◆原作のAppleU版とコモドール64版について◆
ゴールは特にありませんが、原作ミシシッピーの話の後半戦です。


エンジンルームの25号室にヘンリーがいます。27号室はゴミ箱があるヘンリーの部屋ですが無人。 「俺はほとんどの時間デッキやエンジンルームで働いている」というのは本当だったようです。

にしても機械の描き込みがすげえ・・・!技術がある人が描くと色数なんて問題じゃないのか・・・。

「Henry Stoker(ヘンリー・ストーカー)」というお名前らしいが、多分本名じゃないんだろう・・・。 (ブラウンさんのお子様なので) AppleUでもヘンリーが歩くときの絵は首に巻いている布が揺れてリアルでいい感じです。

フックはこの部屋で手に入れますが、 ファミコンだと無人だから許可が要りませんでした。でもヘンリーがいるのでヘンリーに尋ねます。

そのときのセリフが没テキストである「ヘンリーさん かべの うえの フックを われわれに かして くれませんか」のようです。 しかも原作だと「フック」じゃないっぽい。

「Gaff pole」、ググってみたところギャフポールというとっても専門的なツールらしい。 分かりづらいので、引っ掛けて引き寄せる「フック」になったようです。フックショットは確かに分かりやすい!

没テキストを探しているときは、 どこかの部屋にカギがかかっていたのか!どこだ!・・・などと考えていました。

なんと全部の部屋にカギがかかっていました。 人がいない部屋のほとんどが施錠されています。

「ワトソン このドアは あかないよ」、「カギが かかっている のでしょう」の没テキストは、 あちこちでなされるはずだった会話のようです。

ネルソンが一緒にいるときに扉を開けようとすると、 没テキストの「ヘンリーが カギを もって います わたしは かれに ドアを あける ように いいました」 っぽい内容のことを言ってネルソンはいなくなります。

ファミコン版でこのセリフを使うとしたら、 「カギを開けるようヘンリーに伝えましょう」という感じ? ってか、没テキスト「ありがとう さようなら」を発見!

直訳の産物のようです。ファミコンで使うなら「ありがとう、よろしく頼みます」って感じだろうか? 大分初期にこの全部のドアが開かないシステムはファミコンで採用されないことが決まっていたということかも。

ネルソンがヘンリーにカギを開けるように言う⇒ヘンリーと一緒に扉に入ろうとすることにより、 ようやく無人の部屋=証拠品があるかもしれない部屋に入れるようになります。

ネルソンのイベント前にヘンリーを扉に連れてきてもカギを開けてくれません。 そのときに没テキスト「ヘンリーさん あなたは カギを もって いますか?」、 「わるいけど おれが ドアを あけるには せんちょうの きょかが いるんだよ」 の会話がなされます。なるほど納得です。

ヘンリーはカギを開けてくれるだけで部屋の中に一緒に入ることはせず、 1つの部屋に入るともういなくなってしまいます。何度もヘンリーのところに通わないといけない・・・。 ファミコンだと「ついてきてもらえないか」はブラウンの身元確認にしか使いませんが、 原作だともっと頻繁に使うコマンドだったということのようです。

ファミコンだと扉に入ると一瞬で画面が切り替わりますが、 原作では扉が開いて中に入っていく演出があります。

で、たまに扉を開けると上から正体不明の長いものが 降ってくることがあります。

扉が開いてから中に入るまでに扉から離れると扉は閉まり、中に入ることをキャンセルできます。 この正体不明の長いものが出現したときに扉の中に入ってしまうと・・・。

リアルな感じに先生が死亡。ぎゃああああ! ナイフが刺さって うぁー・・・よりもエグい!! 絶対にトラウマになる!これはお子様はショックだろう・・・!!

