5年もの長きに渡って連載された星空に輝く白蛇ですが、考えてはいたけど本編には入らなかったサイドストーリーをご紹介。 ここに書かれている話は公式ではありますが、エピソードとして本編には出てきていません。(ボツ設定ではないです) つまり「入れたかったけど書けなかった話」です。 ◆シオンとアルスの過去の話 小さい頃、シオンが崖から落ちて気を失った時にアルスが夢幻の翼で助けたという過去があり、 そのことをおぼろげに思い出すシーンを入れる予定でしたが、本編では入りませんでした。 第三章の8話でアルスがバイエルを連れて来る丘がその場所で、回想シーンをそこを舞台に入れようと思っていました。 ◆イルの「癒しの願い」について イルはルシャンから「癒しの願い」を受け継いでいました。子供の頃にイリヤの怪我を治してしまったことによって その時にイル本人も自分の天授力に気づきました。・・・どこかに入れる予定だったんですが、その話は本編に出てきませんでした。 ◆ルシャンとクレールの楽しい生活 ルシャンとクレールのご夫婦のメヌエットでの暮らしをもうちょっと入れる予定だったのですが、 クレールさんの独白だけで終わってしまいました。ルシャンさんは凄腕の剣士でしたが、記憶を失っていました。 二人には苗字はなく、聖墓キュラアルティにいたことを忘れているルシャンさんと苗字を「キュラアルティ」と名乗りました。 また、この「キュラアルティ」というのは白蛇の話の中では「結ぶ」という意味です。 ◆ロイアの右目のエピソード 過去のシーンとして書く予定でしたが、シオンとロイアが二人で話すだけになってしまったロイアの眼鏡をかけている右目の話。 シオンがメヌエットで暮らしていたとき(ロイアに呼ばれた後ではなく、ルシャンやクレールと一緒に暮らしていた頃)、 ロイアをシオンが外に連れ出した時に動物(やまねこ座)にシオンが襲われてロイアがかばい、右目に大怪我を負いました。 城に帰りロイアは治療を受けましたが右目の視力はほとんどなくなりました。 父王ケッセルに問われても「自分が勝手に城を抜け出して怪我をしただけ」と答えてシオンが責任を問われないようにし、 そのときロイアは「俺は絶対シオンを裏切らないから、シオンも裏切るな」という約束をしました。 ◆ロイアの右目のエピソード・追記(2017年10月28日追記) いつか漫画やお話として書こうかと思っていたけど全く書かないのでここで書いてしまおう。 コンチェルトが急襲されアルスが死んだのがロイアの命令によるものだという状況でも シオンがロイアをなんとか信じようとしていたのは、ロイアの右目の視力がなくなったときに 「これがお前の目じゃなくてよかったな」と言われたことに非常に恩を感じたからでした。 ロイアはビアンカが王になったとき、もしくは自分が王となったときシオンにはカペルマイスターとなって 側にいてもらう予定だったので「俺は目は片方あれば十分だ」と言うロイアに 「自分の両目はロイアを守るために使おう」と決意をしていました。 (以降、思い出したら追記します) |