◆GB版「ミロンの迷宮組曲」◆
1993年にゲームボーイで出たファミコン版の移植+リメイクの「ミロンの迷宮組曲」のお話。
かつてあったGB版の攻略ページを一つにまとめてみたページです。

これがタイトル画面で、ファミコンだと無音でしたがちゃんとBGMがあります。
しかもゲームスタートのほかに「パスワード」なるものもあります。

下キーを押したらパスワードにカーソルが移動してほしいところですが、
セレクトボタンを押さないといけません。
「ファミリーコンピュータ」というハードへのリスペクトを感じます。

しかもAボタンではゲームは始まらず、スタートボタンを押さないといけません。

残念ながらタイトル画面の連射測定は消滅しています。

・・・と、ガッカリしていると、というかタイトル画面でしばらく待つと、
なんとおどろおどろしい曲と共にオープニングが始まりました。

ガーランド城の外にいるエルシラ王女にクロウが襲い掛かり、
彼女を城の最上階まで誘拐してしまったのです!

なぜエルシラ王女は離れコインの部屋の入口の右で一人で立っていたのか!

さらわれた王女を見上げるミロン。
ファミコン版にはなかった角度の顔をしています。

・・・って、ミロンがロクタスの街に行ったらすでにエルシラはとらわれていたのでは?
なんで誘拐現場を目撃してるんだ?

しかしマハリトではなくクロウがさらっているのがリアルではあります。

部屋の中はファミコン版より少し小さくなっていて
ブロックや敵の配置が少しだけ違うもののほぼ同じです。

細かいところでいくと離れコインの部屋のこの位置にマウリがいなかったり、
ショップが隠れている動かせるブロックの色が他の壁と同じだったり。

敵を倒すと爆死するので重量感があります。

ショップもゲームボーイサイズに小さくなっていますがほぼ同じ。
しかし無音だったショップにちゃんと明るく新しいBGMがついています。

買うものを決めるためのスイッチが石じゃなくて機械っぽくなり、
売り物の値段が少し安くなっています。

例えば離れコインの部屋の$16で売っていたシューズは$12です。

楽器の箱も当然あり、ボーナスゲームも始まります。

ファミコン版はあちこちから飛び出してきた音符ですが、
GB版では5箇所の決まった場所からしか出てきません。
そしてなんか音符を取れる判定が狭くてしっかり重ならないとダメです。

でも50以上か否かでレートが大きく変わるのは同じで、
ボーナスゲームだけはちょっとGB版の方が大変かも。

左がGB版の結果画面、右がファミコン版。
「YOU CAUGHT」とスペルミスが直ってます。

「ワンダフル!」や「エクセレント!」という
評価が出るのは換算の後に変更されています。

カギが出るのは敵を倒したときだけで、壁を壊したときには出ないようです。
あとパラソルが出るのは一定数の敵を倒したときではなく低確率で出現という感じっぽい。

石段の部屋のショップに入るのには
壁ギリギリに立ってジャンプしながら壁を壊すという
なかなかアクロバティックなことをしないといけませんでしたが、
GB版だと足場が増えて簡単に登れるようになっています。

ボーナスゲーム後は最後に出てきた出口からリスタートでしたが、
GB版だと店に入ってもボーナスゲーム後はスタート地点に戻されました。

ボグに触ると無音でサイズ変更が起こったけど「ボワン」という音が鳴るようになっていて、
大きくなったときと小さくなったときではちゃんと音が違います。
サイズ変更中はバブルが撃てなかったけどGB版だと撃てるので実質完全無敵です。

敵が飛び道具を放つときも無音だったけど「バシッ」という音が鳴ります。

ファミコンだと外で一定時間経過すると降ってきたスパークだが、
GB版では外に出たときにランダムで降っています。こまる。

しかもファミコン版より扉の判定が厳しめで、
しっかりと扉や窓に重なっていないと入ることができなくて焦る。

扉に入っているときにスパークにぶつかるとファミコンだとダメージでしたが
GB版ではそこはちゃんと修正されていて、扉に入るモーション中は無敵でした。

魔獣ホーマさんの姿がちょっと変わっていてコマ数が増えています。
さらにダメージを受けるとちゃんと苦しそうにしてくれます。

でもこのゲーム全体にいえることなんだけど画面がスクロールするときや
バブルを撃つときなどの処理が多くなるとすごくゲームがスローになるため、
魔獣の弾も非常に避けやすいです。つまり、だいぶ難易度は低いです。

だが、ファミコン版の8周目のおかしな難易度のことを思えばこれもアリかも。

ドミノはしっかり半分以上乗っていないと倒れず、
二つのドミノの真ん中に乗ると片方しか倒れてくれません。
乗っているだけで勝手に下まで落ちられなくなっています。

あと、パラソルによる連射は部屋をまたいでも持続します。これは嬉しい!

