今は目隠し実況プレイをしている最中だから検証のためにプレイすることができず、 マップを歩いて画像を撮影しに行くことができないんだが、テキストデータを見て 没データを探すぐらいならイイかな?と思っていくつかの単語を探したりしていました。 (追記⇒1番道路は目隠し実況プレイでも攻略済みなので検証にいって画像を1枚だけ撮影してきました)

そうしたら、没テキストを探しているときにどうにも気になっていたことがあったことを思い出し、 いっそ全部調べてみたら何か新たなことが判明するだろうかと思ったのです。 結論から言うと、謎は深まるばかりでした。なんなんだ。

バグアイテムの名前の中に「イ゛ぴま」というものがあります。バグらせて遊んでいると目につく頻度はまあまあ高く、 フレンドリィショップで買おうとしたらめっちゃ高かったり、使ったらとりあえずフリーズしたりする印象が強いかもしれない。

この「イ゛ぴま」はテキストデータを見てるとやたら頻繁に登場する文字列であり、 「入手したアイテム」の名前が入る部分が大体その単語になっている感じです。 例えば「○○ですね、○○円になりますが?」というフレンドリィショップの店員のセリフは 全部テキストデータで見ると「イ゛ぴま ですね ヴム9て円に なりますが?」となっており、 任意コード実行は完全に守備範囲外なのでそこは放置しておきますが「イ゛(01)」はそういう命令をしてくれるらしく、 その部分にそのときに応じたアイテム名を入れて表示するようになっているようです。

確かに自分でゲームを作るときもそうしないと非常にメンドーなことになります。 例えば「やくそう」と「どくけし」と「せいすい」を買ったときのセリフが「やくそう ですね 10ゴールドに なりますが?」と、 「どくけし ですね 15ゴールドに なりますが?」と、「せいすい ですね 30ゴールドに なりますが?」という 長いセリフをアイテムの種類分用意する必要があり、さらに買った個数に応じて「○○ゴールド」の部分も 変えて用意しなければいけないことになります。どう考えても無駄です。

なので買い物のメッセージもアイテム名とお金の部分は何かのデータを元にして取得して表示しているようです。 そういえば「ヴム9て」もバグアイテムとして名前が出てきたこともある気がします。 ああいうバグアイテムの名前はそういったシステム的に必要なデータの並びが文字として表示されていたものだったっぽい。 バグポケモンの名前で登場したものたちも結構散見されます。「ヅ」とか。

他にも、「イ゛ぴま」は「技の名前」を表わすこともあり、「○○は新しくサイコキネシスを覚えたい…!」 といような所でも「イ゛マ゛み は あたらしく イ゛ぴまを おぼえたい…!」となっており、 バグアイテム名みたいなところにその場面に応じてポケモンの名前や技名が入っています。

「ポケモンの名前」は「イ゛マ゛み」ではなく場面によっては「イ゛Iへ」であることが多めです。 例えば最初のフシギダネ・ゼニガメ・ヒトカゲをもらうときは「○○は イ゛Iへを もらった!」となっていたり、 技マシンで覚えられない技を覚えさせようとしたら「イ゛Iへと イ゛ぴまは あいしょうが わるかった!  イ゛ぴまは おぼえられない!」 となっていたりもします。

さて、よく分からないことを話していますが一応ここからが本題です。 アイテムを入手するときのテキストは普通にゲームをプレイしている分にはどんな場面でも問題なく表示されており、 「イ゛ぴま」なんて文字列が登場することはありません。いかなるときも「主人公は ○○を もらった!」と スムーズに表示されています。「○○」の部分はテキストデータでは「イ゛ぴま」となっていようとも。

…だが、たまにその法則に従っていないアイテムが存在しているのが気になっていました。 うおおおおと調べて一覧にしたのでとりあえず羅列してしまいます。まずはもらうときに「イ゛ぴま」と表示されるアイテム。 いわゆる「多数派」です。

わざマシン41(タマゴうみ)
タウンマップ
キズぐすり(1ばんどうろ)
ポケモンのふえ
わざマシン29(サイコキネシス)
ふねのチケット
わざマシン18(カウンター)
わざマシン13(れいとうビーム)
わざマシン48(いわなだれ)
わざマシン21(メガドレイン)
コインケース
ひでんマシン03(なみのり)
きんのたま(ゴールデンボールブリッジ)
ボロのつりざお
いいつりざお
すごいつりざお
ひきかえけん
わざマシン36(じばく)
わざマシン24(10まんボルト)
わざマシン31(ものまね)
ひでんマシン01(いあいぎり)
マスターボール
ひでんマシン04(かいりき)
わざマシン06(どくどく)
わざマシン38(だいもんじ)
わざマシン35(ゆびをふる)
かいのカセキ
こうらのカセキ

