「botu1.html」というページの中に「バイエルの天授力は「生命の息吹」という名前だった」
というナゾの没設定があったのですが、設定資料の中にその文字を見つけることができませんでした。
やっぱり設定を考えたのは何年も前だし、没になった設定自体も忘れているものが多い。

昔の絵とかに没になった設定を思い出すきっかけになるものはないかな、と昔の絵が入っていたフォルダをあさってみました。
・・・しかし残念、昔の絵は全部削除済みでした。
お腹にリボンが付いていた頃のバイエルの絵も、イルより背が低かった頃のシオンの絵も、もうないみたいです。

紙の絵もとっくに捨てているし(シャーペンで描いた絵はパソコンに取り込んだら資源ごみになります。)、
昔の絵から没設定を思い出すことはできないようだ・・・。

と、思っていたら月白蛇のゲームのときのセリフやマップを書いたエクセルファイルを発見。
このファイル自体は昔にも見たことがあって「セリフ.xls」という名前のファイルです。

とりあえず開いてみたところ、下に他にもシートがあることを発見。
開いてみると・・・それはなんと星白蛇を書き始める前の設定資料でした。

な、な、なんじゃこりゃ!!月白蛇を書き終わった直後に書いた星白蛇の設定だ!
ある!あるぞ!バイエルの天授力「生命の息吹」っていう文字もある!!これか!

「botu1.html」よりも前の設定が書かれたファイルを発見してしまいました。昨日の今日で発見するとは思わなかった。
中をじーっと眺めていると・・・。

ある程度名前に偏りが出ないように、あかさたなのそれぞれの行ごとに名前を羅列してバラつくようにしています。
「あ行」のところに「アルス」「イル」「イリス」「イリヤ」、「さ行」に「シオン」「スピエ」「サビク」が書かれていました。

・・・だが、「あ行」の5人目に「ヴェリータ」という名前がある。誰?
エクラは途中で考えたのでこの星白蛇を書く前のキャラの名前集のところには名前がありません。
レインもいない。リブレット家の二人は最初の段階ではいなかったようだ・・・。

あと、気になるんだが「ブラム」もない。ブラムさんはかなり最初の頃に作ったはずなんだが・・・。
ローチェさんとクラングさんも途中で考えたのでこの表にはお名前はない。あれ、クレールさんもいない。なぜ?

その下に、少しだけ箇条書きの設定があるので書き写し↓

・ケッセルはビアンカに火の魔法書を継がせた
・セレナードとメヌエットの共同作戦で、ミュートとネウマを処刑する予定だった
・シオンとアルスと両親はメヌエットに住んでいたが、
 シオン11歳の時にルシャンはラベル上攻略の時にミュートとネウマと衝突し、相打ちで死亡した
・メヌエットに死んだルシャンの大きな墓が立てられた、後の聖墓キュラアルティ
・イリスの未来予知夢で聖玉の作り方を知り、ビアンカは作っていた。天授力で聖玉がよみがえる

以上。なんか日本語が途中で色々おかしいですが、自分用の設定だったので目をつぶりましょう。
「火の魔法書」という名前の本が、現在の「茜の伝承書」のようです。元はそんな名前だったのか・・・。

その下のラベル城の攻略をルシャンさんがやったって話は割りとそのままのようです。シオンが11歳の時ってのもそのまま。
ただ「聖墓キュラアルティ」の設定が今と違う。ルシャンさんのお墓じゃないです。

未来予知夢で聖玉の作り方を知り、それをイリスから伝えられてビアンカ様が作った・・・というわけではなく、
聖玉については茜の伝承書に書かれていてそこからビアンカが知ったという設定になっているので今と違うようです。

その右下に、天授力の名前とその持ち主が書かれています。

上から順に、イルが「大地の癒し」、イリスが「未来予知夢」、シオンが「アルスの翼」、バイエルが「生命の息吹」、
フレイが「時空間凍結」、リオーズは名前が書いてあるけど空欄、その下にもう一人「クーラント」という人名が。誰。

