◆ガンテツボールの効果のミス◆

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ポケモン攻略ページっぽい話題だけど自分の検証の結果が反映されていない話題なのでゲームの小話のページになっています。
mirror☆さんから、こんな情報を頂きました。

ポケモン金銀では、ラブラブボールとムーンボールの効果にバグがあるそうです。 ラブラブボールは同じ種族で性別が「同じ」ポケモンが捕まりやすくなり、 ムーンボールに至っては、効果が設定されておらず、ただのモンスターボールと化している…そうです。

情報どうもありがとうございます。コレ、サイト作った頃だったかに何かで知り、うそーんと思ったんだけど、 いつか話そうかなと思っていたんだけど、確率の話はどうも難しいのである・・・。

ついでにスピードボールもコイル、ベトベター、モンジャラの3匹にしか効果がない。ヘビーボールは条件によってはモンスターボールよりも捕まえづらい。 などなど、何となく知っているものの、いざ話すとなるとどう話せば分かりやすいのか・・・?!だが、非常に面白い話であることは間違いない。

なので、もうそういうことだと決定した上で話します。自分でも検証してみたんだけど、イマイチ実感がありませんでした。 捕獲率の計算式も難しい。数学は苦手である・・・。

さて、ポケモンwiki様の「捕獲処理」のページを見ると話が早い。 そういうことだと決定した上の話なので、そちらで紹介されていることが絶対の真実となります。

モンスターボールの捕まえやすさの基準が1として、 フレンドボールはモンスターボールと同じ捕まえやすさ。 ポケモンと仲良くなるためにはそれぐらいの試練は必要なのでしょう。

・・・しかし金銀で「なつき度」が関係するものって、 お姉さんから技マシンをもらったりその技の威力が変わったり、 仲のよい兄弟みたいと評価されたりなつき度によって進化するぐらい。

「おんがえし」を使わせたい主力ポケモンはタマゴで厳選するだろうし、 イーブイ、ピチュー、ピィ、ププリン、トゲピーは野生で出ないからフレンドボールは使えない。 残るはゴルバットとラッキー。フレンドボールはこの2匹のためにあるようです。

ところでこのフレンドボールの説明文「捕まえたポケモンがよくなついてくれる」というのはその通りで、 捕まえたポケモンのなつき度は最初から高くなるので間違いではありません。

ルアーボールの「釣り上げたポケモンだと捕まえやすくなるボール」というのも正しい説明文です。 レベルボールの「自分のポケモンより相手のレベルが低いほど捕まえやすい」というのも、 ヘビーボールの「体重の重いポケモンを捕まえやすくなるボール」というのも正しい。 まあ全部正しい説明文じゃないとプレイヤーが困るんですが・・・。

カビゴンなんかはヘビーボールの方が確かに捕まえやすいんだが、1日1個しか作れない貴重なボールだし 別にバトルのときにヘビーボールを投げてカビゴンが出てくると言うわけでもないし、 それなら大量に買えるハイパーボールを投げまくった方が精神的にいい気がします。

ヘビーボールからカビゴンが出てくるたびに一日分のボールがムダになっているなんて辛すぎる・・・。

さて大分脱線しましたが次にスピードボールです。 説明文は「逃げ足の速いポケモンを捕まえやすいボール」。

この説明文の通りに是非捕まっていただきたいのは、 やはり逃げ足の速いエンテイ、ライコウ、スイクンの3匹でしょう。 偶然遭遇し、少しずつダメージを与え、ここぞというときにスピードボール!

・・・と、いいたいとこだが、その3匹には効果は皆無。 ただモンスターボールを投げているのと同じことになるだけです。

スピードボールの効果がある選ばれしポケモンは、 コイル、ベトベター、モンジャラの3匹のみ。なんやこのチョイス。 普通にプレイしていたらまずこの3匹にスピードボールを投げることはないぞ!

他にもアンノーンやヌオーも自分から逃げるポケモンなんだが、他の逃げ出すポケモンには全く効果がない。 なぜコイル、ベトベター、モンジャラという謎の3匹が選ばれてしまったのだろうか?

エンテイ、ライコウ、スイクンの3匹にしようとしてミスったから3匹が選ばれているのか? 実に、実に微妙な3匹だからホント意味が分からん・・・そしてプレイ中はそのミスにはまず気づかない・・・。

さて次はムーンボール。なんとも神秘的な響きです。 それもそのはず、その効果は「つきのいしで進化するポケモンを捕まえやすい」。

「つきのいし」は神秘的なポケモンと関係が深い石、 ムーンボールとあらばそれこそが妥当な効果といえるでしょう。 該当するのはピッピ、プリン、ニドリーナ、ニドリーノの4匹。少ねえッ!!

こ、この4種のためだけにこのボールを作ったのか?「きぼんぐり」からできるボール、黄色っぽいイメージのボール、なんかほかになかったのか!? えーと・・・うーんと・・・ないな・・・。黄色を「くちばし」扱いして、鳥系のポケモン、翼のあるポケモンが捕まえやすいボールとか・・・?

ともあれ、「つきのいし」でピクシーに進化するポケモン! ピッピに「ムーンボール」を投げて捕まえてやるぜ!! ・・・と思いきや、 ムーンボールで捕まえやすさが変わるポケモンが存在しない。

設定ミスが生じているようで、モンスターボールと同じ効果なのである! ただでさえ該当ポケモンが少ないと言うのに!