ってか上の画像の位置が落下物の出現位置。

そこから落ちてきたんだから先生の背は高いしせいぜい30センチほどしか落下してないのでは? それで死んでしまうとは・・・落とし穴で下の階に落ちるだけで死んだり、先生はなかなかの虚弱体質かも。

すごく雑に画像を編集・合成してみました。 横たわる先生を縦にして扉の手前に立っていただき、 部屋の外から見えたナゾの物体の位置を合わせると、 先生の頭とナゾのブツとの間は緑色で塗った部分ぐらいの距離のみ。

20センチメートルぐらいの高さから落ちてきたものが頭に当たると、 先生は声を発することもせずいきなり絶命なさるようです。 打ち所が悪かったのかなあ・・・?ヒゲもなくなってるし・・・。

ファミコンやC64にはないナゾの落下物トラップがある代わり、AppleU版には落とし穴がないようです。 どこでも危険がある方がいいか、理不尽トラップ部屋のイベントを終えたらもう死の危険はない方がいいか・・・。

さて、これはゲーム開始直後の二人の会話。 なんとニューオリンズに到着するのが3日後です。 これはつまりこのゲームの「制限時間」を表しており、 3日間が過ぎてしまうと犯人を逃してしまうのである・・・!!

1日分の制限時間が経過すると夜という扱いになり、3号室に入ると寝て次の日、ということになります。

遅い時間になるとワトソンが没テキストの「われわれは ねたほうが いい でしょう せんせい」と言い、 どの部屋に入ろうとしてもそのメッセージだけが表示されて3号室に戻るしかなくなります。

リアリティがありますが、ますます難易度が上がるなあ・・・。

証拠品を調べる画面ではファミコンと同じ感じです。 でも「証拠品を調べる」の項目が台のすぐ下にあるのでスムーズです。

証拠品はワトソンのポケットに収納され、そこから出して台に置きます。 ポケットに入れられる品の数は限りがあるためいっぱいになると 没テキストの「せんせい わたしの ポケットは いっぱいです もう なにも もてません」となってしまいます。

組み合わせるには3号室でなければいけませんが、ポケットに入っているものは部屋に戻らなくても単体で調べられます。 さらに、容疑者に証拠品について尋ねられるのはポケットに入っているもののみ。 うーん・・・それだとやっぱ不便・・・ファミコン版でシステムが変わってよかったかも。 なんでもポケットに入れていたらコットンでポケットがギトギトでしょう・・・。

証拠品が全部入ったトランクを持ち歩いていることにして、台に置いて調べられるのは部屋だけ、とかがいいか? 銃やコロンをポケットに入れたら指紋が消えないか・・・?証拠品の扱いとしてそれはいいのか・・・??

上の画像にちょっと書かれていますが、 ブラウンの名前は「Raleigh Cartwright III」です。 「ローリー・カートライト三世」ってことだと思います。 うむ、日本人には大分馴染みのないお名前です。 確かにブラウンの方が我々には分かりやすい。

そしてテーラーは「Twylla」と呼んで、と言っています。 これだと「テーラー」というより「トワイラ」。

分かりやすく「テーラー」になったんだろうか。 カーターとかヘンリーとか最後に長音がつく人が多いから、いっそもっと変えてもよかったんじゃ・・・と、 下々の者は考えてしまいます。

カーター テーラー ディジー ヘンリー

ユンゲラー キングラー サワムラー エビワラー カイリキー スリーパー ゴーリキー スターミー ハクリュー ミュウツー エレブー ゲンガー  ラッキー カイリュー ファイヤー・・・多いなあ・・・。まあフリーザーやブーバーのことは今は関係ありません。

C64版のヘンリーをご覧下さい。 なんか吹き戻しで遊んでいますね。 それとも長い舌かな?

・・・ではなく常にパイプをくわえています。 両手を離しても口から離しません。

これにより長年の疑問がまた一つ解決。 オフィシャルイラストのヘンリーはパイプをくわえていますが、 ファミコン版では一切くわえてなくてパイプは話にも出てきませんでした。

が、原作ではちゃんとパイプを愛用していたとは・・・。

原作の全部のテキストを見られたわけではないのですが、ファミコン版の没テキストのほとんどは直訳された原作の文章と見て間違いなさそうです。 今回は国内で発売されたMSX2版の話はしませんでしたが、そっちも調べて動画を見てみたら ファミコンとの違いが結構面白かったです。ブラウンさんの血が一番スゴイかも・・・。

他にもシステム的に違うところがいっぱいあってなかなか興味深かったですが、 いくらでも話せてしまうので原作についての話はここまで。

2016年4月15日


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