◆ロックマン2 Dr.ワイリーの謎◆
シリーズ中最高傑作…らしい



発売日:1988年12月24日   発売元:カプコン   ジャンル:ACT
値段:5800円   おすすめ度:4(何もかもこれが基本となった…)


Drライトの製作した6体のロボットを使って、世界征服をしようとしたDr.ワイリーの野望は、 同じDr.ライトの製作したロボットであるロックマンの活躍により阻止されることとなった。

その後、世界に平和が戻ったその影で、まだ世界制服の野望を捨て切れていないDr.ワイリーは、前回の敗戦の敗因を考えた結果、ひとつの結論を導き出した。 それは、Dr.ライトの作ったロボットは、全て作業用のロボットであって戦闘用ではなかったからだ。

そこでDr.ワイリーは、6体のロボットのデータや以前の戦闘データを元にして、 新たに8体の戦闘用にして対ロックマン用ロボットを製作、また新たに自らの要塞を建造したのである。 そして世界征服と同時に、打倒ロックマンを掲げ、再びロックマンに挑戦してきたのである。

本家ロックマンシリーズの第2弾で、今でも本家シリーズの中で最高傑作であると同時に、一番思い出深いとの声が高い作品である。 その理由は、ここから全てのシステムが固定していったことである。 これに関しては、あまりにも多すぎるので、後述することにする。

このゲームが発売された当時、騒がれていたRPGブームは収まり、色々なジャンルのゲームが花開いていた。 クソゲーも多かったのだが、それ以上に良作・佳作なゲームも多かった。 その中でもロックマン2は、他の良作・佳作よりも飛びぬけた難しさと面白さだった。

だからこそ20年近く経った今でも、タイムアタックはもちろん、壁抜けや抜け道などといったテクニックが行われているのである。


さてシステムの方だが、前回からの変更点として、主に以下の点が挙げられる。

・得点制を廃止

・ライフエネルギーと武器エネルギーの、デザインの変化

・即死床の変更(敵の攻撃を喰らって無敵状態になれば、その間は即死床に触れても死ぬことはない)

・ボスが2人追加。

・通常ステージからボス部屋の間の通路に、敵が全くでなくなった

・セレクトボタンのポーズができなくなった(それは前作で、ボスを簡単に倒す裏技が使えなくなったことを意味する)

・ボス選択画面で、ボスの顔グラフィックの変更(肖像画風になっている)

・水中でのジャンプ力が上がる

これ全てが後の本家ロックマンシリーズ(特にFC版のほう)の基本となったのである。 もちろん機種の変更等により、ごく一部が基本から外れているところもあるが…。


次に2から入ってきて、なおかつ3以降の元となった新システムは…、

・エネルギー缶の追加。

・ワイリー要塞場面デモ追加

・サポートメカの登場

・巨大中ボスの追加

・真の最終ステージ追加

・パスワードの導入

…である。

特にエネルギー缶の追加は、このゲームの難易度を下げる役割を果たし、結果的に多くのプレイヤーを獲得することができた。 パスワードの導入も、3以降長丁場になりつつあるシリーズを助けることになった。 そのパスワードも単純かつ分かりやすいのが特徴で、多くのプレイヤーに愛されてきた。

ちなみにストックできる数は4つだった(3に9つに増大。FC版は、9がエネルギー缶をストックできる最高数。 7から元の4つに変更になった。8はエネルギー缶が全くない)。

また新システムではないが、3以降に引き継がれ、後のロックマンシリーズの人気の原動力の1つになったものがある。 それは、プレイヤーによるボスキャラ募集である。

ノリ的には、キン肉マンの超人募集とほぼ同じではあるが、人気や息の長さも同じであることを考えると、素体であるゲームとほぼマッチしたやり方ではないだろうか。 また、例え自分の考えたボスが選ばれなかったとしても、参加賞としてカプコンから記念品がもらえることも、応募が多くなる一因でもあった。

そんな中で、ボスキャラ募集による色々な話があるが、特に募集期間外によるボスキャラ応募に対するカプコンの態度(はがきではDr.ワイリーによる態度ということになっている)、 著名漫画家のボスキャラ応募の2つは、ボスキャラ募集の人気を裏付けるものとしている。

なおボスキャラ応募は、現在本家のシリーズが8で途絶えている以降、『エグゼ』シリーズで行われている。


ところで難易度の方は、パスワードやエネルギー缶の導入などによって、前作よりは下がってはいるものの、相変わらずの高い難易度を誇っている。 その中で特に難易度の高いところは、クイックマンステージの極太レーザーエリアだろう。

一応パターンはなってはいるものの、高速で放たれるビームをかわすことは、かなり難しい。 例えパターンは分かっていても、高速のビームに加えて、アイテムがきわどい所に置いてある点や、 エリア突破に欠かせないフラッシュストッパーがクイックマンの弱点武器である点により、幾人もののロックマンが極太ビームの露と消えたに違いない。

それと、ラスボスの武器耐性に関しても、難易度が高かった。 弱点武器がバブルブリードのみということはともかくとして、それ以外の武器で攻撃すると、なんと体力が回復してしまうのだ。 しかもバブルブリードのエネルギーがなければ、そこで終わってしまうプレイヤーもいたようで、これに関しては理不尽な設定に思えてならない。


現在本家ロックマンシリーズのファンである私は、この2が最高傑作だと思っている。 最初にプレイしたロックマンシリーズであるのだが、それよりも当時としてはきれいなグラフィックと音楽がとてもよかった。 音楽については、ワイリーステージの前半のBGMが一番のお気に入りである。

ところでリアルタイムでこのゲームをプレイしたことについては、あまりにも難しすぎて、 1番易しい(と思われる)メタルマンステージすらクリアできなかった恥ずかしい記憶が、かすかにではあるが残っている。 現在では、何とかクリアはしている。

余談だが、3以降のシリーズをプレイした後このゲームをプレイしたら、溜め撃ちやスライディングができなくて、かなりびっくりした(というより戸惑った、慣れていたから)。 それと、やっぱりクイックマンステージは難しかった(特に極太ビーム地帯が…)。



本日のまとめ



アイテム3ゴウガ カンセイシタ!  タダチニ ソウビシタマエ!!

(06/2/24レビュー)
伝説のスターブロブ2への掲載:2019年4月14日
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