ウイリアムにヘレンについて尋ねます
チャールズ「そういやコルトが凶器じゃないって判明したんだったね」
ワトソン「だからといってウイリアムの容疑が晴れたわけではありません、銃の扱いに長けているでしょうし」
チャールズ「そうだけど・・・じゃあさっき聞けなかった人についての証言を得ようか」
ワトソン「ヘンリーくんの ことを すこし きかせて ください」
ウイリアム「ヘンリーは かわいそうな わかもの なんです わたしは かれに みょうな したしみを かんじるのですが
きっと じんせいに まよって いたんでしょう そして かれは つよく ゆうわく されて
やって しまったんですよ あまりにも つよい ゆうわくに かられて・・・」
チャールズ「やってしまったって、何を?今回の殺人を?父親を殺すってどんな誘惑だアホか!!」
ワトソン「落ち着きなさい。勝手に犯人扱いしてますね・・・次は ヘレンさんの ことを すこし きかせて ください」
ウイリアム「かねもちの ふじんでしょ でも かのじょは まんぞく しているようには みえませんがね
いつも ふまん そうに していますから それに かのじょは いつも わたしを しゃこうかいに
ださせようと するのです まったく じかんの むだですよ でも かのじょの つけてる
こうすいの かおりは いいかんじ です きっと めずらしい もの なんでしょうね」
チャールズ「大金持ちの彼女のことだから高価な香水をつけているんだろうね」
ワトソン「香水・・・ウイリアムさん、この「コットン」を見ていただけますか」
ウイリアム「その すばらしい かおりの コロンは ヘレンが つけて いました」
チャールズ「なにっ・・・これは凶器に使ったコロン、ヘレンの持ち物だったのか!!」
ワトソン「ヘレンが急に怪しくなりましたね、コロンのことをそれとなく尋ねましょう」



ネルソンに「ヘレン⇒ネルソン」のメモを見せ、
「きんこ」で「さがす」をして「キップ」を入手します

チャールズ「ヘレンが船長に預けているという宝石箱が怪しいぞ、金庫に何を隠しているんだろう」
ワトソン「ネルソン船長、ヘレンさんのこのメモをご覧下さい」
ネルソン「わたしは かのじょの ほうせきを あんぜんに ほかん していたよ あのときはね でも
しょうじきなところ わたしは せきにんを もたされるのが いやで きんこは あけて あるんだ
だから みれるけど ほうせきには てを ふれない ように」
チャールズ「金庫開けておいて盗まれた方がよっぽど責任問題だと思うが・・・断ればいいのに」
ワトソン「原作ではこのメモを見せた瞬間に金庫が開きます、セリフは直訳っぽいですが、
「責任というものがキライ」みたいなことを言って金庫を開けた、という感じでしょうか・・・」
チャールズ「まあおかげで金庫の中が見られるな。うお、スゴイ宝石箱があるぞ。これだな」
ワトソン「でも本当に宝石箱のようですね。なおさら施錠しないと危ないと思うんですが・・・」
チャールズ「・・・ん?なんかもう一つ入ってる、何だこの紙切れは」
ワトソン「ネバダいきの きしゃの キップ もっていきますか ?」
チャールズ「船長に許可を得るセリフはないのか・・・ってかなんでキップ?船長、これはなんです?」
ネルソン「きしゃの キップに ついては よく しりませんな ふねの せんちょうだから
だが それは テーラーが わたしに あずけた きっぷです」
チャールズ「きっぷだったりキップだったり安定せんな・・・」
ワトソン「しかしこれはテーラーのものだったんですね。ニューオリンズからネバダに行くつもりなのでしょうか」
チャールズ「これについてテーラーに尋ねる必要がありそうだな」
ワトソン「そういえばヘンリーのアリバイが証明できるか聞いてみましょうか」
チャールズ「そうだな、絞り込んでいこう。ネルソン船長、ヘンリーくんについて何か話してもらえますか」
ネルソン「あの じけんのとき やつはエンジンを いじって いたよ エンジントラブルが あってね
それで スピーカーで やつと はなして いたんだ やつは やってないよ
そのとき エンジンルームに いたんだから」
ワトソン「よし、アリバイ成立ですね。ついでにネルソン船長も話していたのなら同時に成立です」
チャールズ「二人が共犯・・・ってことはないよな、動機がなさそうだし」
ワトソン「そうですね、ネルソン船長、テーラーさんについて何か知りませんか?」
ネルソン「そういえば こんな はなしを きいたことが ありますね
かのじょの ちちおやは だれかに だまされたのが げんいんで じさつ したのじゃ ないかって」
チャールズ「・・・ん?父親が騙されたことが原因で自殺・・・もしかして?」
ワトソン「証拠をつかまないといけませんね、彼女の素性を調べる必要があります」
チャールズ「そもそもあの人の職業はなに?見た感じ、なんだろ?」
ワトソン「ヘレンは「あの ばいしゅんふは」と彼女を称していますが・・・」
チャールズ「船に2人もそんな人が乗っててたまるか!それはただのいけない悪口だ、ほっとこう・・・」



