ファミコン版ではブロバニア星へ行く、もしくは帰ってくる、という手段にしか使われなかった 「しゃんぺんきゃんでぃー」。ブロビーが食べると「ろけっと」になり、 少年はそれにまたがって宇宙へ飛び立ちます。水に触れるだけで死ぬ彼が、 宇宙空間では死なない理由は大宇宙の謎です。 GB版ではブロバニア星が舞台なので宇宙に飛び立つ必要がありません。 プリンセス・ブロブが幽閉されているお城からスタートするので、ロケットで遠くへ飛んでいく必要もありません。 しかしファミコン版にはあった「かれーきゃんでぃー」はGB版では使いどころがないのでリストラされているのに、 同じく使い道のない「しゃんぺんきゃんでぃー」がリストラされていないのはなぜなのか…？  使ってみてもやはり「ろけっと」に重なろうとも乗ることすらできない。
「しゃんぺんきゃんでぃー」を使って「ろけっと」にブロビーを変身させても
星のカービィ64のストーン×カッターでカインが出た時のように
ただ変身解除するまでシ〜ンとなるだけです。 スタート直後の扉を開けて落ちてきたところの
右にはただただ広い空間が広がっていて、メダルが何枚か浮いているので
全部取れば残機は増えるものの攻略上は別にいかなくてもいい場所です。
（画像の右下にきゃんでぃーの袋があるのでそれを取ったらもう右には行かなくていい）しかしその塔と塔の間のメダル空間は城の内部とは違っていて、「こーらきゃんでぃー」で 自由に空が飛べたり「きのこきゃんでぃー」で空中制御ができたりする嬉しいエリアだったりします。 そして、上の画像の位置から「しゃんぺんきゃんでぃー」を使うと、なんと乗ることができます。  ファミコン版で「ろけっと」に乗ったときのように
BGMが変化し、気持ちよく空を飛んでいきます。スピードはどんどん上がっていき、高度も上がっていき…。 なんと、プリンセス・ブロブが幽閉されているエリアに到達！
まさかのこのままゲームクリアか！？通常は通れない網の部分を「ろけっと」で突き破り…！！ 籠に激突して死亡。
なんじゃそりゃ？！プリンセス・ブロブは悲しそうな表情をしているだけでダメージを受けている様子はないです。 ただただ、少年だけがダメージを負って1ミスに。 と、思ったらなんと残機がどれだけあっても即ゲームオーバーになります。 右上の少年の残り人数の表示が消滅し、け゛ーむおーは゛ーと出て呆然としているとタイトル画面に戻されます。 一度「ろけっと」に乗ってしまうともうBボタンもAボタンも全く効果ナシ。 鉄格子を突き破り、プリンセス・ブロブにブチ当たり死亡することはもう確定。 その様をただ見つめていることしかできなくなるのです。 …いや、なぜこんなのを仕込んだのだ…？？お遊び要素？ ファミコン版をプレイしたことのある人への面白サービス？い、いらなくね？ しかし、ゲーム開始直後にプリンセス・ブロブのお姿が拝見できる、でもそれは正規の救出方法ではない というのが分かるのは確かに面白い。あの場所を目指すんだな、下から回らないといけないんだな ということまで分かれば攻略の助けにもなります。 ただ、ファミコン版をプレイしたことのないキッズがこのゲームを買ってもらい、 早速全てのきゃんでぃーの効果を試してぶっ飛んでいって死んだとしたら 頭の中はハテナでいっぱいになることだろう…。 以上、存在意義がとっても謎な「しゃんぺんきゃんでぃー」のお話でした。 とりあえずロケットとは乗り込むものです。よい子はまたがって乗ったりしないように気をつけましょう。 |
2022年1月23日
◆目次に帰る◆