・・・あと、フレイが時間を止める天授力を持っているという設定だったらしい。

その左にはシオン、イル、ロイア、ビアンカの4人分のの説明が長々と書いてある。
気になるのはイルが一番上ということ。なぜ、シオンじゃないのか。

イルの説明を以下に書き写し↓

「生まれる前、コンチェルトのカペルマイスターだった父ルシャンは馬車ごと崖下に落ちて死亡扱いになっていた。
4歳の時、母親に庇われる。町の強盗に母が殺される。その年にイリスがコンチェルトの予言者として召喚される。
イルはイリスについていき、タン・バリン学園に入学。オッドアイを気味悪がられ、勉強に没頭して優等生になる。
10歳の時にイリヤの怪我を治して自分の天授力、大地の癒しに気づく。11歳でシオンがタン・バリンに入学してきて出会う
その後、王宮救護の係を任じられて王宮にイリスたちと住む。12歳の時、コンチェルトの内戦(カスタとハープの領土争い)があった。
現在17歳、特命大使としてメヌエットにシオンを迎えに行く」


ということが書いてあります。やっぱり日本語がおかしい。
現在は名前しか出ない学校のタン・バリンですが、ここが舞台になる場面もあったようです。

イルの両親の亡くなり方が今と違って、ルシャンさんは崖下に落下して行方不明になっていた模様。
それ以外はほとんど同じだろうか・・・(イルの天授力に気づく話は本編に入らなかったけどこのままの設定で話は作ってあります)。

その下にはシオンの設定が。以下に書き写し↓

「母ヴェリータはテヌートで、メヌエット王宮の女官。記憶を失っていたルシャンはヴェリータと結婚し、カペルマイスターになった。
メヌエット王宮でカペルマイスターの息子として暮らしていた。2歳の時にアルスが誕生。ビアンカ、ロイアの遊び相手として暮らす。
11歳の時に父ルシャンがラベル城攻略で死亡。その同じ年、ヴェリータが白蛇の暴走を起こして城の中で殺される。
ビアンカ(15歳)の取り計らいで、コンチェルトのタン・バリン学園に入れられる。
14歳の時にロイアのカペルマイスターとしてメヌエットのクーデターを成功させる。
その年、ロイアからルプランドルを授かる。現在16歳、メヌエットに来たイルと一緒にコンチェルトに帰る。」


なんじゃこりゃ。今と全然違う!

「ヴェリータ」というのはシオンの母親の名前だったらしい。今と母親の設定が全く違う・・・。
しかもそのヴェリータさん、白蛇の力が暴走を起こして処刑されたらしい。どっかで白蛇が復活しかけて影響を受けたんだろうか・・・。
あと、ちょこちょこと事件が起きた時の年齢が違う。ちょっとずれているようです。

さてその下にはロイアの説明。以下また書き写し↓

「4代目メヌエット国王ケッセルの息子。8歳の時、シオンを庇って目を怪我する(シオン6歳)。
16歳でビアンカを王宮から追放して5代目メヌエット国王となる。」


こんだけでした。時間軸がわからなくなるのを防ぐためか、やたらと年齢を書いているような気がします。
今と年齢が違うこと以外は、設定はそのままのようです。

最後に、ビアンカ様の説明。以下、書き写し↓

「ケッセルの息子、ロイアの兄。調合術が得意で、薬を作ったり道具を作ったりできる。
イリスに言われて聖玉の元となるクリスタルを作った。」


まだこの頃は「調合術」という名前が「魔法の道具を作る」という行為についていたようです。
イリスに言われて聖玉を作ったというところ以外はまあまあそのままの様子。

さて、その右に3つの文章が箇条書きになっていました。

・メヌエットのカペルマイスターだけが死亡し、メヌエットとセレナードに確執が生まれた
・バルカローレとセレナードとは、マラカ姫が行方不明になったときに
・メヌエットとコンチェルトは、ビアンカ王子が逃亡し、ロイアの座を危うくするかもしれないという不安


という文が。何のことだろうと思ったら、白蛇が存在するためには各国が争っていないといけないので、
そのために必要なそれぞれの国が戦争をする原因を書いていたようです。

