻いた。

「まあ、急がなくてもいいのかな…フィルたちが何とかしてくれるって、今は信じとくか〜…」
「ぼくとしては、シェリオが同行しなかったのが意外だったけど」
「ん?」

あんなに仲良さそうにしてたのに、とフォルテは頬に人差し指を当てる。エバが絶対にしなさそうな仕草で、シェリオは笑いそうになった。

「ふふっ…俺はもういいんだよ、昔にすーんごく頑張ったし。今回は、フィルに任せようかなってさ」
「ふーん…それは確かに、シェリオがいなければ3年前の白蛇との戦いは厳しかっただろうけど」
「それはそうとして、何の本見てるの?やたら難しそうなヤツだけど」

シェリオは窓から離れてフォルテが手に持っている程よい大きさの本を覗き込む。

「歴史書だよ。数百年前の戦争のことが書いてある。テヌートのことが細かく書かれてて面白いよ」
「へぇ……うわ、文字ばっかりで頭痛くなるな…」
「そりゃ本だもの。でもエバは読むのが早いから、ゆっくり目で追ってもらってるんだ」

そう言ってフォルテは本の文字をゆっくりと指でなぞった。ああそうか、とシェリオは小刻みに頷く。

「目を動かしてたのはエバで、二人でそれを同時に理解しながら読んでるのか…」
「本なら二人で同時に読めるから面白いんだよね。分からないところがあったら二人で補足し合ったりしてるよ」
「だからたまに声に出してたんだな。で、でも感覚の想像がつかない…もどかしくないわけ?」
「もう慣れちゃった。あ、慣れちゃダメなのか。またニヒトさんを泣かせちゃうね」
「ははは、じゃあその泣き虫さんのトコ行ってくる。そろそろお茶の用意するからフォルテたちも来いよ」
「はーい」

シェリオは足早にエバの部屋の出口へ向かった。フォルテは読んでいた本に机に置いていたしおりを挟み、椅子の上で大きく伸びをする。 閉じられた紫色の本の表紙には「人類と白の種族の戦いの歴史」という表題が金色の文字で書かれていた。






「そんなことが起こってたんだぁ…私、もうシャープのことで頭いっぱいで…」
「ふふ、それは仕方ないよ。国外には絶対に漏らさないようにしてただろうし…ぼくもその、聖獣って見てみたかったなあ。 レックによるとすんごく大きいけどすんごく可愛いんだって」
「大きいのに可愛いのかぁ…急に呑み込まれたりしないかな」
「ははは、まさか」

仲良く打ち解けた様子でセレナード国へ続く道が刻まれた草原を歩いているのはフィルとアリアだった。 フィルの腕の中には、すやすやと眠りについているララシャルの姿もある。

セレスがアリアに対する説明もそこそこに急いだ様子でどこかへ行ってしまったので、 フィルとアリアの二人でレッジ湖へ向かうこととなった。そして二人にやたらとなついてしまっているララシャルをセレナードのラベル家へ送り届けるため、 進む方向は同じなので3人でソルディーネ家の屋敷を出発したのだった。

「ララちゃんが寝なければもう少し飛んでいられたんだけどね」
「うう、力になれなくてゴメン…」
「あ、違うって。私は魔法はからっきしで、この羽で飛ぶための魔法の訓練をちゃんとしなさいって言われてたのにしてなかったのがいけないんだから」

強力な魔法力を持つセレスがいなくなったため、アリアの羽飾りで安定して飛ぶための魔法力がなくなってしまったのである。 それでもララシャルが元気だった間はアリアがフィルを抱え、フィルがララシャルを抱えてしばらく飛んでいたのだが ただ飛んでいるのが飽きたのかララシャルはしばらくフィルの腕の中でもがいた後に眠り出してしまった。 そして急激に高度が落ちて、遠くに森が見える小高い丘に緊急着陸をしたのだった。

「さてと…ここからだとやっぱり、この森を抜けるのが一番近道だよねえ…レックくんはあとどれぐらいで来られそうって?」
「運んでもらうからすごく早いって言ってたけど…レックが助けたレンって子も一緒だって。ぼくたちが急げば急ぐほど早く合流できるんじゃないかな」
「むむ…やっぱりベルの聖玉で飛んでくるなら海を越えてくるにしてもあっという間かあ…ララちゃん、起きてくれないかな」

目の前の深い森を飛び越えられたらラクなんだけど、とアリアはララシャルの顔を覗き込んでみたが、 ララシャルはいつもはぱっちり開いている赤い目をしっかりと閉じて小さな寝息を立てている。やっぱダメか、と諦めて上体を起こした。

「よし、行くと決めたからにはとっとと抜けちゃお。足場はよくないかもしれないけど、もう浄化獣もいないんだから平和なもんでしょ」

…と、軽い気持ちで二人は森に足を踏み入れた。



太い木々が密集していて根が地面から大きく盛り上がっている。見上げれば枝葉で空はほとんど見えず、 人が長い間立ち入っていない場所のようだった。フィルはララシャルを抱えているせいで両手が使えないため アリアに歩くペースを合わせるのが大変だったが、なんとか後ろを着いていく。