ヘンリーにテーラーの事を尋ね、
「カーター⇒ヘンリー」のメモを見せ、反応をさらにメモします

チャールズ「この船員いつもヒマそうだな・・・やあヘンリーくん、テーラーについてまた話してくれないかな?」
ヘンリー「たしかに テーラーを あいして いるよ しかし かのじょは おれが おもっていることも
こうして のりくみいん として はたらいて いることも しらない だろうなぁ」
ワトソン「ヘンリーはテーラーを愛している・・・でも片思いでテーラーはヘンリーを知らないって事ですね」
チャールズ「ほほう・・・ではヘンリーくん、この「キップ」について何か知らないかな?」
ヘンリー「ネバダしゅっしんの ひとは だれも しらないよ」
ワトソン「・・・キップがネバダ行きですが、普通はネバダに行ったことがあるかとか話しませんかね」
チャールズ「これは逆にネバダ出身者を知っていると考えるべきか・・・?」
ワトソン「だとすると彼の証言にはほかにも偽りがある可能性がありますね」
チャールズ「よし、それではワトソンが彼をキレさせる目的でとったメモを見せるか」
ワトソン「そうですね、ヘンリーさん、このカーターさんの発言をメモしたものをご覧下さい」
ヘンリー「かれは ふねを とめるべきだと いって くちだし したが それは せんちょうが きめる こと だよ」
チャールズ「カーターは船をとめろと言ったのか・・・リバーボートのことよく分からんなあ、停泊とかすんのかね」
ワトソン「いずれにしても、この証言は使えますね。メモしました」
チャールズ「また!?この小競り合いのどこにメモをする意義が!?」
ワトソン「ネルソン船長はアリバイはあるものの、他の容疑者についてもまだ話していないことがあるかもしれない。
船長という立場上、何か利益と引き換えに何かを隠し立てしている可能性もあるということです。
今、彼の船は殺人事件というスキャンダルの真っ只中にあり、彼は相当な精神的ショックを受けているでしょう。
そこに自分の部下とこんな諍いがあるという事実を突きつけ、キレさせるのが狙いです」
チャールズ「な、長い・・・ってかまたキレさすのか・・・」



20号室に来てみました
チャールズ「そういや銃の掃除に使ったコロンはヘレンがつけてたんだよな・・・おかしいな」
ワトソン「ヘレンが犯人でないならコロンを盗まれたのかもしれません、コロンを早く探しましょう」
チャールズ「さてテーラーさん・・・あなたについて何かお話してもらえますか?」
テーラー「ちちが なくなってからは けっこう くろう しましてね いまのように なるには たいへん でしたわ」
チャールズ「今のように、って・・・お金持ちなんだろうか?」
ワトソン「それよりやはり父親は亡くなっているようですよ、さすがに名前を尋ねることはできませんが・・・」
チャールズ「それじゃあテーラーさん、この「しんぶん」について何かご存知ですか。あなたの箱から出てきたのですが」
テーラー「どうして わたしの したんの はこに はいって いた のでしょう」
チャールズ「知らなかったのか、知らないフリかどっちだろう・・・」
ワトソン「次にこの「キップ」について話していただけますか?」
テーラー「せんちょうに ほかん して もらう ために わたし たんです
ふねを とめる まえに かえして もらわないと いけなかったのに」
チャールズ「ニューオリンズに着く前に下船して、ネバダ行きの汽車に乗る予定だったって事・・・?」
ワトソン「それではテーラーさん、この「コットン」について何かご存知ですか?」
テーラー「ディジーから かりた コロンの かおりが するわ」
チャールズ「・・・なにっ!コロンはディジーのもの?ヘレンもディジーから借りたんだろうか?」
ワトソン「しかしテーラーもコロンを手にするタイミングがあったようですね・・・」
チャールズ「そういやテーラーをべた褒めだったヘンリーについて何か知っていることは?」
テーラー「えっ ヘンリー? しって ますわ まずしくて がっこうも でていないけど とても いいひとよ
ああいうひとを ほんとうの しんし っていうのね」
ワトソン「・・・あれ?ヘンリーは自分のことをテーラーが何も知らないと言っていたのに、
貧しく学校が出られなかったということまでテーラーは知っている・・・?」
チャールズ「こりゃどっちかがウソついてるな・・・よっしゃ、絶対に暴いちゃる」
ワトソン「イギリス貴族設定をそろそろ思い出してください先生」

2016年4月21日


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