・・・いや、逆に該当ポケモンが少ないから設定ミスによる害が少ないと考えるべきか? ところでルアーボールは青、ラブラブボールはピンクで「ぼんぐり」の色と同じだけど、 ムーンボールは黄色ではなく灰色です。元は違う名前のボールだったわけじゃあるまいな・・・。

ついでにレベルボールは赤ではなく茶色、スピードボールは白ではなく青、 フレンドボールは緑ではなくオレンジ。ぼんぐりの色と一致しているものの方が少ない。

さていよいよ真打登場、ラブラブボールです。アイテム説明は「自分のポケモンの性別と違うときは捕まえやすい」。

普通に遊んでいた頃、これをすでに勘違いしており相手のポケモンと性別さえ違えば種類は同じでなくても捕まえやすくなるんだと思っていました。

しかし攻略本などによると「相手のポケモンと自分のポケモンが同じ種類」であり、 「性別が違うとき」に捕まえやすくなるボールだという効果でした。

・・・うむ、確かにイシツブテの♂がギャラドスの♀に惹かれるというのはおかしいよな。種族が同じであるときに効果を発揮するべきである。 ただ、それでいくなら「同じタマゴグループで性別が逆」という設定の方がよりリアルだったか?そんなお時間はなかったのか?

というわけで、野生のポケモンと同種の性別が逆のポケモンをこちらが出して、 ラブラブボールを投げればカンタンゲットだぜ!! ・・・と、思いきや。

同種で性別が「同じ」でないと効果がない。 ♂同士、♀同士の場合のみ、捕まえやすくなる。アイテムの説明文と逆ではないでしょうか。

いや、それよりも、その効果で、「ラブラブ」ボールってまずくないか!?

・・・しかも、その条件を満たしたときの捕まえやすさは特殊ボールの中でも最高級。まずくないか?

確率の話だからクリティカッターのミスと同じように発覚しづらかったのかもしれませんが、 性別が逆だと効果がないというポケモン金銀の世界のラブラブの定義は非常に危険である・・・。

という、ガンテツさんが作ってくれるレアなボールたちの説明文と効果が間違っている話でした。 コイル、モンジャラ、ベトベターの何かしらの数値とライコウたちの数値が似ていて 何か取り違えることがあるだろうかと考えてみましたが分かりませんでした。

自分でも数百回投げて一応検証したんだけどやっぱり確率の話なので捕まえやすさの違いに実感がなく、 何万回も投げて統計を取ったらいいのかもしれないが、そんな便利なツールはないのである・・・。 なので「そういうことだと決定」した上でのお話。攻略ページではなく小話なので話半分に聞き流してください。

話すきっかけをくださったmirror☆さん、どうもありがとうございました!



結論。モンスターボールを何度も投げるか、ハイパーボールを使おう。もしくはマスターボールを増殖させて使おう。



◆2017年10月追記◆

ぬるぽんさんから、こんな情報を頂きました。(情報部分を抜粋)

ムーンボールが「効果が無い」理由として、
https://www.dragonflycave.com/mechanics/gen-ii-capturing
解析データが載っているこちらの海外のサイトを見ますと、 ムーンボールの項目に「C = R * 4 if the Pokemon can evolve with a Burn Heal」 (ポケモンがやけどなおしで進化するなら倍率4.0)という記載があります。

そこでアイテムコードのページを見ますと、アイテムコード「0A」に対応するアイテムが、初代では「つきのいし」、金銀だと「やけどなおし」なんですよね。 金銀では、「つきのいし」のアイテムコードは「08」です。

つまり「アイテムコード『08』で進化するポケモンなら倍率4.0」と設定すべきところを、誤って初代のアイテムコードを流用してしまい 「アイテムコード『0A』で進化するポケモンなら倍率4.0」と設定してしまったのではないでしょーか。 当然やけどなおしで進化するポケモンなんて居ないワケで、ただのモンスターボールと同じになってしまった、という事です。

次にスピードボールですが、第二世代に限り、徘徊ポケ以外も「にげる」事がありますよね? こちらのページhttps://bulbapedia.bulbagarden.net/wiki/Escapeを見ますと、 第二世代では「〜10%で逃げるポケモン」「50%で逃げるポケモン」「100%逃げるポケモン」という3つのリストが設定されているようです。

スピードボールの「倍率4.0にするかどうかのチェックを終了する条件」として、「『〜10%』のリストから順にチェックし、 『リスト』を3つ数え終えても該当しないならチェック終了」とするべきところを、「『〜10%』のリストから順にチェックし、 『リスト内の項目』を3つ数えても該当しないならチェック終了」となってしまってるみたいですね。

なので「〜10%で逃げるリスト」の上位3つの位置にいる、コイル、ベトベター、モンジャラしかチェック対象になっていないようですね。

あと、ついでにおまけを……上記「◯%で逃げる野生ポケモン」達は、まずは他の野生ポケモンと同様、覚えている技の内ランダムで行動を決めた後、 それぞれのリストの確率に基づき、「行動を『にげる』に差し替えるかどうかの抽選」を行ってるみたいですね。

徘徊するライコウは「電光石火」を覚えてるのですが、「行動抽選で『電光石火』に当選」→「『にげる』に差し替え」となった時、 行動自体は「にげる」になっても、「電光石火の行動優先度+1」の処理がそのままらしく、 結果、「優先度+1で逃げる」って事が起こるようです。

こちらの方が速くても、初段階の行動抽選で電光石火を選ばれてると、どうしようもなく逃げられてしまうみたいですね(^_^;)


という、非常に丁寧な説明をしていただきました。いやー、お勉強になりました。 そういった数文字の書き間違えで本来の効果を失うというミスが生じていたとは・・・。

ミスの内容から考えるとやはり、スピードボールの本来のゲーム側の意図した使い方は エンテイ、スイクン、ライコウを捕まえるのに使ってほしかったのだろうか・・・? もはや今や誰も使わないわけだが・・・。

ぬるぽんさん、情報どうもありがとうございました!

2017年3月4日


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