長い草やちょっとした枝はアリアが剣で切りながら進み、ようやく開けた場所にたどり着いた。

「あ、泉がある…ちょっと休憩しようか」
「うん…大分揺らしちゃってたと思うけど、全然起きないなあ…」

険しい道を歩いている間、なるべくララシャルが起きないようにと最初は気をつけていたが段々歩くことの方が優先されてきてしまっていた。 そのせいでいつ起きてぐずり出さないかと心配していたが、ララシャルは一向に起きる様子を見せない。 巨大な倒木にアリアが腰掛けたので、その隣にフィルも座り込んだ。

「はー…人里離れた森はこんなに歩きづらいなんて…」
「距離的にあとちょっとで抜けられると思うんだけど。はい、お水」
「あ、ありがと」

いつの間にくんできたのか、アリアが泉の水が入った水筒をフィルに渡す。 フィルはララシャルも飲むだろうかと頬を軽く叩いてみたが、反応がなかったので残りを全部飲んでアリアに容器を返した。

アリアはその水筒をまた泉につけて、今度は自分でも飲み始める。

「ぷはー…なんかこうやって森の中にいると、またシャープのことを思い出しちゃうなあ…」
「…シャープ姫と森って、あんまり関係のあるイメージがないんだけど」
「そんな。私がシャープと2回目に会ったのは、森の中だったんだよ。二人で旅してる間、森を抜けることもあったし」
「へえ…あのお姫様が、お城から出て旅をするとかちょっと想像がつかない…」
「私は?」
「お城の中でお姫様らしく座ってるよりも、外で走り回ってるのがイメージピッタリかな」
「こら〜」
「いたたたた」

ペシペシと頭を叩かれてフィルは笑いながらアリアの手を避けようと手を振った。 その動きのせいか、ようやく腕の中のララシャルが薄っすらと目を開く。

「ん〜……」
「あ、ララ。ゴメン起きちゃった?」
「ララちゃん、お水飲んで。おいしいよ」

眠そうに目をこすっているララシャルに、アリアは水筒を手渡した。重くないだろうかと心配だったが、 ララシャルは小さな両手でしっかりとそれを掴んで傾けて、こくこくと音を立てて水を飲み始める。

満足したのか、少し中身が残っている状態でララシャルは水筒をアリアに差し出した。

「はい、ありがとね。じゃあもう少し頑張って……ん?」

突然、辺りが大きく揺れた。地震かな?と思ってアリアは身構えるが、どうもそれとは違う断続的な揺れである。 しかもそれは徐々に近づいてきているようで、同時にバキバキ、と枝が折れる音までしていた。

「なっ…なにあれー?!」
「む、虫…!?」

アリアが振り返り、フィルがアリアの背後を覗き込み、音と振動の正体が判明した。 そこには木ほどの背丈もある、巨大なカマキリがいたのである。

「何を食べたらこんなに大きく育つんだろう…」
「いや、これは多分、前にレックが話してた虫と同じヤツじゃないかな。確か、カリンって子が操ってたっていう…うわ!!」

カマを口にやって手入れをしていたカマキリだったが、その腕が急にフィルとアリアの間に振り下ろされた。 とっさにフィルはララシャルを掴んだまま飛び退き、アリアも素早く身をかわす。

「すごいスピード…うーん、私が何とかしようかな。フィルくん、ララちゃんをよろしく!」
「え、ちょっと!!」

アリアは腰にさげていた剣を抜いてカマキリから距離をとりつつ旋回した。 カマキリの視線はアリアに引きつけられたが、一人に任せておくなんてとんでもない、とフィルは慌てて立ち上がる。

「ララ、ここにいて!動いちゃダメだよ、いいね!!」
「ふぃーゆ?」
「どこを攻撃すれば…やっぱり腕かな、それとも先に足元から…」

アリアがカマキリの攻撃を避けているところを遠目に見ながら、フィルは腰から剣を抜いた。 体勢を低くしてカマキリの背後に駆け寄り、アリアに声をかける。

「ぼくが足を攻撃するから、その後に頭を…」
「え、フィルくん…わっ!!」

タイミングを合わせようとしていると、カマキリが浮かび上がった。羽で飛び始めたのだが、 そのせいで起こった猛烈な風にフィルとアリアは地面に押し付けられる。

「い、いたたた…これは遠くから魔法で何とかしてからがいいのかな…」
「大丈夫?フィルくん」

そのままぶーん、と飛び上がったカマキリは木に飛び乗った。それ以上どこかへ行くつもりはないようで、 せわしなくカマを動かしながらフィルたちを見下ろしている。

「ぼくは平気。アリアは怪我してない?」
「うん、だいじょーぶ。さてと…あんなに遠くに行ってくれたなら逃げ出せるけど、あの虫さんをそのままにはしておけないよねえ…」
「ただ大きいだけで、普通の虫っぽいんだけど…どうしよう」