人からもらう技マシンのほとんど、「ポケモンのふえ」などのストーリーの攻略に重要なアイテムも 「ポケモンのふえを もらった!」ではなく「イ゛ぴまを もらった!」というデータになっていて、 その場面に応じて表示するアイテム名を決めているようです。

その数値だけを変えると同じ場面でも入手するアイテムが変わります。

…しかし、その法則に反するアイテムがいくつか存在していました。 つまり「主人公は イ゛ぴまを もらった!」ではなく、「主人公は「アイテム名」をもらった!」と 直接記述されてしまっているタイプです。そのアイテムは調べた分では以下のとおり。

わざマシン42(ゆめくい)
モンスターボール(5個)
ポケモンずかん
じてんしゃ
ひでんマシン02(そらをとぶ)
わざマシン49(トライアタック)
コイン10枚
コイン20枚
コイン20枚
おとどけもの(とどけもの)
わざマシン39(スピードスター)
ひみつのコハク
わざマシン34(がまん)
わざマシン11(バブルこうせん)
わざマシン46(サイコウェーブ)
わざマシン27(じわれ)

…以上。これらのアイテムはアイテム名がテキストデータに直接書かれています。 単純に考えて、アイテム名を直接書かなければセリフ部分には「イ゛ぴま」の3文字(+もらうアイテムの数値が多分必要)で すむわけだから、こんな「モンスターボール」とか長々と表記していたら容量に優しくないような気がします。

それに、タマムシデパートの屋上にいる貴重な技マシンを3つくれるトレーナーのはしくれ少女がくれる技マシンが 「れいとうビーム」と「いわなだれ」は「イ゛ぴま」表記で「 ○○は おんなのこから イ゛ぴまを もらった!」となっているのに、「トライアタック」だけ 直接「○○は おんなのこから わざマシン49を もらった!」と 書かれているのはとっても違和感です。

女の子の技についての説明が間違っていない「れいとうビーム」だけ、とかだったらまだ何かを感じ取れる気がするんだが、 説明が間違っているのは「いわなだれ」と「トライアタック」の二つ。別に関係はなさそうです。

ジムリーダーからもらう技マシンもマチスとエリカとキョウとカツラが「イ゛ぴま」派で、 タケシとカスミとナツメとサカキが技マシン番号をセリフに直接記述派。真っ二つです。

ちなみに、オーキド博士の助手からもらう「ひでんマシン05」、「ダウジングマシン」、「がくしゅうそうち」は 全て同じセリフが使いまわされており、そのために必要なポケモン図鑑の「つかまえた」数、 プレイヤーが実際に「つかまえた」数、もらえるアイテム名の部分が「イ゛ぴま」的な便利単語で書かれていました。

あと「サファリボール30個」はもう全然例外っぽく、そもそもアイテム欄に入るものでもないので めっちゃそのまま直接記述されていました。

「ポケモンずかん」は没アイテムとしてちゃんと機能するものが存在しているし、 元々「かいじゅうずかん」だったことも分かっているし、「昔の名残」的なもので直接記述系だった… 「じてんしゃ」はベータ版の初期から存在していたから直接記述系…とか思いそうになるが、 「かいのカセキ」なんかも初期からあるんだからそういうわけでもなさそう。もしくは手に入れる場所が元は違ったのか。

もらうアイテムの数値を記述し、その数値を元にメッセージ内のアイテム名を表示させた方が、 万が一後でもらえるアイテムが変更されたときに数値だけを変えればいいからラクではないだろうか。 まあ「少数派」の直接記述系のアイテムを見た感じ、あとで変更されることはなさそうなラインナップ…か? 「じてんしゃ」や「ポケモンずかん」は確定しているだろうし…。

それとも直接記述系は「変更後」のものであり、別のプログラマさんが「イ゛ぴま」を使わずに これで決定稿だろうし、ということで直接アイテム名をセリフ内に書いたのか?そういうことが起こることなのか? ゲーム開発というのは…!?ぬおおお、わからん。

…などなど、なんか考察できそうでできなさそうな、とりあえず「違う」ことが気になっていたので 分類し、そのデータの「雰囲気」を忘れてしまわないうちに分類した結果だけを残しておくことにしたのでした。

初代ポケモンのEDでは「プログラマ」のお方のお名前は複数表示されたものだが、 複数人でプログラムするってすんごく大変そうだ…。

2020年2月2日


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