敵の数が減らされているので最初に三連射にするまでが長いですが、
一度三連射にしてしまえば後はラクラクです。

さらに、三連射にしてからもう一つパラソルを取るとBを押しっぱなしでオート発射になります。
魔獣との戦いでB連打しなくてもよくなったのです!Bを押したまま、移動だけ意識すればOK。

でもダメージを受けまくると連射が戻ってしまうという変更になっていました。
どっちがよかったかな・・・。

ドミノの部屋のハニカムの上の壁も壊れるようになり、
取るのが少し大変だったのがとても簡単に取れるようになっています。

あと、コインをくれるハドソンの部屋のショップでは
$10から$15にくれるコインの量が増えていました。

動く穴は画面端まで行って戻って、ではなく狭い範囲をウロウロするので
動きさえ見ていれば簡単に行き来できます。追いかけなくてOK。

井戸の底のドーマちゃん。
攻撃は全く激しくなく、1発撃ったらしばらくお休み、
また撃ったらしばらくお休みするのであっさり倒せます。

ガスじょうまじゅうに見えたドーマちゃんですが、
GB版だとダメージを受けるときに腹にダメージを受けると
体をくの字に曲げるのでモシャモシャの中に実体があるようです。

ドーマを倒したらハンマーをもらい、そして火の部屋の左下に飛ばされて
ヒイヒイ言いながら井戸から脱出しなければいけませんでしたが、
なんとGB版ではこの位置から始めさせてくれます。や、優しい・・・!!

でもドーマと戦いの途中で逃げると火の部屋の左下に飛ばされます。なぜ。

パラソルの効力が続くおかげでブードゥ狩りをしなくてもすみます。嬉しい!
しかもメダマルゲの撃つ弾の飛距離が短くなっていてさらに嬉しい!!

さらにさらに、メダマルゲにバブルを当てるとダメージ音がします!無音じゃないのです!!

火の部屋の難易度、メダマルゲに攻撃が通じてるのか分からない感じ、1匹の敵を狙い続けるパラソル集め
という大変だった点全てが見事に修正されていて感動しました。これはわかっていらっしゃる・・・!!

羽の部分が使いまわしだったバルカーマちゃんですが、
なんとGB版では大幅に変更されており鳥になっています!
衝撃!バルカーマは鳥だった!!

ちゃんとバサバサと羽ばたく上に、ホーマやドーマと違う形の弾を飛ばしてきます。
この細かな修正が素晴らしい、本当はこうだったということなのだろうか。

だが容量の都合で羽ばたけなかったのだろうか。よかったねバルカーマちゃん・・・!

1階、2階、3階で違うBGMが流れます。
これがまた全ていいワルツで、迷宮組曲のBGMとしてバッチリです。

白黒だから各部屋の雰囲気が同じに見えますがそこは仕方がない。
なので画面だけではどの部屋か分かりづらいですがここはトラップの部屋。

ギョロは行き止まりで突然死しましたが、なんと残り続けます。
いつまでも同じ場所を往復し続けるのです、なんと邪魔なのでしょう・・・。

あと非常に入りづらかったスーパーシューズのショップには余裕でジャンプで届くようになっています。

トラップの部屋にある羽のショップは画面外ではなく扉になっていました。

アグアグの動きも微妙に修正されていて、ちゃんとジャンプしている感じになっています。
しかしコイツは羽のショップから出た瞬間に重なっていて不意打ちしてきます。
でも暖炉の部屋の奇襲は直っていました。

奇襲は必須なのか・・・?

どんなにスピードが出ていても落ちてしまった落とし穴ですが、GB版だと上を通れることがあります。
修正なのか、処理能力のせいなのかは不明。

でも、ファミコン版だと「スイトウハ コウリノ ヘヤニアル」と、
「小売りの部屋」にあることになっていましたが、
ちゃんと「コオリ」に修正されています。やったぜ!!