攻撃はされたものの、こちらから反撃していいものかとフィルは右手で剣をくるくると回しながら考えた。 どのような動きをされても対処できる距離を取り、相手の出方を伺う。

「羽を切っちゃうのもアリかな…そしたら背中がガラ空きにな……え?」
「あいねー!ふぃーゆ!」
「ちょっ…ララシャル、危ない!!」

カマキリが再び浮き上がり、こちらへ向って降下してきたのでそれを避けるために身構えていた二人だったが、 なんと動かないようにと言っておいたはずのララシャルの声と足音が横から聞こえてきたのだった。 アリアはとっさにララシャルに飛びついてかばい、フィルが二人の前に立ってカマキリの腕を剣と魔法を帯びた腕で受け止める。

「すっ…ごい、力だ…!魔法使ってなかったら、押しつぶされてた、かもっ…!」

全力でカマキリの腕を押し返し、もう片方の下ろされていた腕を剣で弾き返した。アリアの腕の中で目を丸くしていたララシャルは、 フィルの姿をようやく認識して口を開く。

「あいねー、むいさん?」
「もー、ララちゃんは危ないから来たらダメって…!そうそう、虫さんだよ!ほら、あっちに隠れてて!」
「……」

アリアはララシャルの背ならば十分に隠れられる茂みを指差した。

「むいさーん!」
「あっ、こら!ララちゃん!!」

フィルがカマキリと向き合っているところへ、ララシャルはまた駆け出していく。アリアは慌ててその後を追うが、 帽子についたリボンの弾みを利用して素早く移動するララシャルにはすぐには追いつけなかった。

「ララ!?……あっ!!」

ちょろちょろと走ってきたララシャルにカマキリは容赦なくカマを振り下ろす。 どしーん、と轟音が響いて周囲に土煙が舞いフィルもアリアも思わず目を覆いそうになったが、 カマキリがカマを地面から浮かせるとそこにはなぜかララシャルがいなかった。

「あ、あれ?」
「フィルくん、あそこ…!!」

アリアが指差す先を見ると、カマキリのカマになんとララシャルがくっついていた。帽子のリボンを巻きつけ、そのリボンの力で カマキリの腕から少し距離を取って浮かんでいる。

ララシャルは楽しそうに笑った後、小さな腕を振り上げた。

「むいさん、いーこね!はい、るりないやー!!」

なんと言ったのかはよく分からなかったが、ララシャルのリボンが光を発してカマキリの体に電撃が送り込まれたかと思うと、 次にカマキリの頭上にドガーン、と雷が落ちてきた。

「「は…??」」

ビリビリと痺れながらカマキリはゆっくりと倒れ始め、ララシャルはリボンを解いて反対側へ飛び退く。 くるりと空中で一回転して、蛇腹状に折ったリボンをクッションにしてふわりと着地した。 それから一呼吸置いて、ララシャルの背後にずずーん、とカマキリが倒れる。

一連をしっかりと見ていたフィルとアリアだったが、思考が追いつかずに二人で似たようなポカンとした顔しかできなかった。

「い、今のは一体…もしかして、光の魔法?」
「すごい威力…やっぱりこれも、リアンさんが作ったララのすごい服のおかげなのかな…」

ララシャルは帽子を小さな手でかぶりなおし、嬉しそうに二人の方へ走ってくる。 その後ろでは哀れな巨大な虫が地面で痙攣しているのがなんともシュールだった。

「あいねー!ララ、えらーい?」
「う、うん…すごいねー!さ、カマキリさんが起きたら大変だから遠くに行こっか。はい、おいで」

そう言ってアリアはララシャルに両手を差し出す。するとララシャルはぴょーん、と無邪気にアリアに飛びついた。

「あ、二人とも…!」
「ん?」

フィルがカマキリの異変に気づいて声を上げアリアが振り返る。体にまだ光の魔法の力を帯びてバチバチという小さな音が聞こえてきているが、 そのカマキリの体が徐々に縮んできたのである。

「わ…どんどん縮む…」
「むいさん?ちーちゃく?」
「うん…あららら、普通のサイズになっちゃった…」

ぎゅん、と縮小したカマキリは、遠くからでは見つけられないほどのサイズになってしまった。 一応確認のためにフィルがカマキリがいた場所の中央へ駆け寄る。

先ほどまではララシャルの攻撃を受けて大ダメージを受けている様子だったが、 手のひらサイズになったカマキリはむくりと起き上がり、近くの草を調べ始めている。 それはそこら辺の虫とまったく変わらない様子だった。

「戻った…って、ことかな?光の魔法で、ねえ…。」






「ま、待って…!!」

セレナードの王宮の近くまで移動魔法で帰ってきたセレスだったが、さて城へ続く道へ入ろうとしたところで聞き覚えのある 切羽詰った様子の声が横から聞こえてきてその足を止めた。

「…ヴィオちゃん?」


    






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