その下には、長い説明文が書かれています。見た感じ、フレイの設定のようです。以下書き写し↓

「モデラート王国はテヌートが王族、ヨーデルが最後の王 正室の息子がリオーズ王子、妾腹がフレイ
テヌートは全員白蛇の力を白蛇が体にいたので持っていた。

その力を完成させるため、光の石エールを扱えるフレイがラベル城に行き光の力と白蛇の力を融合させた。
その時に生まれたのが「へびつかい座のオフィウクス」で、フレイはそれを召喚することができるようになった。

ラベル城から帰ってくるとすでにモデラートは南のセレナードに侵略されており、父ヨーデルは殺害、
異母兄リオーズはすでにセレナードの兵士に拘束されかかっていた。

フレイがリオーズを助けようとするとリオーズはフレイと無関係を装い、フレイは城から逃げることができた。

リオーズの元に行くが、脱出させることはできずに一人で逃げろと言われ、
リオーズの命をもらう代わりにフレイの時間が止まった。そしていずれテヌートは絶滅する人種だと告げられる。
その運命を変えるためにフレイは旅立った。それが100年前。

モデラートの王族として追われたフレイは、エリーゼという少女の家にかくまってもらう。
エリーゼは両親をセレナード侵攻により亡くし、弟のナギと二人暮らしをしていた。

その頃から白蛇が暴走を始め、テヌートが処刑されていっていた。
ナギも暴走を起こしたが、エリーゼがランフォルセでナギを殺した。

フレイはエリーゼに世界のどこかにいる白蛇の御大を封印できる、ランフォルセを扱える勇者を探してくれと頼まれる。
ランフォルセを使ったエリーゼは死んでしまった。

ランフォルセはエリーゼの先祖がルプランドルと共に作っており、ルプランドルはランフォルセを扱える者を探すために作られた。
メヌエットのカペルマイスターに代々伝えられていた。

エリーゼの死を受けて、自分には使っても切ることができず叩くことしかできないランフォルセを背負って、フレイは旅に出た。

しかし100年が経ち、セレナード国の王子トルライトのカペルマイスターにフレイは就任する。
そして100年前篭城し、5年前にミュートとネウマがルシャンによって殺されたため封印が弱まったラベル城を攻略する。
そこで連れ帰ったバイエルと共にセレナードで暮らすようになる。

バイエルの心の成長を助け、カペルマイスターとして働く反面、フレイはテヌートたちの無念を晴らすためにテヌート以外の人種を」


な、なんだこれは・・・。そしてやはりところどころ、日本語がおかしい。

白蛇の力を使えるようになるのがやたらと早い。というか物語の開始直後にGETしてないか!?
リオーズ様とのエピソードは今のストーリーにも残っている部分が散見しますが、
テヌートがいずれ滅びる種族だということはリオーズ様から教えてもらっていたらしい。

フレイが100年の時を超える理由も、リオーズ様のおかげらしい。
「モデラートの王族として追われた」とあるので、別に隠されていた存在じゃなかったらしい。

エリーゼは出てくるけどなんか全然違う。でも、この辺の設定は覚えています。
元はランフォルセはエリーゼとシオンだけが使える剣で、フレイには抜けない設定でした。
エリーゼには弟がいて、別にカノンの領主の娘さんとか、リオーズ様の婚約者とかいう設定はありませんでした。

中途半端なところで終わっているが、この設定だと、ラスボスはどうするつもりだったんだろうか・・・?
でも、フレイは元からラスボスの予定で話を作ったはず。どうやってラストにつなげるつもりだったんだろう。
というか、ちゃんと考えていたんだろうか。

あとこの設定の文章によるとバイエルの「生命の息吹」というのは、
人形のホロスコープを触ると生命を受けて動き出す、ホロスコープに命を与える力のことでした。そうだったか・・・。

・・・以上、こんな初期設定が書かれたファイルを発見したので紹介してみました。
あっちこっちに設定を書き溜めてはフォルダの中に放置しつつも、お話は何とか完成したようでよかったよかった・・・。



2013年8月31日








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