それと城外の三階の床はデコボコして歩きにくかったですが、
平らになっていて走れるようになっています。これも嬉しい修正。

その氷の部屋では階層が分かれていたのが一つの部屋になっており、
最初からフラッグだけでなくスパークも一緒に出現します。
さらにBGMが井戸とはまた違うかっちょいい曲です。

そして、誰も取らないであろう左にあったコインの位置が一番下に修正されており、
一応知っている人ならば取れるようになっています。よかったね!!

電熱線のダメージも2に減っています。やはり大ダメージすぎたということか・・・。

レッドバルカーマは別人になっていました。完全に鳥だ・・・!
白黒だから「レッド」という彼女の特徴が死んでいます。

いや、もしかしたら赤いという設定ではないのかも・・・。
だとしたら「レッドバルカーマ」ですらないのかも・・・。

ところで魔獣の後ろに回りこむと右端に居座られて死にましたが、
GB版だと回りこんでも往復の範囲は変わりません。

さらにスーパーシューズを持っていると魔獣が一番後ろまで来たときに高くジャンプすれば
やり過ごすことができるため、後ろに回りこんで撃ちまくり高くジャンプして撃ちまくりを繰り返して
めっちゃ安全に倒すという戦法が可能になっちゃってます。回り込みさえすれば勝ち確定です。

小さいときにボーナスゲームが始まってもデカくなっていました。
これは全部の楽器が揃ったボーナスゲームの様子ですが、
何なのかよく分からなかったシンバルがちゃんと正面で持っていて分かりやすいです。

チューバもちゃんと持っているように見えます。
オカリナは相変わらずデカすぎて床に置いているが・・・。

スーパーシューズやホバリングの効果がボーナスゲーム中も出ます。

BGMの素晴らしさはそのままで、思わずプレイを忘れて聞き惚れるレベルです。
が、コンティニュー連射がなくコインにあまり余裕がないので最後まで音符集めに精を出さないといけません。

暖炉の部屋のファイアは最初から勝手に出ており、
蛇行しながら左に行き、また帰ってくるという往復運動をするため
いなくなっている間に暖炉の上で2秒押すことができます。

暖炉の部屋のコインが復活するのはそのままでした。
ということは、仕様だったということか・・・。

暖炉の部屋のボス、レッドホーマ。
ホーマと違って角があり、弾の形状も変わっています。

でもスーパーシューズに加えてホバリングも買っておけば下をくぐらず
大ジャンプで右側に回りこめるのでさらに簡単に倒せてしまいます。

やっぱり赤いのかは確認不可能です。
角という特徴をつけられているし、赤くないかも・・・。

レッドホーマ戦後は魔神殿に行きますが、
スタート位置が変わっていて落とし穴に落ちる心配のない場所でした。

なぜかクロウは水筒がなくても倒せました。あれ?!
・・・じゃあ、水筒はクリアに必須のアイテムじゃないってことか・・・。

確かにクロウに火属性がなさそうなのに水筒がいるのはなぜかと思ったが、
クロウに火属性っぽいビジュアル変更するわけにはいかなかったか・・・。

カンムリとツエを手に入れたときにはハニカムと同じ曲が鳴って画面が止まりましたが、
GB版だとコインやカギを手に入れたときと同じように画面が止まらずピロリーンと音が鳴ってGETでした。

さて、こちらは迷いの部屋のボスのブルードーマさん。
でも青いかはやっぱり不明です。

ドーマよりもトゲトゲしているという特徴を与えられているのを見る限り、
やはり「青いドーマ」ではなく別のキャラにされている可能性もある・・・。

すごく難しい迷いの部屋の正しい道は変更ナシでした。
あ、ある意味潔い!よい子たちは気づくかなあ!!

ファミコンではショップにいるときにしか持ち物の確認ができませんでしたが、
セレクトボタンを押せばいつでも見られるようになっています。
しかも専用BGMつき。素晴らしい・・・!

ところでアイテムの並び順がファミコン版と全然違います。
←これはアイテム大全集でオマケとして話そうと思って
作ったファミコン版のアイテムの並びの画像なんだけど、
結局お蔵入りしたので画像をリサイクルして掲載。

ファミコン版は攻略上手に入れるであろう順番ではなくなんかフシギな並び順でした。
しかし、ゲームボーイ版だとハンマーの次がノコギリ、というように自然な並びになっています。

つまりは「変更」というか「修正」された箇所であり、GB版の並びの順にアイテムを買うことを
ゲーム側としては想定しているということかもしれません。

さて、最後の魔獣のカーマさん。
ちょっと目つきが鋭くなっていて弾の形も変わっています。

でもやっぱり全然強くないのでエクスカリバーさえあればすぐ倒せます。

さてマハリトの部屋にやってきました。白黒だから部屋に色がない・・・!
しかしちゃんと暗さというか濃さでちゃんと違いはつけられています。

壊れる壁の位置が違ったりこの位置に落とし穴がないなどの違いはありますが、
最初の部屋の左の部屋にボグがあるなど、基本的なことは同じようです。

連射の仕様の変更のおかげでクロウからダメージを受けると
連射でなくなってしまうのがきついかも・・・。

BGMも専用のものになっているのがまた嬉しい。
さらに、玉座の2ブロック分が邪魔でしたがそれがなくなっていて、
わざわざジャンプで越えなくてもよくなっています。

おかげでマハリトとの戦いがよりスムーズに。ラスボス戦ぽいです。

しかもマハリトの攻撃方法が3方向に適当に撃つのではなく、
ミロンがいる方向に一発撃つというクロウと同じになっています。

・・・だが、このマハリトがやったら硬くなっていて、さらにクロウでも体力が回復しません。

コレはミスじゃないのかなあ、仕様変更かなあ・・・確かになんで回復しているのかは分からなかったけど、
その回復が非常にありがたかった・・・。

本物のマハリトを倒すとバブルが集まってエルシラ王女が登場。
ツエを持っている手がなぜかファミコン版と逆です。

そしてエンディングの曲が流れ始めます。
これもゲームボーイ版オリジナルです。いいねえ・・・。

楽団の方々が右から左にスクロールしていきます。
他にも街の人々と思しき楽器を持っていない人もいたり、
どう見てもショップの店員という感じの人も出てきます。

そしてちゃっかりエルシラ王女と腕を組むミロン。

王女の方が背が高い。どっちも可愛い!すでに仲がよさそうです。
というかこれはもしかして幼馴染とかそういう設定っぽいかもしれない。

さらに、ほっぺにちゅーしてもらうミロン。
な・・・なんだと・・・!!

「ミロンのほしぞらしゃぼん」だとルシエラと幼馴染という設定だが、
GB版だとその幼馴染という設定に変更されているのかもしれません。

初対面でちゅーはなかろう。

そしてファミコン版と同じメッセージが表示され、
ガーランド城の外から見える夕日のイラストが。

これ、本当にゲームボーイの画像か・・・美しいなあ・・・!

さらにスタッフロールが下に表示されてます。
ファミコン版と違ってちゃんとエンディングがあるのです・・・。

そして美しく「Fin」。
ゲームボーイ版を作った方々は素晴らしい、ありがとう・・・!

そしてタイトル画面に戻り、スタートボタンを押せばやっぱ2周目が始まります。
ザコの耐久力が上がっており、一発バブルを当てるだけじゃ倒せなくなっています。
走りながらとかジャンプしながら一撃を当てて倒すということが不可能に。

でもファミコン版と違ってパラソルの上昇や魔獣の攻撃のスピードは同じでした。

しかし2周目をクリアすると、ファミコン版で8周クリアしたときと同じように追加エンディングがあるのです。
なんと、ちゅーのあとに・・・。

ミロン祝・御結婚。まさかの電撃結婚!

しかし、タキシードにその帽子なのか・・・。
というように、真のエンディング、結婚エンドが見られるのです!

この画像はGB版の攻略ページにのっけていたもの(だからこれだけGIF形式)で、
「エンディング中に左+スタートでもこれが見られる」という説明がついていました。
(そのコマンドはどなたかに教えてもらった・・・んだったかは忘れてしまった・・・)

ファミコン版とやはり設定が変わっており、この一つのゲームで完結するようになっているのかもしれません。

ミロンは楽器が扱えずエプシロン星の人と意思の疎通ができずに悩み、仲間がいないか旅に出ましたが、
GB版では恐らくエルシラとは友達であり、さらわれた彼女を助けた後めでたく結婚なさっている。

もうガーランド城で二人でいつまでも幸せに暮らすという未来以外は出てこなさそうです。
このラブラブ具合からすると、他に仲間がいるのかとか、そんなのどうでもよくなっていそうです。

つまり、ミロンの大冒険はGB版で完結していたのです。
おめでとう、ミロン!エルシラ王女とお幸せに!!

・・・ああ、10年間も放置していたミロンの迷宮組曲のページを書き直せて本当によかった・・・。

2016年11月21日


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